ラストデイの「阿修羅城の瞳」感想、ちょっと長くなってしまいました。
でも、最後の1回だと思うと本当に、どの瞬間も見逃したくなくて心が目が忙しかったです。こうして書き残すことで、またいつでもその時の感情が蘇ってくる…そう思うと、書くのを止められませんでした(;_;)

今回は、ラストデイ後半。
『エスペラント!』・サヨナラショー、そして退団の言葉を振り返りたいと思います。(またしても、長文です)
色彩と愛に包まれた『エスペラント!』感想
『エスペラント!』こっちゃんも以前話してくれていましたが、近年の星組ではなかった、優しくやわらかなイメージの宝塚らしいレヴュー作品。
詳しい感想は以前、熱く書かせてもらいましたので…

ここでは、大千穐楽バージョンでぐっときた場面を書かせてください。
どこまでも美しい、プロローグ
やっぱり、幕開けは本当に美しい。礼真琴さんだけがゴールドの煌めくお衣装を着用されていて、まるで太陽のよう。そこから虹が広がるように星組生たちが銀橋に広がるプロローグは圧巻ですね。
こっちゃんが太陽の光となって、虹を生み出しているみたいな…色彩の豊かさと、優雅な振り、美しい歌がとても大好きです。
「ことあり」の掛け合いに涙…
中詰めで、フェラーリレッドのお衣装のこっちゃん、ありちゃんとのダンスで毎回アドリブを言われますが…
ラストデイでは、この掛け合いでした(;_;)
礼 「星組愛してるぜーー!!」
暁 「礼真琴愛してるぜーー!!」
礼&暁 「みんな愛してるぜーーー!!!」
そして、はけ際にこっちゃんがありちゃんへ…
「あとは任せたぜーー!!」
これ、絶対こっちゃんのアドリブだよね( ;∀;)
ありちゃん、直前まで知らなかったみたいで、一瞬泣くのをこらえたような表情に見えた…(;_;)
見ているこちらまで胸いっぱいになって、舞台上で交わされたその言葉には、ありちゃんへの深い愛情と信頼が溢れていました。
そして、フィナーレも本当に素敵な振りですよね。
一つ一つを丁寧に…もう、踊ることのないこの振りを、大切に噛みしめるように重ねているこっちゃんを観て、泣けました(;_;)星組生たちも、それぞれこっちゃんに絡む振りの部分で、涙を流していたり、満面の笑顔だったり…
しあわせが溢れたシーンで素敵でした。
ずっと書きたかった…!あの場面のこと
前後しますが「青い星」は、もう何度かいたかわかりませんが、大好きな1曲です。
イントロから、泣けてくる…(;_;)
ラストデイでは、ありちゃんも極美くんも、カノンちゃんも星組生も皆涙目になっていて、泣くのをこらえて歌うのが辛そうに見えた…(;_;)
でも、こっちゃんは本当にしあわせそうでとても素敵な笑顔でした。
そして、こっちゃんが後ろにはけて、ロケット前のタップの準備に入るところ。お着替えされますよね。
あそこでお着替えするのを手伝っているお2人のこと、私ずっと書きたかったんです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ここで早替えのお手伝いをされているのは、大希颯さんと美玲ひなさん。
2階席で観劇した時に、ずっとオペラでこっちゃんを追っていて気づきました。
この時、こっちゃんはずっと後ろを向いていてイエローのポンチョから白のジャケットに早替えされるのですが、それを着せたり、脱いだお衣装を持ったりされていたのがお2人でした。
で、ここからがもうぐっときたのですが…
で、さっと前を向いて青い星の星組生に混じってゆく…
この流れがね…すごく温かくて素敵だった(/_;)
だって、誰にも見えてないのに。何人も前に人が折り重なっているので、よっぽどそこをピンポイントでオペラで観ないと気付かない。
それをずっと書きたかったのですが、書くタイミングを逃していたのでラストデイの感想で添えさせていただきました(*^-^*)
もちろん、これはシアタービューイングでは見えなかったんですよね、1階席からでは見えづらいのです。
遠征時、舞台から2階席は遠いな…と少ししょんぼりしていましたが、こういうのが観られるのって2階席ならではだなぁ…とすごく感動したのを思い出します(*^-^*)

