『エリザベート』30周年|「花組&星組W上演説」はあり得るか

2026年、『エリザベート』が宝塚歌劇団での初演から、ちょうど30周年を迎えますね。
1996年の雪組初演以来、各組のスターたちが挑み続けてきた名作であり、観客に深い感動を与え続けてきた作品です。

東宝ミュージカルの上演も、明日海りおさん×望海風斗さんという同期コンビでのWキャストで話題となり、チケット争奪戦がはじまっています。

そんな中、宝塚歌劇にとっても節目節目で大切に演じられてきた「エリザベート」、そろそろなんじゃないかと、予想されている方もいらっしゃるかもしれません。

かくいう私も…
これまでの流れをふまえると、宝塚での上演は近いのでは…と感じています。

そして、「あの時のように」もしかすると「2組で連続上演」というシナリオも十分にあり得るのではないかと…。
そんな予感を抱かせる事柄が、ここ最近の宝塚をめぐる動きの中に散りばめられているように思えるのです。

目次

過去の上演史と「W上演」の前例

『エリザベート』は1996年に雪組で日本初演され、その同年と翌年には星組でも再演されました。当時、同じ演目を2組にまたがって上演されることはとてもセンセーショナルでした。

それ以降も、世代を代表するトップスターやトップ娘役、そしてスターたちが役を引き継ぎ、再演ごとに新しい解釈や輝きを見せてくれましたね。
まさに「宝塚の顔」といえる作品であり、特別な節目には劇団が大きな仕掛けをしてきた歴史があります。

30周年という記念の年、再びあの初演時のように「W上演」の可能性を予感させるのは、自然なことかもしれません。

そこで、自然に思い浮かぶのが、やっぱり「花組と星組」での上演です。

2024年のGRAPH「年始表紙」が象徴的だった

2024年の年始の『歌劇GRAPH』の表紙。
永久輝せあさんと暁千星さんが並んで登場されたのは、記憶に新しいところ。

今思えば、お2人はそれぞれ、花組と星組の「これから」を担うトップスターとしてお披露目されていたんですよね。
まるで劇団が「新しい時代を牽引する存在として」その道筋を示しているかのような並びでした。

異なる持ち味のお2人。でも、若年層から年配の方までファン層を拡げそうな、可能性に満ちていました。

105期トップ娘役たちの存在|新公世代にも「エリザ」に似合う人材が居る

さらに注目したいのが、花組と星組のトップ娘役。

  • 花組:星空美咲さん(105期)
  • 星組:詩ちづるさん(105期)

同期の娘役が、揃ってトップ娘役として並ぶことになります。
そして、歌と芝居に定評のあるお2人…

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『エリザベート』という大役に挑む未来は、想像に難くありません。
これは劇団にとっても話題性があり、宝塚歌劇の新時代を高らかに宣言するような意味合いもあるのかも…

さらに、花組の新人公演世代には、研2ながらトップ娘役への期待がかかる彩葉ゆめさんが居る。
彼女は、夢として「エリザベートのような役に憧れている」と話されていましたね。

もし花組でエリザが上演されたら、きっと彩葉ゆめさんが、新公ヒロインを射止めそう。

まさに「次世代を意識した布陣」ではないでしょうか。

トップスター2人と「トート」との相性は?

暁千星さんは、華やかさとダイナミックなスター性を持つトップさん。
トートのように、絶対的な支配力、存在感を求められる役にふさわしい雰囲気があります。
まさに、歴代のトート閣下の風格…!!さらに、あの重低音の歌声。これは、トートを演じるのに大いなる武器です。

一方、永久輝せあさんは繊細さや芝居力に強みを持ち、今回のドラキュラでもお墨付きのように美の化身。
黄泉の帝王トートとして、現代的な新たな解釈も生まれそう。官能的で大人の魅力を湛えたトートを演じてくれそうです。

それぞれのカラーを生かしながら、「W上演」だからこそできる、エリザベートのアレンジがみえてきます。

宝塚が描く未来のシナリオ

こうして見ていくと、花組と星組の両輪で『エリザベート』を上演する構想は、決して夢物語ではないと感じます。

  • 1996年の「雪組初演→星組再演」の前例
  • 2024年のGRAPH表紙での永久輝せあ×暁千星の並び
  • 105期娘役2人によるタイトルロールの可能性
  • 新公ヒロイン・彩葉ゆめさんへの布石

これらすべてが「30周年に花×星でW上演」という未来を指し示しているようにも思えるのです。

…とちょっと時期尚早に盛り上がってしまいましたが、大好きな礼真琴さんのご卒業後の宝塚に想いをはせる時…やっぱり、上演作品はとても大切だと感じています。

今までは、こっちゃんが演じればどんな作品もやっぱり大好きになって、面白い!素敵な作品!と感じていました。

それは私がこっちゃんファンだから…というのもありますが、やっぱり礼真琴さんのタカラジェンヌの枠を越えた「類稀なエンターテイナーとしての資質」に支えられていた部分も大きい思うのです。

礼真琴さんトップスター時代の星組でなかったら…宝塚版であんなにも成立しただろうか…
という挑戦的な作品が、今改めて思い返すと本当に並んでいたなぁと…。
それを全て成功に導けたのは、やっぱり凄いことだったのだなと感じています。

「次世代」に想いをはせる

『エリザベート』は、宝塚を象徴する不朽の名作。
花組の伝統、星組の熱、そして次世代の力。

30周年という特別な節目に、それらが融合し、新たな歴史を刻めたなら…。

それはきっと、宝塚ファンにとって「伝統が未来に受け継がれる瞬間」を体感できる、格別の喜びになるはずです。

花組も星組も、トップコンビだけでなく、フランツ・ルキーニなど主要キャストの配役が今すぐにでも思い浮かぶほど、頼もしい布陣。

さぞ、見応えのあるエリザベートが繰り広げられるのではないでしょうか。

そんな「次世代」に、想いをはせています。

もちろんこれは私の勝手な予想にすぎませんが、だからこそ自由に夢を広げられるのも宝塚ファンの楽しみ。

30周年の節目に、また新しい奇跡の瞬間に出会えることを願いながら…

2026年下半期の演目発表を、楽しみにしたいと思います(*^-^*)

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

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