SNSで、宝塚歌劇ではありませんが、ある舞台の観劇記録を目にしました。
上演中、隣の席の方が急に体調を崩され、どう対応すればよいのか戸惑った…という内容です。
投稿者の方は「誰も悪くない」とした上で、「体調に不安を感じたら“行かない勇気”を持ちたい」と綴っておられました。
これは、普段観劇を楽しむ観客にとって、また観劇という場を提供する側にとっても、大切なテーマだと感じました。
この記録を読んでからずっと心に残っていたので、今日は観劇を愛する者のひとりとして、改めて考えてみたいと思います。
観劇中に起こりうるトラブルと課題
こうした出来事からは、観劇を愛する私たちが知っておきたい課題がいくつも見えてきました。
体調管理と「行かない勇気」
大好きな方が出演されている、作品そのものを観たいと劇場に足を運ぶ、友達や知人に誘われて行く…観劇するきっかけは、さまざまなケースがあると思います。
大勢が集まる場に行く時、多くの方がいつも以上に体調管理をされると思いますし、気遣いもあるはず。ですが、それでも非日常の時間を過ごす高揚感や、移動の疲れなどが出てしまう可能性はありますね。
そんな時、行くか行かないか、席を立つのか立たないのか…劇場を後にするのか、劇場で待機するのか…本当に難しい判断です。
リセール制度の限界
現状では、直前に体調不良になった場合、チケットを手放す手段がないことが多いですよね。
観たいけれど、自分だけでなく周りへの配慮から「行かない勇気」を選ぶ方もいらっしゃると思います。
そんな苦渋の決断を支えるためには、やはり直前でも安心してチケットを譲れる仕組みがあるといいのでは…感じました。宝塚の一ファンとしても、リセール不可のチケットについては、今後の改善が望まれます。


観客側の判断と劇場のサポート
観劇中に体調不良の方が出た場合、観客としてどう行動するのが正しいかは難しい問題ですね。
通路側なら動きやすく判断しやすい部分もありますが、中央座席の場合は10人以上の視界を遮って動くことになる場合も。
特に、暗転中や静かな場面では動きにくく、また明るい場面でも目立ってしまう…
劇場スタッフさんを呼ぶにも、周囲への影響を考えてしまう方は多いでしょう。
もしも“観客が助けを求めやすいサイン(例:手を挙げる・座席に設置されているライトを点けるなど)”が劇場側で定められていれば、少し違ったかもしれません。
衛生と安全への意識
こういった対応には、感染リスクを伴うケースもありますね。
投稿は、係員の方が素手で対応されていた…という内容だったので、とても気になりました…。
感染予防や安全対策が、劇場側にも主催者側にも今後の課題として残るように感じました。
もしかすると、そういったマニュアルをすでに整備され訓練もされている劇場もあるかもしれません。
安心して観劇できる仕組みは、それぞれの劇場や主催者に委ねられている部分も大きいなと、今回のお話で感じました。
観劇の楽しみを支える“思いやり”
投稿者の方も、心から作品を楽しみにしておられたことを感じます。
だからこそ、「残念」「悲しい」という感情が正直に伝わってきて…
その気持ちを抱えながらも「誰も悪くない」「体調不良の時は行かないでほしい」と書かれていたんですよね。
観劇って、本当に最高の時間ですが、やっぱり体力も気力もすごく使いますもんね。
観るだけ…座っているだけ…ではない、と常々思います。
観る側も一生懸命に観るし、舞台に没頭すればするほど心も忙しいものです。
空席をつくらないことよりも、大切なこと
そんな風に、色々と配慮して頑張っても体調がすぐれない日だってあるかもしれません。
それでも「せっかくのチケットを無駄にしたくない」「この日を逃したら二度と観られない」と思うのがファンの心情でしょう。
また、交通費や宿泊費、観劇のために準備してきた時間など…大好きな舞台を観たい!という気持ちはもちろん、そういった付随する事柄も絡み合って、「行かない」という判断は、簡単ではないのかもしれません。
けれど、もしもリセール制度がもっと柔軟であれば…
体調が悪いときに安心してチケットを手放せる仕組みがあれば、誰も無理をせずに済むのではないでしょうか。
そして何より“空席をつくらないこと”よりも、観劇のために集まった方たちが、その日、劇場で気持ちの良い時間を過ごせること…
その仕組みが整うことは、長い目で見て幅広い世代の観劇文化を守ることにつながるように思います。
また、劇場で万一そういったことが起こった時に、周りの人にできるだけ迷惑をかけずに席を立てる仕組み、劇場スタッフさんに声を掛けられる仕組みがあれば…と感じます。
観劇は無理をする時間ではなく、元気をもらう時間
観劇は、ひととき大好きな方や舞台に触れ合える幸せな時間。
無理をして行く場所ではなく、元気をもらい、心を満たす場所ですね。
観劇を愛する人たちが、心から安心してその時間を楽しめるように…
そんなことを改めて考えさせられたお話でした。
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