娘役トップスターの退団によせて:夢咲ねねさんへの「はなむけの言葉」たち

トップスターと同様に娘役トップスターが退団する時、宝塚ファンのための歴史ある情報誌「歌劇」ではゆかりのある先生やジェンヌさんたちからの「はなむけの言葉」が掲載されます。

柚希礼音さんへのはなむけの言葉は、本当に感動的で…ゆかりのある先生方や仲間たちからの熱いメッセージに、こちらまで涙が出るくらい(;_;)

目次

夢咲ねねさんへの「はなむけの言葉」たち

先日本棚を整理していてふと目にした2015年5月号。大好きなちえねねコンビの退団特集号でした。柚希礼音さん、そして夢咲ねねさんへの「はなむけの言葉」がたくさん掲載されていて…

先生や上級生、組子たち、ゆかりのあるジェンヌさんからの温かく真っ直ぐな言葉たちに感動してしまって…夢中で読み返してしまいました。

今回は、夢咲ねねさんへの「はなむけの言葉」をご紹介したいと思います。


歌劇 2015年 05 月号 [雑誌]

「谷正純先生」「小池修一郎先生」「正塚晴彦先生」「稲葉太地先生」など、ねねさんとゆかりのある先生がたや、組子の皆さんなどからの言葉…

もうね、柚希さんの時と同様に、読んでいるだけで涙が溢れてくるんです。皆さん、愛に溢れているしねねさんの「本当の姿」を言葉にしていて…

今回も特に印象的だった言葉を、(ニュアンスですが)ピックアップします。

正塚晴彦先生 

役者をするにあたっての本能的なもの、良い感覚を持っている。トップになってからの『琥珀色の雨にぬれて」の通し稽古ですごく良い芝居をした。あの時も柚希とふたりで頑張っていた。

小池修一郎先生

少女が初めてルージュを塗り、ドレスを着る時の「ときめき感」こそが夢咲ねねの真骨頂。「夢見る少女」は大輪の花を咲かせ、枯れることなく夢の香りを振り撒いた。

谷正純先生

いま、舞台で観る夢咲ねねは、役の心をその表情に投影できる数少ない娘役。その笑顔を見る度に、頑張っているね!と心の中で応援していた。

稲葉太地先生

あまりに現代的な美しさを兼ね備えた人だったから、自作ではねねが憧れるような純宝塚的な娘役の役柄をあげられなかった。ごめんね。でもねねにやってもらったキャラクターは宝塚娘役の幅を広げた。そんな場面をつくってみたいと思えたのもねねの力。

他にも、ゆかりのある星組の仲間からの言葉も素敵でした。特に、柚美組長と如月連さんの言葉にぐっときた!

柚美組長

悩み、涙し、計り知れない努力をして、今の素晴らしいトップ娘役になっていった姿をすぐそばで見ることができて、心から尊敬するとともに幸せでした。

如月蓮さん

楽しい時はケラケラ笑い、嬉しい時は小さい眉毛がハの字になるねねさん。ちえさんを見つめ、背筋を伸ばし舞台で羽ばたくねねさんが大好きでした。

レンレン、泣いちゃうじゃないか~(;_;)

小さい眉毛がハの字になる、可愛くてチャーミングなねねさん。でも、ひとたび舞台に立つと、背筋をしゃんとして大輪の花を咲かせた。大きな背中を追いかけて…

皆さんのあらゆる言葉を通じて感じたのは、あの堂々たる姿は決して簡単に得られたものではなく、いつも謙虚に自分を奮い立たせて「柚希礼音さんの隣に並ぶ娘役トップとしてかくあらねば!」という強い意志と、計り知れない努力によって生み出されていたということ。

その重圧と、自分とたたかう姿を皆は確かに見ていた。そして心から応援していたのだな…と感じました。

私は「夢咲ねね」という娘役トップスターが、今でも好きです。

柚希礼音さんとともに、宝塚の一時代を築いた大輪の花。本当はとても気を遣い屋さんで、はっちゃけているようで繊細、そんな自分を大きな懐で包んでくれた柚希礼音さんを今も敬愛しているのだろうな、と勝手に想像しています。

こんなに夢中になれる「トップスターコンビ」はそうそう出てこない。本当に素敵なおふたりでした。

この歌劇を読み返して、その時の興奮やときめきを思い出したのでした(*^^*)

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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