ゲーム原作という、宝塚ファン的には少し親和性の薄い題材ながらも、予想をはるかに上回る熱量で盛り上がっている花組公演『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』。
SNSを見渡すと、「初めて宝塚を観た」という声が本当に多く、新たな観客層が確実に広がっているのが嬉しいですね(*’▽’)
とくに『悪魔城ドラキュラ』の原作ゲームファンの方々が多く足を運ばれている印象で、「再現度がすごい」「世界観が美しい」と、感激の声も多数…!

ドラキュラ役の永久輝せあさん、ひとこちゃんは、天使からドラキュラに…と本当にこうした人外感のあるお役がハマりますね。美しく、冷たく、儚い。初日映像がからだけでも、あの闇の中から浮かび上がるような気品と妖しさは、とても印象的でした。
でも、だからこそ気になるのが、その次の一手…。
悪魔城の世界観がお好きな方が、また花組を(宝塚を)リピートして観たいと感じたとき、どんな作品を「次の一歩」として用意されるのだろう…?
そう考えた時、やはり行きつくところは『エリザベート』なのかなぁと感じています。
“いつかは”観てほしい極上の受け皿『エリザベート』
『エリザベート』は、宝塚歌劇の中でも圧倒的な知名度と完成された世界観をもつ作品。
深淵で、妖艶で、楽曲の素晴らしさもお墨付き。
まさに『ドラキュラ』で惹かれた新規ファンの方に、もう一歩進んだ宝塚の魅力を届けられる演目では…と名作というだけでなく「そういう視点」でも相応しい演目だと感じます。
そして今の花組には、まさにこの作品を高いクオリティに昇華できる布陣がそろっていると思っていて…!(*’▽’)
妄想キャストがすんなり浮かぶ“今の花組”
トート閣下は、言わずもがな永久輝せあさん。
あの深みある存在感、視線ひとつで場を制する力、歌の表現力…どれをとっても、トート役への期待がふくらみます。
そしてタイトルロールのエリザベートは、星空美咲さん。
私はずっと、美咲ちゃんにどこかリアルな「エリザベートの自画像」の雰囲気を感じてきました。

長身でスタイル抜群、愛らしさと高貴さを併せ持ち、そして歌唱力も申し分なし。
少女時代から老年期までをしっかりと演じ分けてくれそうです。
フランツ・ヨーゼフ1世は、もちろん聖乃あすかさん。
マジシャンの憂鬱でも皇太子役がぴたりとハマっていましたが、あの気品と堂々たる立ち姿なら、若き皇帝から老年期までを美しく奥深く演じきってくれると信じています。
ルキーニ。このお役は、代々“伝説”を生む難役。
ですが、星組から組替えとなる極美くんなら、妖しく狂気に満ちた(でもコメディセンスもある)新たなルキーニを作り上げてくれるのではと期待しています。
星組で培ってきた変化球のお役の経験と、研ぎ澄まされたビジュアル・感性で、独自のルキーニ像が誕生するかもしれません。(かりんちゃんが敬愛する、愛月ひかるさんも演じられたお役…もしそうなったら、凄いご縁だなぁ…(;_;))
そして、ルドルフ。
私が「今の花組にエリザベートを…」と思っている最大の理由と言ってもいいかもしれない。
それは、希波らいとさん。
2000年私が初めて東宝初演で観たルドルフ、衝撃的にルドルフそのものだった芳雄くん。そんな当時の井上芳雄さんの佇まいに、希波さんの雰囲気がどこか重なるのです。
長身で、繊細な表情の奥に芯を秘めた佇まい。
あの危なげな“若さと絶望”を、そのままの魅力で演じられる存在ではないかなと…。

やっぱり「行きつくところ」はエリザベート
何度も何度も再演されてきて、「またエリザベート」となったとしても、やっぱり上演されれば話題をさらうし、感動は物凄い。世界中を見渡しても日本人ほど、この作品を愛している国民は居ないのでは?というほど、愛されていますよね。
悪魔城のドラキュラで初めて宝塚に触れた方に、いつか観てほしい世界。
それはきっと『エリザベート』という、永遠に色褪せない名作かもしれません。
しかも、東宝初演からちょうど25周年という節目。
宝塚でも、そろそろ動きがあるのでは…?と、期待してしまいます。
次の作品でも、新しいファンとなる方々が宝塚の世界に深く惹かれてくれたら嬉しいなぁ(*^-^*)
そして、花組がこれからも“新しい扉”と“王道”の両方を担われる、「元気な花組!」であってくれることを願っています。
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