エスペラント!は、礼真琴さんのタカラジェンヌとしてのラストレヴューでしたが、同時に、星組生たちにとっても、1人ひとりが輝きフォーカスされた、素敵な作品だったとラストデイで改めて感じました。
感無量。サヨナラショー感想
サヨナラショーの感想もたくさん書かせてもらいましが…。
本当に素晴らしい構成、素晴らしい歌声、そして素晴らしいお衣装に演出…
お衣装全部素敵でしたが、やっぱりあのネイビーのマント姿が最高に美しかった…。
どれをとっても、こっちゃんへの愛、こっちゃんの愛が溢れた素敵な作品でした。
ラストに、エッタラジェンダでこっちゃんがありちゃんと肩を組みハグするシーンがありましたよね。
あそこでこっちゃん。
可愛い可愛い、大事な仲間!!って感じがとっても出ていて、こっちゃんがお兄さんでお父さんで、もう泣きました(;_;)あんなにも、ありちゃんを大切に可愛がって…ありちゃんもぐしゃぐしゃになるくらい泣いて…。
こっちゃんが2番手時代、紅さんを心から慕って、全力で支えていたあの頃をふと思い出した…
あの時の紅さんの大きさ、懐の深さ…今のこっちゃんももう十分に備えた、素敵な大人のトップスターさんになられました。
大きなありちゃんが、ちっちゃく見えるくらい。大きな大きなこっちゃん、星組の太陽だった。
ずっと忘れられない、大切なサヨナラショーです。

心が揺さぶられた、退団のご挨拶
退団者の皆さんのご挨拶。皆さん本当に素晴らしかったです。
都優奈さんに始まり、礼真琴さんに至るまで…それぞれの想いが、しっかりと言語化されていて心に迫りました。
「青春の全てでした」で、号泣
礼真琴さんの退団のご挨拶。
一語一句、ずっと忘れたくない。そう思うくらい、本当に素敵でした(;_;)
礼真琴さんのご挨拶のはじめで、これまでの道のりを「茨の道ばかりだったかもしれない」と表現されましたね。
苦しい瞬間や立ち止まった日々もあったけれど、その先には必ず光が差すことを何度も経験したと…
それはスタッフの方々、大好きな星組の仲間、そして信じて待ってくれるお客様の存在があったからだと、感謝の気持ちを心を込めて話してくれました。
卒業を迎えた今、「歩んできた日々に悔いはない」と胸を張って言える幸せを感じながらも、もう舞台で仲間や「信じて待ってくださる皆様」に会えなくなる寂しさを率直に吐露されたのも、印象的でした(;_;)
そして、舞台から見える「素晴らしすぎる景色」を一生忘れない!!と…
最後は『阿修羅城の瞳』の出門の台詞をかりて、「世話になったナァ!!南北先生!!俺は旅に出る」と美稀組長にも、しっかりと感謝の気持ちを伝えられたのも、こっちゃんらしいなぁと(;_;)
そして、私の涙腺が完全に崩壊したのが、ここでした。
南北先生のくだりで、客席からも少し笑い声が漏れ、緊張感溢れる空気感がふっと和んだところで。
力強く、男役らしく。凛と、そしてトップスターの威厳を湛えながら
「青春の全てでした。本当にありがとうございました」
そう、潔く締めくくられたのが、どうしようもなく男前で泣けました(;_;)
客席からは、割れんばかりの拍手。
私も映画館から、拍手を送りました!!(映画館も拍手・手拍子OKです!と事前にしもさんとみおのさんからアナウンス映像が流れていたのです!)
前回も書かせてもらいましたが、本当にこの時、完全に涙腺が崩壊して心が揺さぶられ過ぎて、声を出さずに泣くのが本当に大変だった(;_;)それくらい、感動しました。
「青春の全てでした」
私も、礼真琴さんに出逢って、大好きになって、こっちゃんに会いたくて、こっちゃんが創る星組の舞台が観たくて遠征をした日々は、まさに「青春」でした。この言葉に、全部集約されてる。
そして、「青春の全てでした」
この言葉に、こっちゃんの宝塚で過ごした青春が終わったことを感じて、また泣けました。

