宝塚歌劇『5組』の今|それぞれの色と、感じる“すみ分け”

宝塚歌劇が4組から5組になって、約27年経ちました。

それぞれの組にはカラーがあり、近年ではトップスターの個性なのか、それとも意図的にかは定かではありませんが、作品も「5組の役割がすみ分けされている」と感じることが多くなりました。

もちろん、その路線でずっと行く、ということではないのでしょうけれど、一定の傾向はあるなぁと…

たとえば、親和性や持ち味は、こんな風に感じています。

  • 花組:華やか、クラシカル、ヴィジュアル、(ゲーム
  • 月組:宝塚の古き良き作品の再興
  • 雪組:漫画、ドラマ、美で魅せる
  • 星組:エンターテイメント性、映画、話題作への挑戦、コメディ
  • 宙組:LDH、スタイリッシュ

もちろん、トップコンビに似合う作品が巡ってくるというのは前提としてあるのかもしれませんが、花組はやっぱり麗しく、月組は芝居で魅せ、雪組は美の洪水、星組はエンターテイメント、宙組は現代的。

そんなすみ分けを感じます。

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最近、コラボレーションが多いですが、皆さまはどう思われますか。

コラボレーションのよいところは、双方のファンがそれぞれの魅力を新発見できたり、新鮮さを味わえること。

そして、やはり話題性が高いことでしょうか。

宝塚歌劇のオリジナリティが際立つのも、こういった変化球があってこそなのかもしれません。

でも、これから先も、星組はコメディが多いのだろうか…

大好きな礼真琴さんは、コメディセンスがあって(それは、紅ゆずるさんに鍛えられたのもあると思います)記憶にございません!も、とても楽しかった!退団公演となった「阿修羅城の瞳」ですら、やっぱりシリアス×コメディが融合していて、こっちゃんの持ち味が存分に発揮されていました。

宝塚でコメディってなかなか大変だと思いますが、かなり稀有なケースだったと思うのです。

ですが、ありちゃんの時代になってからはどうでしょう。
ありうたトップコンビのお披露目が、オリジナルのミュージカルコメディ…って、お2人の持ち味に合っているのかな。
じっくりお芝居するのがお似合いなイメージがあるので、ちょっと気になりました。

5組それぞれが、「色」を持っていることはとても素敵だと思いますが、作品選びまで組ごとに傾向が似通ると少し寂しい気もします。

以前、「宝塚歌劇は迷走している」と書かせてもらいましたが、やっぱり最近もそれを感じています。

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宝塚歌劇が新たな挑戦をすること、それ自体は大歓迎!

ですが、「宝塚らしさとは何か」を、改めて問い直す時期に来ているのかもしれません。

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