宝塚歌劇をご卒業された「元タカラジェンヌ」が、各方面でご活躍されていますね。
先日、「望海風斗のサウンドイマジン」というラジオを聴きました。
元雪組トップスターののぞさん。心地よい声色で、ゆったりとした大人の雰囲気でお話しされていて、とても癒されます。
今回は、年末SP第一弾！ということで、89期同期の七海ひろきさんと凪七瑠海さんがゲストでした(*’▽’)
このお三方のトークがとってもよくて、第二弾もすでに楽しみです♪（らじる★らじるで第一弾は聞き逃し配信があるそう。2025年12月21日(日)午後9:50配信終了だそうです！）
同期だからこそ話せること、下級生時代のエピソード、宝塚歌劇での様々なエピソードが退団に至るまでぎゅっと凝縮した、素敵なトークだったんです。
特にカイちゃん（七海さん）とカチャさん（凪七さん）のお2人は、ともに宙組に配属されて長い時間を一緒に過ごされましたね。お互いの事をよく理解していて、リスペクトし合っていて、とても素敵な関係。
だからこそ、「お互いのよいところ、悪いところを正直に言い合おう！」と時には泣きながらたくさん会話を重ねて、そうして互いを高め合ってきたことが語られていました。「ありがとう～言ってくれて～(;_;)」って。
一番さんだったカチャさんが月組に組替えになった時のお話、いつも引っ張ってくれていたカチャさんが居なくなる新人公演の戸惑い、リアリティがあったなぁ…。
のぞさんとカチャさんは、ステイホーム期間のエピソードがとても印象に残りました。
のぞさんがステイホーム期間中にご卒業されることになり、ご自身の持ち物を在団生に贈る宝塚の風習「形見分け」をされたときのこと。
当時、カチャさんは坂道が険しい立地の家に住んでいたそうですが、そこに、のぞさんがなんと「運動のため！」というのもあり、荷物を抱えて歩いて渡しに来てくれたとのこと(ﾟдﾟ)！その想いに感動したカチャさん、本当はお家に上がってもらいお茶でも出したかった(;_;)でも、ソーシャルディスタンスが厳格な時期で、真面目にそれを守り、本当に一瞬だけ渡して帰ったと…(;_;)
その時のお2人のやり取りを想像して、何だか心がきゅっとなりました。
のぞさんがご卒業されたら、89期はついにカチャさんが1人になってしまう…。そんな申し訳なさというか、そういう気持ちになったと…やっぱり同期は、本当に特別な存在なのですね。
この番組で、カイちゃんとカチャさんが、お2人で歌を歌ってくれました。それが、「残酷な天使のテーゼ」
これがね～、めちゃくちゃ巧かった( ﾟДﾟ)カチャさんの朗々とした歌声は健在、さらに驚いたのは七海ひろきさんが、現役時代以上に歌唱力、歌声、表現力がパワーアップしていたこと！！！！
そして何より心を掴まれたのは、七海ひろきさんがご卒業後にリリースされたこの曲が、このラジオで流れた時…
夜の隨（よるのまにま）
声優としても活躍するカイちゃんもご出演されたアニメの、エンディングテーマだったそう。この曲を歌うカイちゃんがめちゃくちゃ表現力豊かで、声色が素敵で本当に聞き惚れました…。
カイちゃんは、タカラジェンヌの中でもいち早く、SNSなどWEBツールを使いこなしファン層を広げてきた第一人者。声優として賞を受賞されたり、ご自身でディナーショーを開催されて好評を得たりと、その勢いはとどまりません。
ご卒業後のカチャさんも、元トップスターが演じられるような大役を射止め、現在も舞台で活躍されていますね。
以前は、「トップスターの肩書があるかないか」がご卒業後の活動に、大きく影響すると言われていました。
ですが、今は個人でブランディングをしたり、発信したりして活動の幅を自由に広げていける時代。もちろん、元トップスターの肩書は強力な「お守り」になることでしょう。ですが、カイちゃんのように自由に羽ばたいている方をみると、なんだかワクワクしてきます。
カイちゃんがいつか話してくれていた「宝塚歌劇は竜宮城」その世界から飛び立った後、活躍するための鍵は、やっぱり肩書だけではなく「個性」なのだな、とカイちゃんの姿が教えてくれます。
好きなことを追求して、自分らしく…。
和希そらさんもそうですね。
そしてそれは、宝塚歌劇団に在籍していたタカラジェンヌの時代から、垣間見られていました。
こういう先輩たちがいらっしゃることは、現役生たちにとっても大きな励みになるでしょう。
宝塚歌劇の伝統と世界観を大切にしながら、ご自身の個性を磨いていく大切さ…。
これからも、それぞれのタカラジェンヌの皆さんがご自身の「持ち味」を見つけ、輝いてくださることを願っています。
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