お人柄が滲む、素敵な言葉たち
これからだって、こっちゃんにはたくさんの出逢いも素晴らしい経験も、きっと待っているはず。
でも、こっちゃんにとって「人生の大きな節目」であることを改めて感じて…
その言葉の重みをひしひしと感じました。
約3分ほどのご挨拶でしょうか。でもこの短い時間の中に、ぎゅっと想いを凝縮させて、過不足なく言葉で表現できる力…
あらためて、礼真琴さんの聡明さ、お人柄、そして天性の「人を惹きつける力」を最後の最後まで感じています。
自分のことよりも、皆を輝かせたい
ご自分のことよりも、退団していく仲間たちのことを、しっかりと語り、同期のりらちゃんが「話をまとめるのが苦手で」と言っても、笑顔で面白可愛い合いの手いれながら盛り上げて…(いいの、いいの、そうやって私たち17年やってきたじゃない^^っていうの、よかったな(*^-^*))
組替えする極美くんには圧倒的な美しさとオーラを皆の前で褒めつつ、過去の葛藤もしっかり言葉にしてくれて。「星組のことは絶対に忘れてほしくはないけれど、星組のことが思い出せなくなるくらいに立派な花男になってほしい」と、本当に温かい激励を送って…
ほのかちゃんには、「本当に何をしても巧い、でもほのかは誰よりも率先して「稽古場で恥をかいてきた」それは、なかなかできることではない。いまや大女優のように育ったほのか、これからは星組から解き放たれて色んなところで活躍してほしい(ニュアンスです)」そんな、ずっと見てきていないと決して言えない、力強い言葉を残されて…
ラストには、8月10日(バトンの日)にかけて、こっちゃんがバトンを渡すありちゃんと、その傍らで共に舞台に立つ詩ちゃんを呼んで。
「月組でしっかりと舞台人としての基礎を身に着けて星組に来てくれました。でも誰よりも熱い星魂を持って今星組の舞台に立ってくれています!私は新しい星組もこれからも応援します!!」(ニュアンスです)
こういうところ、本当にこっちゃんという人は…。
さまざまな意見があるなかで、こっちゃんは客観的な視点も持っているからこそ、お2人の今の心境を汲み取り「私は、新しい星組を応援します、皆さんも一緒に応援しましょう!」と、笑顔で語り掛けてくれたんだなぁ、きっと…。
ずっと、この場所でも書き続けてきましたが、全方位に配慮して、でもユーモアも忘れず、決めるところはバシッと決める!
きっと誰もがこっちゃんにこそ言ってほしかった、ラストの星組パッションの「星組」部分を、極美くんとほのかちゃんに譲ったのも、こっちゃんらしいです。
星組の皆を呼ぶ時、「よしよし、可愛い」と言いながら、にこにこ眺めているのを観て、あぁ、この方は本当に星組を愛しているんだなぁ、組子のしあわせな未来を願っているんだなぁと、心が温かくなりました。
礼真琴の代表作は「星組」
礼真琴ラストデイ。
ある演出家の先生が仰った「礼真琴の代表作は、星組です」
この言葉が、ラストデイを観ている間ずっと私の心にありました。
そして星組生のあの「本物の笑顔」が観れた時、本当にそうだな、と思った。
こっちゃんの代表作は、星組だったね。
私はそんな、星組が礼真琴さんが大好きです。
礼真琴さん、17年、夢と勇気とときめきを、本当にありがとうございました!!
こっちゃんが緞帳前で話してくれた「タカラジェンヌではなくなったことを実感」したら、いつかきっと、私たちに教えてくださいね(*^-^*)
ずっと、寂しくて言えなかったけれど…こんなに素敵なラストデイを見せてくださって、やっと言えます。
礼真琴さん、ご卒業、おめでとうございます。
これからも、こっちゃんに幸多からんことを…心から願っています。
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