凄いショーを観てしまった…。あの頃の百花繚乱な花組

大好きな舞空瞳さんの退団が近づき、これまであまり観ることができなかった、なこちゃんの花組時代の作品を観ています。

星組トップ娘役になってから、なこちゃんファンになった私。

なこちゃんが星組に組替えしてきてくれてから、礼真琴さん舞空瞳さん、そしてことなこの大ファンになりました。

だから、何だか星組時代の「ことなこ」に浸っていたくて、どうしても花組時代のなこちゃんの作品を積極的に観れない自分が居ました。なんだろうね、この感情…。不思議。

でも、なこちゃんが約3年という短い期間だったにもかかわらず、花組時代もとても大切にされているのを知って、すごく「あの頃の花組」に興味が湧いた。

それで、観たのがショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』です。

この作品、今更ですけど、めちゃくちゃ凄いショーじゃないですか…?

何が凄いって、どの場面を切り取ってもスターしか出てこない、驚くべき層の厚さ…!

さらに、この層の厚さにして、舞空瞳さんが下級生ながら多くの場面でセンターに近い場所で活躍しているショー!

「舞空プロ」と呼ばれていたの、きっとこの頃なのかな。軽やかで伸びやかなダンス!なんて楽しそうに踊るんだろう…。でもヘアメイクや雰囲気がやっぱり「花娘」な感じで新鮮です!

いや~、本当に色んな意味で驚きで興奮したショーでした。(オーソドックス・JPOP・芝居仕立て・アイドル路線…もう全部盛り!!って感じのショーでやりたいことを漏れなく詰め込みました!っていう多彩な構成が野口先生のスペクタキュラーシリーズって感じで「らしかった」です。)

まず、トップスターは当時「トップ・オブ・トップ」と称された、明日海りおさん。圧倒的真ん中オーラに色気と茶目っ気、そして何より舞台を掌握する「トップスター感」が凄かった。博多座でも一度、観劇したことがありますが、その時よりもさらに圧倒的オーラでした。

トップ娘役には安定感抜群の仙名彩世さん。大人の魅力と艶やかさが群を抜いていましたね。女帝のような力強さを感じます。

からの、柚香光さん、水美舞斗さんが躍動し(マイティのダンスでの活躍は目を見張った!)、瀬戸かずやさんや鳳月杏さん(ちなつさんの色気と落ち着きが、花組で異彩を放ち超絶カッコいい!)が大人の魅力をたっぷり振り撒き、綺城ひか理さんや飛龍つかさんも要所要所で大活躍!聖乃あすかさん、一之瀬航季さん、帆純まひろさんも若手のパワー炸裂!!目を惹きました。

そして、「たそ」ですよ…!天真みちるさんの退団公演でもあったので、タンバリンを持って本当に大活躍!最後の最後まで、視線泥棒で笑いと感動をかっさらっていくたそ!

以前著書も読ませてもらったので、余計に親近感が湧いてエトワール姿にじーんとしました(;_;)

華優希さん、 音くり寿さん、城妃 美伶さん、桜咲 彩花さん、花野 じゅりあさん、芽吹 幸奈さんなど、どこを観ても花娘らしい華やかな娘役も花盛り!たおやかな佇まいや、そこはかと香る色気、品のある艶やかさ。

こんなにも魅力溢れる、実力派娘役さんに囲まれて育ち、このショーと同時に上演されたメサイアでは舞空瞳さんが新人公演主演を務め、後に礼真琴さんの相手役として星組トップ娘役に就任したストーリー…、それがとてつもなく凄いことだったんだと改めて実感しました…(/_;)

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本当に、こんなにも系統の違う組に居て、トップコンビを組むことになるなんて、ことなこって運命…!!と改めて感動。こっちゃんも、このショー観劇したのかなぁ。なこちゃんの舞台姿に、何を想ったのだろう…(*^-^*)

そして、このショーを観て、なこちゃんが娘役としての基礎を花組で学んだと、何度も語ってくれていたのを思い出したんですよね。

そうだよね、こんなにも充実した組の中で育ったなこちゃんにとって、花組は特別な場所だったのでしょう。

心の故郷としてずっと大切な場所になっているだろうことも、頷けます。

なこちゃんが、ミュージックサロンで、明日海りおさんに声でご登場いただいたこと、花組の曲を多く盛り込んで構成されたこと納得感でいっぱいだし、むしろ今も下級生時代を過ごした花組も大切にしてるなこちゃんがさらに好きになりました。

そして今星組のプリンセスとなって、礼真琴さんの隣で輝いている姿、そのストーリーそのものが凄く素敵。

『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』を観ていると、こんなことを感じました。

この花組で育ったなこちゃんが、パッションな星組にきてくれて、どれほどの文化の違いを感じたのだろう…。

そして、そこからよく星組トップ娘役として新たなと扉をどんどん開けて、メイクもお衣装の着こなしもお芝居や歌やダンスも…変化を恐れず挑戦し「星組らしいキラキラとパッション溢れるプリンセス」になってくれたなぁ…と。

なこちゃんの原点となる花組時代をじっくり観て感動した、私は…。

あの頃の花組は、明日海りおさんと仙名彩世さんという円熟期のトップコンビを中心に、れいちゃんやマイティ、そしてあきらさんやちなつさんといった大人の男役さんも双璧となり、ヒロインが似合う実力派な娘役さんも多く、多彩な魅力が花開いた時代です。

まさに「百花繚乱」、その言葉に相応しい恐ろしいほどの層の厚さです。

そして今思えば、柚香光さん、鳳月杏さん、華優希さん、そして大好きな舞空瞳さん。このショーの出演者の中でトップスタートップ娘役を、こんなにも輩出したことも感慨深いものがあります。

私にとってあの頃の花組は、宝塚から少し離れていてあまり詳しくなかった時代。こうして、なこちゃんを通じて改めてあの時代と邂逅できたことは、とても豊かな時間でした。

どの時代も、後から見返すとびっくりしてしまうほど豪華だなぁと思う作品が多々ありますね。

その時代のトップスター・トップ娘役さん、上級生たちの影響を大きく受けて、スターの階段を上っていくタカラジェンヌたち。

その系譜やスピリットを感じて、後にエモーショナルな気持ちになるのも宝塚歌劇ならではの楽しみのひとつです。

こうして、宝塚歌劇の歴史は受け継がれ、巡っていくのだなぁ…。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

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