宝塚歌劇のチケットは、ファンの間で「なかなか取れない」のが通例…。
そういわれるようになったのは、いつからでしょうか。
私が宝塚歌劇を好きになった20数年前は、ネットの普及もまだまだで、しかも地元に宝塚歌劇が来てくれた時、旅行などを兼ねて本拠地で観たい作品があった時にだけチケットを購入していたので、それほど「取れない!」と感じたことはありませんでした。
これまで宝塚の私設ファンクラブに入ったことはありませんが、それでも一般的な方法でチケットが購入できて、観たい公演は、結構「良い席」で観れていたのです。
でも、ここ数年、遠征をしたり地元で観たりと宝塚歌劇のチケット争奪戦に参加するようになって、やはりファンクラブに入っていない私にとっては、1枚のチケットを取るのにどれほどの労力と気力を要したかなぁと…
この様子は、ずっとTAKARA座を読んでくださっている方は、よくご存じだと思いますが…




最近、宝塚のチケット流通をめぐる仕組みについて、全国紙でも取り上げられていましたね。
やはり、さまざまなご意見が1000件以上書き込まれており、高い関心の的となっているようです。
記事によると、宝塚のチケットは「友の会」や一般販売のほかに、私設ファンクラブ(ファン会)を通じた購入(独特のルート)があること、また一部では、定価とは別に「お花代」や「サポート代」と呼ばれる金額を添えるケースがあり、その扱いや使い道が明確でないという声もあるようです。
もちろん、ファン会はスターを支え、劇団を支える大切な存在なのでしょう。また、スターを支えるために必要な経費も多く、劇団は「ファンの思いやり」に頼っていた部分もあったのかもしれません。
芸能の世界では、多かれ少なかれ、そういった「ファンの奉仕」がスターを支えてきた歴史があり、スターがスターで在り続けるために、この新聞記事に書かれていたようなことが行われてきたのでしょう。
けれども、記事では「仕組みが複雑になればなるほど、外から見えにくい慣習が誤解を招くこともある――」そんな指摘も、今改めて出てきていると記されていました。
記事によると、金銭のやり取りが実質的に「定価を超える販売」に当たる場合、法律の観点からも注意が必要とのこと。一方で、阪急電鉄や歌劇団は「個々の(ファン会)分配行為をすべて把握しているわけではない」と説明されているのだそう。
うーーーーん…(-_-;)
何とも言葉にし難い感じですね…
宝塚歌劇団は「知らなかった」「関与していない」で通る話ではないような…
私自身は、宝塚歌劇における「私設ファンクラブ」に入会したことがなく、またファンクラブを通してチケットを購入したこともないため、その内情についてはわかりません。
ただ、20数年の宝塚ファン歴の中で、いつからか「チケットが取れない」からの「ぜんっぜん取れない!!」状態になり大好きな礼真琴さん時代のチケットは、本当に苦労して1枚1枚を手にしてきました。
その時感じたのは、宝塚歌劇ってとてつもなく「販路が多すぎるよね…」ということでした。
宝塚歌劇の公式ファンクラブのような立ち位置のはずの「宝塚友の会」に申し込んでも、観たい席種で1度もチケットが手に入らない仕組みにも疑問…(;_;)(キャトルレーヴの買い物は、結構したよ…)
宝塚友の会やローソンチケット、チケットぴあなどのプレイガイドだけでなく、カード会社等各社の貸切公演、旅行会社などを通じてのチケット、福利厚生系のチケットなど…
ネットが普及する前は、販路が多いこと、それが有難かったと思うのです。バスツアーなどを通して、観劇される方も多かったでしょう。
でも、今はスマホで多くの方々がチケットを取れる環境があります。
それは、過去と現在の大きな違いかもしれません。
「チケット料金(+一般的な手数料)そのままの価格で購入できる」ものは数少なく、観光ツアー・レストラン・宿泊がついているものも多く、純粋にチケットだけを買えたら…と思うこともしばしばでした。
今回の記事では、「お花代」について触れられていたのですが、こういった観劇プランの「チケット+α」の料金体系も、なかなか強気なものが目立ちます。
もちろん、素敵なホテルでお食事をしたり宿泊をしたりして観劇…などその時間そのものを楽しむのも素敵ですが、そういう食事や宿泊、他の観光は自分好みにカスタマイズするので「普通にチケットを買いたい」という気持ちも正直あります。
旅行会社を通すと、結構な手数料も上乗せになりますね。
今回の記事で指摘された部分だけでなく、宝塚歌劇はやっぱり「販路」そのものも、独特だなぁと感じます。
あれだけの素晴らしい舞台を魅せてくださる宝塚歌劇です。
多少のチケット代の値上げは、よかったのかなぁと思います。
きちんと、それが素晴らしい舞台を創ってくださる方々に還元されればいいなと…
ただ、そのチケットを購入するために、本当は不要なものを同時に手にしなければならなかったり、無理をしてしまったりしては、やがて「宝塚が好き」という気持ちがしぼんでしまいそう…。
「正規の正当な価格で、観たい人が、観たいタイミングで“普通に”観られる」
そんな当たり前の観劇の幸せが、多くの人に届くようになれば…と願います。
宝塚歌劇を未来へつないでいくためにも、チケットをめぐるルールがより分かりやすく、誰にとっても安心できる形に整っていくといいですね。
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