宝塚歌劇団が、5組と専科で構成されていること。最近改めて、やっぱりよく考えられているなぁと思います。
王道の宝塚ばかりを観ていたら、少し古さを感じてしまったり、新鮮味に欠けたりする。
そこで新たな挑戦をする目新しい作品を観たら、心が高揚するけれど、やっぱり宝塚らしさを求めてしまうことも…
だからこそ、新鮮×王道、変化球×オーソドックスが5組でミックスされるからこそ、いつも宝塚歌劇は新鮮でキラキラしているのかなと感じています。
たとえば…
花組の伝統と気品。どこか品格をまといながらも、芝居とレビューの完成度で「宝塚らしさ」の象徴のような存在です。
月組は再演の絶妙さ。伝統の重みを感じさせつつ、海外ミュージカルや再構築作品など、幅広いジャンルに果敢に取り組む姿勢が頼もしい。
雪組は美と繊細さ。感情の機微を丁寧にすくいとる繊細なお芝居が魅力で、しっとりと胸に沁みる舞台を届けてくれます。とりわけ、今の雪組はそこに美しさが突出していますね。
星組は現代性とエンタメ性の融合。礼真琴さんが築いた“アーティスト型トップ像”は、まさに時代の先端を走っているよう。圧倒的なダンスと歌、スピード感のある構成…ファン層を大きく広げた組でもあります。
そして宙組はスケールと革新性。大劇場の大空間を活かした舞台映え、そしてトップスターの個性によって雰囲気が変わる“変化”を感じさせてくれる組です。
これらに加え、専科があることで、舞台全体の厚みがぐっと増すのも宝塚ならではですね。
専科生の存在が、作品に格を与え、組を越えた宝塚歌劇全体の絆を感じさせてくれます。
こんなふうに見ていくと、まさにこの“5組+専科”という構造、よくできているなぁと…。

どこかの組が挑戦すれば、別の組がオーソドックスに魅せてくれる。
どこかの組で世代交代があっても、他の組が安心感で受け止めて支えてくれる。
宝塚が飽きられないのは、ただキラキラしているからだけではなく、この全体を見渡して設計された「舞台全体の仕組み」、そして「循環・新陳代謝」が宝塚の強さなのかもしれません。

いつか、ある舞台関係者の方が話されていたことが、とても印象に残っているんですよね。
「宝塚は戦略がすごい。いつもあれだけの新たなニュースを日々出せるのは凄いことだ」と…。
確かに、宝塚ファンをしていると当たり前になりつつありますが、こんなにも毎日と言っていい程「新着トピックス」があるエンターテイメントはなかなかないですね。
そうして、飽きさせない努力。新鮮さを保つ工夫。
色々と変わらなければならない、目を背けてはならない難しい問題が山積している宝塚歌劇ですが、一方でそういった宝塚ならではの「観客を楽しませたい」という熱意、意欲は凄いことだとも感じています。
商業演劇という特性上、当然そこには利益を求める姿勢も相まっての戦略はあると思いますが、どう考えてもあの煌びやかでゴージャスな舞台を、あの価格で提供し続けていること自体も、凄い企業努力。(タカラジェンヌやスタッフさんへ、きちんと還元してほしいけれど…)
そして、いざという時には「武道館コンサート」あれほどの規模感で、礼真琴さんコンサートを企画運営、そして実施されたこともエンターテイメント全体を見渡しても、凄いことだったなぁと…。
宝塚の、そして礼真琴さんの一ファンとして、「宝塚歌劇のこれからも厳しく見守る」とこれまでも書かせてもらっていますが、それと同時に夢や希望、そしてときめきをいつも有難うございます、とも伝えたい気持ちです(*^-^*)
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