花組の博多座公演、「マジシャンの憂鬱」、2回観劇しました。
初演をあえて観ずに観劇したのですが、しっかりと内容も入ってきてわかりやすく、そしてキャスト全員がとてもそのお役に合っていたなぁと感じます。
今回は、キャスト別の感想を書かせてもらいます(*^-^*)
ネタバレもあるので、まだ知りたくないよという方は、観劇(ライブ配信後)に読んでいただけたら嬉しいです(^^♪
シャンドール永久輝せあさん
ひとこちゃん、とてもシャンドールが似合っていて、私がこれまで観た(映像ですが…)花組生としてのお役の中で、もしかすると一番しっくりきたかも!と思えるほど、ハマり役でした!
何と言っても、大人で気品のある佇まい。お衣装のどれもが品格を感じさせて、とても似合っていました。ナウオンで話してくれていた「いい加減」がとてもいい塩梅で表現されていて、その抜け感や余裕がとても大人の魅力を増幅させていました。マジックにしても、何にしても、とにかく動きが無駄なく洗練されている。
あのラストのマント姿、まるでドラキュラ伯爵みたい!と思ったら…あ!!次回作の「悪魔城のドラキュラ」だった…!ああいったお衣装やメイク、めちゃくちゃお似合いだと思います。
でずっぱりの歌いっぱなしの、台詞もたっぷりなので、本当に大変なお役だったと思うのですが…やっぱり印象に残ったシーンはラストかな。
星空美咲さんが演じるヴェロニカとのラストシーン。
寒そうにしているヴェロニカに、自分が着ているマントを脱ぎ、さっと掛けてあげる。マントを取ってダンスに誘い、ゆったりと踊る。
急にふいに、めっちゃ自然に放つのです。ひとこシャンドールは!
心の中で、キャー(#^^#)
この台詞回しがとっても正塚先生の脚本らしいなと思っていたら、まだときめきポイントがあった…!
マントをまた美咲ちゃん(ここは芸名で言いたい)に掛けてあげて幕かなぁと思ったら、その勢いでマントで抱き寄せてキスシーンです…。からの、手を繋いでゆっくりと歩いていく。
ここの流れが素敵でした…。
「本当にお似合いのトップコンビだなぁ」ってほっこりしたし、全編を通してひとこちゃんが頼もしくて、どっしりとしていてカッコよかったです。
ヴェロニカ星空美咲さん
真面目で真っ直ぐ、そしてとても謙虚なヴェロニカ。美咲ちゃんの雰囲気にとても合っていて、こちらもハマり役ですね!
美咲ちゃんが登場すると、「あぁ、この方がトップ娘役だ」と自然と目線がいく、説得力のある舞台姿。
まさに華のあるトップ娘役でした!
歌の巧さは言わずもがなですが、皇太子妃の侍女として、ひとこちゃん演じるシャンドールを護るお役として体を張っているシーンはカッコよくて!動きにキレがあり、力強さもありました。
そして、台詞の聞き取りやすさ。しっかりとお芝居に惹きこんでくれるお芝居力にも唸った…!
シャンドールに惹かれていく様もとても丁寧で、お芝居の背景にある想いが伝わってくるような感じ。かと思ったら、びっくりするくらいに「怖がるお芝居」がリアルでそこも可愛らしかったです(#^^#)

ラストシーンで、ひとこちゃんが忘れていたシルクハットを嬉しそうに取りに行く仕草が健気で、美咲ちゃんそのもののような柔らかく可憐な表情が忘れられません。
ボルディジャール聖乃あすかさん
パッショネイト!な皇太子。お堅く真面目一辺倒の(悩める)皇太子かと思ったら、奥行きのあるお役!あんなにも熱くて人間味のあるお役だとは…!
ほのかちゃんが殻を何枚も破って、物凄く魅力的に演じられていました(*’▽’)
自分の頬を思いっきり3発ぶつところとか、ひとこちゃんと組みあって「べちゃっ」と音がするくらい床に思いっきり投げ飛ばされるところとか、もう役者根性を感じて気持ちいいくらい!

元気100倍になって勇んで行くところも、熱くていいのです( *´艸`)
振れ幅のある、そして愛嬌のあるお人柄をしっかりと演じ分け、私の中で好感度が爆上がり!ほのかちゃんの皇太子の登場を待ってしまうくらい、魅力的なお芝居でした。
何だか、ちょっと私自身かなり意外なのだけれど…
ほのかちゃんに初めて、「星組似合いそう」って凄く感じてしまった…。
まさか星ファンの私が、ザ・花組なほのかちゃんのお芝居を観て「星組」を感じるとは自分でも、とても意外でした…!!
