やっと「不時着」を観た|渋い男役と大輪の華

雪組公演「愛の不時着」がスカイステージで放映されたので、ようやく観ることができました!!

韓国ドラマ自体をあまり観たことがない&愛の不時着の予備知識が全くないnaomi(;’∀’)

独特のストーリー展開や、ファッション、舞台演出など、「宝塚歌劇に合うのだろうか~」と全く想像がつかなかったのですが…

めちゃくちゃよかったです( ;∀;)

いや~よかった。

破線上は、この方々でした。

リ・ジョンヒョク朝美 絢
ユン・セリ夢白 あや
ク・スンジュン瀬央 ゆりあ
ソ・ダン華純 沙那

おそらく、原作ファンの方は「あの場面は?」「ここのところ、すっ飛ばしてない?」など、気になる点があったのかもしれないな~と観ながら思いましたが(私も、いきなりこの展開?ってちょっと駆け足に驚いたところもあったので…)でもそれが、違和感になるほどではなく、むしろこの宝塚歌劇の尺にきちんと合わせて、フィナーレまでつけてくださってありがとう!!!って感じでした(*‘∀‘)

私、朝美絢さんって、「洋」なヴィジュアルがとてつもなく合う方だと思っているのですが、黒髪軍服があまりにもお似合いで、新たなあーさの魅力に触れられてとても嬉しかったです!

しかも、この不器用だけれど真っ直ぐで、男前な主人公ジョンヒョクを、あーさは無理なく大人の魅力で演じられていた。ふとした時に魅せる、眉間に皺を寄せたような表情や、男前な仕草にドキッとさせられました~(*^^*)

そして、夢白あやさん。

あやちゃんにしかできない、ファッションの女王。美容界の女王ユン・セリの貫禄と、コケティッシュで陽気な魅力が溢れていて、とても素敵に演じられていました!「

強」な部分もあやちゃんのイメージにぴったりでしたが、私がむしろ涙が溢れたのは、抑えたお芝居で魅せたえあーさとの別れのシーンでした。あの境界線でのシーン、物凄くよいお芝居されていました。

あのミニスカートをカッコよく着こなし、地毛をなびかせて踊る姿は、まさに「夢白あや!!!」サヨナラショーのラストに選ばれたのも、本当にうなずけます(*^^*)

当時、専科からご出演されていた瀬央ゆりあさんのスンジュンも、ちょっと曲者ながら内面は凄くせおっちの持ち味にぴったりのお役で涙出ました(;_;)

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華純沙那さんとのコンビネーションがとてもよくて、気が強くてお嬢様、でも愛を求めているダンさんと、せおっちとのシーンはどれもキュンキュンしてしまって…(*^^*)

一緒にラーメン食べるシーンも、可愛すぎる「今日は泊っていけ~!!」も、せおっちが大人で、まるちゃんもせおっちの前だけでは「本当の自分を見せられる」みたいな塩梅が、とてもよかったですね~( *´艸`)

だからこそ、スンジュンとダンさんのラストに、すごくグッときました。

雪組キャストの皆さんは、思い切りよくご自身おお役を楽しんでいることが伝わってきたのもよかったですね~。

普段はカッコいい、美しい雪男、雪娘さんたちも、この時ばかりは個性的なヘアスタイルやメイク、ファッションを追求して作品に深みを与えていました。

この作品で、境界を越えて故郷に戻った夢白あやさん演じるユン・セリを心配する村の女性たちにむかって、村の「ボス」的存在の愛すみれさんが言うんです。

「あの子は、強くて可愛いから、どこへいっても愛されるわよ」(ニュアンス)

この台詞に、なんだかグッときてしまって。

夢白あやさんが宝塚歌劇団を旅立つ直前、そして愛すみれさんは宙組に組替えされた今聞くと、あやちゃんそのものへのエールのように感じました。中村一徳先生の粋な台詞だったのでしょうか。

あーさとあやちゃん、どちらも美しくヴィジュアルに「強さ」を感じさせるお2人ですが、お2人が並ぶと、どこか穏やかでほっこりした雰囲気と、互いを高め合う空気感が漂う。特にあやちゃんが、本当にのびのびお芝居されていますよね。

愛の不時着を観て、渋い男役が似合うようになった朝美絢さんと、大輪の華夢白あやさんは、とてもお似合いのトップコンビなのだなぁとしみじみ感じました。

残り少ないお2人のトップコンビとしての輝きを、しっかりと目に焼き付けたいです。

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