愛月ひかるさんの「本気」を見た:プレッシャーを軽々と乗り越えた「ロミオとジュリエット」B日程

愛月ひかるさんという人は、いったいどこまで進化し続けるのだろう。

2020年2月に「黒い瞳」のプガチョフ様に出会い、一気にファンになってしまった私。気づけば愛月さんを好きになって1年が過ぎていました。

その間に、過去の作品を振り返ったり、専科に異動されたり星組に組替えされたり…

なんと濃い1年だったことでしょう。もう、こんなにドラマティックなジェンヌさんはいないんじゃないかってくらい、激動の1年でした。

そして、私を宝塚の世界に引き戻してくれた2010年星組初演「ロミオとジュリエット」から約10年…麻路さきさん時代からずっと大好きな星組に「宙組の御曹司」だった愛月ひかるさんが組替え…

今、押しも押されぬ2番手スターとしてこんなにも神々しく輝いている。

不思議なご縁を感じずにはいられません。

ようやく、ようやく2021年の星組ロミオとジュリエットB日程をライブ配信で観ることができました!

書きたいことはたっくさんあるけれど、まずは大好きな愛月さんのことから書かせてください(*^^*)

愛月 ひかる【B日程】

人がこんなにも「人ではない何かを人間味を帯びて体現できるものか」と目を疑うほど、愛月さんの役作りは繊細で大胆で何より「楽しそう」だった。

愛月さんのまわりにだけ風が吹いているように、妖しく揺らめく髪の毛と衣装の裾。メイクは思った以上に女性的で、艶めかしくも力強く性別さえも飛び越えた「たとえようのない唯一無二の存在感」でした。

目次

それは、舞台のセンターが似合う存在感

つまらなそうにしたり、逆上したり、陶酔したり…その表情と動きだけで、何がしたいのか、何を望んでいるのかが伝わってくる。

トート閣下のようにロミオの上に君臨したかと思えば、影のように付きまとったり、薬売りの姿に化けて手紙を妨害したり…どこからともなく現れては、好きなようにして人々の暮らしを想いを運命を翻弄していく。

初演の星組を観劇して固定概念ができていたから、今回の愛月さんの解釈はとても斬新だと思いました。

体格も学年も関係性も、初演の柚希礼音さんと真風涼帆さんとは違う。それでは、どう演じる?それがとても楽しみな部分でした。

そして、その期待を大きく上回る形で、愛月さんは新しい解釈を生んでくれた。これは「愛月ひかるの本気」を見たと思いました。

経験が総動員された役作り

プガチョフ、ラスプーチン、そしてルキーニ。難しく奥深いお役をいくつも自分のものとしてきた愛月ひかるさんだからこそ、衝撃を与えるほどのお役に創り上げられたのだと思います。

愛月ひかるの本気…それは、作り込んで悩んで生みだした、というよりも「楽しんで、経験を総動員して、こなれ感と大人の余裕をプラスした」という印象。

良い意味でその「肩のチカラが抜けた良い状態」の愛月さんがいてくれることで、若手が中心となった星組全体をどっしりと支えていると感じたんです。

星組にとって、ロミジュリは他の作品と比べものにならないほどのプレッシャーを感じる伝説の作品なのだと思います。だってあのレジェンド柚希礼音さん率いる「あの時の最強星組メンバー」が日本初演として苦労に苦労を重ねて創り上げた作品。しかも2013年にさらにブラッシュアップすべくチャレンジしている…

ロミオ役の礼真琴さんのこと、ジュリエット役の舞空瞳さんのこともじっくり書きたいのですが、特に礼さんはその伝統と革新にもがき苦しんでいたように思います。でも舞台では、すべてを解き放ちイキイキと輝いていてほっとしました。

その重圧を良い意味で感じ過ぎず、自由に楽しんで舞台に立っていたのは、舞空瞳さんと愛月ひかるさん。組替えをしてこられたおふたりだからこそ、本当にまっさらな状態で作品に向き合い、プレッシャーの壁を軽々と乗り越えていったように思うのです。

初演をこよなく愛する自分が、今回のロミジュリをどう感じるのか想像ができなかった。でも、良い意味で「初演とは別の作品」として観ることができたのは、自分でも意外でした。

それは、新メンバーも加わり新しい風が吹きまくった「新解釈ロミオとジュリエット」だったからだと思います。

愛月ひかるさんがカッコイイ!とSNSやネットニュースなどでも大きな反響になっているよう!愛月ひかるさんが本気を出したら、こんな風になるんだ…とにんまりしたり、ますますワクワクしたり!

稀有な経歴を持つ愛月さんは、誰も経験したことのない道のりで自分のチカラでタカラジェンヌ道を切り拓いてる!

その力強さとチャンスをミカタにつける逞しさに、改めて惚れ惚れします。愛月ひかるさんのファンで嬉しい(≧▽≦)

作品を重ねるとともにその想いも大きくなってく。もっともっとその先へ!

可能性に満ちた愛月ひかるさんに、ますますタカラジェンヌを楽しんでほしい!そして期待が高まったロミオとジュリエットでした(#^^#)

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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