「詩ちづるさん」のこと

今日は、月組の大劇場千秋楽。
『GUYS AND DOLLS』でご卒業される白雪さち花さん、彩みちるさん、爽悠季さんの大劇場ご挨拶の様子、明日のタカラヅカニュースを楽しみにしたいと思います。

そして、星組の全ツLIVE中継、ライブ配信の予定も発表されました。

星組全国ツアー 市川市文化会館公演
『ダンサ セレナータ』『Tiara Azul -Destino- II』
10月5日(日)16:30公演が、映画館でのライブ中継とライブ配信を実施
【映画館】料金:4,400円(税込)
先行抽選:9月6日~22日/一般発売:9月27日~10月3日
【配信】料金:3,500円(税込)
販売期間:9月28日~10月5日/Rakuten TV・U-NEXTにて

10月24日の仙台公演千秋楽よりも随分前に、ライブ配信されるのですね。ちょっと驚きました。
今までは、千秋楽近くじゃなかったかなぁと…

大好きな礼真琴さんと舞空瞳さんのトップコンビ時代、本当に星組の熱と華を極限まで高めた、私にとって特別すぎる『Tiara Azul -Destino- 』という作品の続編です。

ことなこトップコンビの輝きは一時代を象徴するものであり、一ファンにとっても忘れがたい時間でした。

けれども、その「強烈な熱量」をそのまま次の時代へ引き継ぐのは、とてもプレッシャーのかかることだと思います。一ファンが想像するよりもずっと、「トップオブトップの後継者」はとてつもない重圧を抱えておられるでしょう。

そこで劇団は、「新しい色」を組に加える選択をしたのかもしれません。

それが、トップ娘役に詩ちづるさん、そして2番手に宙組の瑠風輝さんのトリデンテです。

目次

暁千星さんと詩ちづるさんの並び

ありちゃんは、華やかでダイナミックなスター性を持つ男役さん。
月組から組替えとなり、星組生となった後も輝きが増し、礼真琴さんのエッセンスをたくさん吸収され、「星男」になられました。本当にカッコいいし、とても熱くて華やか!アンセムや阿修羅城の瞳が、特にありちゃんの魅力を押し上げた気がします。

一方、詩ちゃんはありちゃんよりもさらに前に、月組から組替えされています。

精緻な芝居力、清楚な魅力、そして落ち着きを、組替え当初から保ち続けている娘役さん。
でも私は、今ではそれがむしろ「詩ちゃんの個性」だと感じるんですよね。

だからこそ、ありちゃんの“星男”らしい迫力を柔らかく受け止め、月組仕込みの芝居力を根底で共有し、熱い星組カラーと調和させる存在として…それが、詩ちゃんが相手役に選ばれた一因なのかなと、最近は思えてきました。

そして礼真琴さんに多くの影響を受けたありちゃんと同様に、詩ちゃんも近くでお芝居することが多く学ぶことが多かったでしょう。

礼真琴さんのご卒業という、星組にとって大きな節目を迎えた今。

劇団は、さらに次世代も見据えて、「がらりと星組のイメージを変える」方向に舵を切ったのかなぁと感じています。

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娘役像の新しい形

近年の星組トップ娘役は、華やかさや圧倒的ヒロイン力を持つ方が比較的多かったイメージがあります。
私は、どうしてもこういうタイプのトップ娘役に惹かれる傾向があるんですよね。


その流れに対し、詩ちづるさんは「控えめで、時には脇にもまわれる俳優タイプ」、そして男役さんに寄り添うのが似合うタイプの娘役さんだなと、生観劇をするたびに感じていました。

劇団はそこに、星組トップ娘役の新しい形を見出だしているのかもしれません。

でも桜姫は、殻を破りとっても良かった!!詩ちゃんの「愛の鉄砲」はずっと頭にまわるくらい、ハマり役!

スポンサーと阪急からの後押し

そして、詩ちづるさんが劇団から期待されているのを感じる背景には、スポンサーの存在もあります。

現在、ヒガシマル醤油のイメージガールを務められており、これは劇団が将来性を信じての抜擢だったのでしょう。

過去にも、綺咲愛里さん(星組トップ娘役)、潤花さん(宙組トップ娘役)がヒガシマルのイメージガールを経験し、その後トップ娘役に就任されました。

契約期間はおおよそ2〜3年程度が多く、その間に注目度を高めていくケースが目立ちます。
詩ちゃんも同じ流れの中にいると考えられるでしょう。

さらに、阪急電鉄のポスターモデルを務められたことも、大きな意味を持っていますね。

阪急グループにとって「宝塚の顔」として選ばれるのは、限られた生徒だけ。
舞台上だけでなく、広告やイメージ戦略の面でも信頼されている証ではないかと感じます。

スポンサーと阪急本体の両面から支えられていることは、詩ちゃんが劇団からいかに期待をかけられているかが伝わってきます。

これからの星組

詩ちゃんは、華やかさで圧倒するよりも、男役さんに寄り添い可憐さを持ち味とする娘役さん。

その個性で、礼真琴・舞空瞳トップコンビ時代を経た星組を「次の新たな段階」へと導いていくのでしょうか。

私にとっては、「ありうたトップコンビ」がどのような色を打ち出されていくのか、詩ちづるさんのトップ娘役としての資質も未知数。

私個人としては、「ありうた」のお芝居や組まれた時の空気感に、「技術的に巧いなぁ」というよりも「ときめき」を感じられたらいいなぁと期待しています。

これまでは、大好きなことなこ、礼真琴さんを中心に星組を観ていたので、まだ知らない魅力もたくさんあるはずです。

「桜姫」のブックマークが、すでに売り切れになっていることも、詩ちゃんにとっては気持ちの上で後押しになっているかもしれませんね。

まずは全国ツアー、そしてこれからの舞台を通して、少しずつ詩ちゃんのトップ娘役としての魅力を知っていければ…

そんな風に、新しい星組体制を見守っていきたいと感じています。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

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