シュトルムフェルド 高翔みず希さん|アデルハイド 凛城きらさん
お芝居とは思えないほど、とてつもなく自然。佇まいはやっぱり専科さんならではの重厚感があり、でもどこか可愛さも感じる「何も知らん!」は何度でも聞きたくなるくせになる台詞です( *´艸`)
シャラモン 紫門ゆりやさん
くすっと笑えるちょっととぼけた雰囲気が巧いよね~( *´艸`)ロイヤルと呼ばれる方だけに、やっぱり気品は漂ってとても花組に合っている方だなぁと思いました。
ラースロ 羽立光来さん
びっくさん、お芝居から目が離せませんでした!大人の魅力が漂って、本当にカッコよかった!いや、カッコいいを推しだしているお役ではないのですが、体格の良さと何より醸し出す雰囲気がやっぱり上級生ならではの余裕があって、素敵でした。これからも、羽立さんのお芝居に注目したい!
ジグモンド 一之瀬航季さん
一之瀬さんが居ると、場が締まるというか舞台の厚みがさらに出るなぁと感じました。酒場の場面で、ひとこちゃん演じるシャンドールが美咲ちゃんにグッと近寄って大人っぽくダンスするのですが、この時、スポットは当たっていないけれど一之瀬さんもちょっと強引に、侍女のお一人をダンスに誘い踊るのです。その感じがね~、なんかすごくおしゃれだった(*^^*)
ヤーノシュ 侑輝大弥さん
どこに居ても目を惹く舞台姿!私の中で、ちょっとミステリアスな注目の102期生のひとり。今回は、明るく少しはっちゃけたお役だったので、新たな魅力発見でした!
シャーロット 鈴美梛なつ紀さん
侍女のお堅い雰囲気と、真面目だからこその可笑しみがとっても巧い!サクッと足元から手錠を出すところとか、武術っぽくコミカルに動くところとか、職務に忠実感が出ていてよかったです( *´艸`)
ギゼラ 朝葉ことのさん
歌声に迫力があり、星組ファンの私としては小桜ほのかさんと何となく重なるような感じも…。落ち着いた舞台姿が頼もしかったです。
レオー 天城れいんさん
声がよく通り、とても可愛らしくでも若手男役のギラギラ感もあるれいんくん。映像ではとてもおとなしそうな方に思えたのですが、生で観ると印象ががらりと変わった!いい意味で「アイドル」っぽさもあり、溌剌としていてとても目を惹きました。れいんくん、びっくさんのソファの小芝居(肩たたき)の仕草、お二人の仲のいい様子、温かい表情が好きでした(^-^)
マレーク 美羽愛さん
後半まで出番がなく、一気に物語の核心に迫るお役。記憶をなくしている姿は真に迫っていたし、少しずつ記憶を取り戻しつつあるお芝居も抑えた中に、深みや奥行きを感じさせました。歌もお上手ですが、とてもお芝居力のある方だと思います。
皆がばっちりハマり役!
今の花組にとても合っていた「マジシャンの憂鬱」。
誰一人、ちょっと持ち味に違うかな?という印象の方が居なくて、全員が歌うまで、全員がハマり役!
思った以上に歌が多い「ミュージカル」でしたが、暗転も上質なコーラスでつないだり、後半はしっかりと台詞劇のような見応えのある台詞の応酬もあったりと、全体として上質感がありました(*’▽’)
で、実際の時間よりも短く感じたんですよね。ほどよく緩急があり、よくまとまった作品だなぁと思いました。
やっぱり、ラストシーンがいい作品はいい!筋がわかりやすくて、難しく考えなくても楽しめる作品もいいですね(*^^*)
次回は、ショー「ジュビリー」の感想を書かせてもらいたいと思います(*^-^*)お付き合いいただけたら嬉しいです。
◎「読んだよ」のひと押し、よかったらお願いします↓↓
(宝塚ブログランキングが開きます)
Click if you read it — it makes me happy!
コメント
コメント一覧 (2件)
私は中古で、セナさんのを買いました、みんな芸達者で、うまいです、のちに、みんな舞台女優なさるのわかりました、円盤新しいの出るまでガマン、ライブ配信辞めてるので、また聖乃あすかさんと、霧矢さんの皇太子は、雰囲気変わるんですよね、マジシャン私は、好きですわ、城咲さんはトップ女優に、なられなかったんですね、あれだけ綺麗で、演技うまいのに、当時知らないから、また教えてください
聖乃さんの皇太子、とっても良かったですよ!登場するたびに笑いが起こり、シリアスな場面もばっちり。これからが楽しみです。