2020年2月現在発表されている宝塚公演スケジュールで、「ロミオとジュリエット」を新生星組が再演すると発表されました。
私にとって、第2次宝塚ムーブメントがやってきたきっかけとなった作品。
大好きな柚希さん、涼さん、そして大好きな星組さんとのと出逢ったきっかけとなった作品。それが
2010年初演星組博多座公演「ロミオとジュリエット」です。
この「ロミオとジュリエット」という作品の魅力を挙げだしたら本当にキリがない!!ということで、この作品が、私の中で「伝説の」とまで言いたくなった素晴らしさを、いくつかのテーマを挙げて【連載記事】にしたいと思います。
- とにかく歌が良い!!またそれを歌いこなした個々の素晴らしさ!!
- キャスティングが絶妙!!
- ストーリーをより深くしてくれたオリジナルの設定
- 斬新な衣装+完璧すぎるビジュアル
- 何ものにも例えがたい独特の世界観の確立
それまでの宝塚になかった衝撃を与えたのには、大きく分けてこの5つの要素がありました。これからひとつずつ、その魅力を書いていきたいと思います!
1.歌のチカラ。とにかく歌が良い!
とにかく歌が良い!!またそれを歌いこなした個々の素晴らしさ!!
お芝居でもショーでもいえることですが、「歌が良い」というのは無条件に強みになります。物語や内容がわからない状態で観始めても、私の場合歌が良いと、一気にその世界に引き込まれます。
歌のチカラ。
それは、本当に大きなものです。
そして、このロミオとジュリエットは、どの場面どの曲をとっても名曲揃いでした!!ロミオとジュリエットが愛を誓い合うシーンで歌われた「エメ」。これは、もう言うに及びません。荘厳で壮大で、このメロディーに歌詞に、背筋がぞくぞくするほど心が震えた。
でも、私が個人的に一番好きなのは、「ヴェローナ」です。本当に大好き。何度この曲を聴いたことか!!とにかく無条件にかっこいい!!
舞台の幕が開いてすぐに始まる、いわばプロローグ。
この歌を聴けば、このロミオとジュリエットという物語が始まるまでの全てがわかる、そんな1曲。
でも、それがただの解説文となっておらず、ロックテイストな曲調に合わせ主要な登場人物が、歌を通して激しい内面をさらしていきます。ダンスも同様、キャピュレットとモンタギュー、真っ二つに分かれ、一触即発、今にも目の前で激しい争いが繰り広げられるのではという極めて緊迫した表情、しぐさでお互いを挑発する。
これがかっこいいのです!!
もはや、この時点でお芝居とは思えないのです。冒頭なのに、一気にこの世界にトリップしました。この場面ではロミオもジュリエットも、主役は舞台上にいません。
ティボルト役の凰稀かなめさん
ベンヴォーリオ役の涼紫央さん
マキューシオ役の紅ゆずるさん
そして、キャピュレット卿とモンタギュー卿(このおじ様たちもかっこいい♪)
を中心に、この場面が展開してゆく。長いコートを激しく翻したり、指で「やれるものならやってみろ」といわんばかりに挑発したり、激しく睨み合ったり…とにかく迫力がすごい。これ本当に宝塚?と目を疑うほど。
この曲の緊迫感は、私が今まで観たどの舞台よりもリアルでとにかくかっこいいのです!!(何回言う( *´艸`))「エリザベート」の冒頭を初めてみたときに感じた、あのワクワク、ゾクゾク感に似ている気がします。
さすが小池修一郎先生です。
ヴェローナのシーンでは常に目の前に、金髪の涼紫央さんが!このとてつもなくモードでかっこいい人は誰?あまりの衝撃に体が仰け反りそうになりながら必死に食らいついて観た場面です。
どの曲も心に残る素晴らしい歌、またそれを個々が感情とともに吐露するように
心で見事に歌いあげている。歌唱力だけではない、作りものじゃない。心に響く歌を歌う人ばかりだ…これがこの作品を観劇した第一印象でした。
こんな風に細かく皆さんの表情を観たり感じたりできたのは、今思えば奇跡としか言いようがないのですが…
「最前列センター」という、まさに奇跡の座席で観ることができたから!!
観る前まで、特にどの組のファンということもなく(真琴つばささん退団以来、少し宝塚から遠ざかっていた自分がいました)それでも、博多座の宝塚公演は欠かさず観ていたので、今年もと特別な思いはなく足を運んだのです。
でも、この席に導かれた「奇跡」が、後の私を変えました。
この作品でまた宝塚の世界に戻ったことで、どんな困難でも乗り越えられる力を与えてもらいました。
今思えば、何かに導かれたのかもしれません。
運命としか言いようがない。
【連載2】では、魅力的なキャストについて書きたいと思います。お楽しみにしていただけたら嬉しいです(*^^*)
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(私は、スカパーでスカイステージを視聴しています♪)
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