今朝のタカラヅカニュースで、舞空瞳さんの退団会見を映像で観ることができました。5分程度に短縮されており、全てが流れたわけではありませんが、なこちゃんの表情、話し方、そして纏う空気感…。
文字だけで見ていた時とは違う印象に、私自身もようやく「前を向こう」そう思うことができました。
というよりも、「前を向かなければ!」と鼓舞された。
今日は、ようやくそう思えた過程、今の本当の気持ちを書かせてください。
舞空瞳さんの表情
なこちゃんの表情。思っていた以上に、穏やかでした。ずっと前から「自分の想いを言葉にするのが得意ではない」と話してくれていたなこちゃん。
とても緊張して、少し硬い表情になっているのかも…と思っていたけれど、なこちゃんはとても穏やかで落ち着いていて、頼もしさすら感じるような柔らかな表情でした。
そして、何より瞳がキラキラしていて、とっても綺麗だった…!
こんなにもナチュラルなお化粧とシンプルなワンピースなのに、こんなにも輝いているなんて。やっぱり、舞空瞳さんは天性のヒロインでありプリンセスだなぁと思いました。
ずっと笑顔を絶やさず、こちらまで笑顔になるような優しい表情で話してくれていましたが、やっぱり礼真琴さんのことを話す時が来ると、涙が滲んで表情がくしゃっとなり、想いが溢れているのを感じて、私まで涙が滲んだなぁ。
舞空瞳さんの話し方、言葉
なこちゃんは、表情と同様に、話し方もとても穏やかでゆったりとしていて、とても美しい言葉づかいが印象的でした。特に、「心豊かに品性を大事に」という言葉が心に残ったな。
なこちゃんそのもの、という言葉です。
いつも、こっちゃんと「心を動かして」と話してくれているし、花組時代からきっと「品性」や「娘役とは」という心得を染み込ませてきたのでしょう。その全てが短い言葉に凝縮していました。
なこちゃんは、自分の想いを言葉にするのが得意ではないと言うけれど、最近のなこちゃんのインタビューはどれも美しい言葉、心が感じられる言葉や話し方、バリエーションも豊かで、私は素敵だと思っています。
なこちゃん、もう「想いを言葉にするのが苦手」って言わなくても大丈夫だよ。
星組で過ごした充実した時間、そして何より想いを言葉にするプロフェッショナルである礼真琴さんのそばでずっと過ごしてきた、そんな時間が、なこちゃんの言葉に自信をプラスし、よりブラッシュアップしてくれたのでしょう。
たくさん端折られてしまった部分はありましたが、退団会見記事、そしてこの映像全て含めて、なこちゃんの言葉や話し方を観ることができて本当に素敵だと思いました。
舞空瞳さんの纏う空気感
なこちゃんが纏う空気感は、本当に清々しくて爽やかで、「清らか」という言葉がぴったりなものでした。
人間だから色んな感情があるものだと思いますが、それでも、纏う空気感にやはり全てあらわれるし、それは人に伝わると思うんです。
会見でのなこちゃんは、「やり切った」という充足感に満ちた空気感を纏っていた。
「宝塚が好き、という気持ちはずっとずっと変わらない」
そうキラキラとした笑顔で、言葉で、語るなこちゃん。
少なくとも、なこちゃんにとっての宝塚は「好き、という気持ちを変わらずに持ち続けられた」場所だったんだ…。
それを聞けただけで、涙が滲んだ。
なこちゃんは、大好きな宝塚を大好きなまま卒業できるんだって…。
舞空瞳のたったひとりの「王子様」に見送られて
本当は、ずっと書きたかったことがあります。
でも、それは言葉にしてはいけないような気がして、ずっと書かずにいました。
今、舞空瞳さんが大きな決断をして、宝塚歌劇を、そして礼真琴さんの隣から旅立とうとしている。今だから、私の本当の気持ちを書かせてください。
私自身の気持ちを整理するために、そして前を向くために…。
なこちゃんが、こっちゃんに「本物の恋する瞳」で就任したトップ娘役。スーパー男役、トップスターである礼真琴さんの「隣」は、これ以上ないくらいになこちゃんにとってプレッシャーだったことでしょう。でもそれとともにこっちゃんの温かな人柄に触れて、きっと「人として」「舞台人の先輩として」敬愛し、全てを懸けてこの人についていく!と決めたのだと思います。
そんななこちゃんが、ゴールまで一緒に走らずに、ここで卒業を決めたこと。
もちろん、なこちゃんが語ってくれたように、100周年に受験をして110周年の節目を迎えたこと、そして幼い頃から憧れだった、ミーマイのサリーを演じられたことは大きな決断の理由になったのでしょう。
でも、それでも、卒業という決断に至るまでにはとてつもない葛藤があったのだろうと思います。
トップスター、トップ娘役という立場は特に、「自分の意志だけでは、どうしても進退を決められないもの」ではないかと、これまでのファン歴のなかで感じてきました。
一ファンとしては想像することしかできないけれど、トップコンビというのは、もう本当にさまざまな事柄が絡み合って「奇跡の出会い」を果たし、「トップコンビで居続ける」ことさえも奇跡だと思うのです。
何か一つ、パズルのピースが違っても、このコンビは生まれなかった。
それを20数年のファン歴のなかで何度も目の当たりにしてくると、「礼真琴舞空瞳」という星組、花組、学年差、そのほかにもさまざまなことを乗り越えて、この奇跡のコンビが生まれたことを心の底から有難いと思います(;_;)
なこちゃんが首席として星組で初舞台をふみ、こっちゃんも首席入団であったこと、そしてなこちゃんが目を惹く存在でもあり、こっちゃんがなこちゃんのことをとても気に掛けていたこと。
そこから始まった、ドラマティックな「ことなこ」の物語。
だから、そんな奇跡の重なりの先に、なこちゃんがこっちゃんとトップコンビになって、「ずっと一緒に走り続けたかった」という想いは少なからずあったと思うのです。
でも、タカラジェンヌとしてこれほどまでに人気実力ともにまさに最盛期を迎えるお2人には、「揃って活躍」だけでなく、「単独でも活躍」を宝塚歌劇団の一員として望まれたのかもしれません。
なこちゃんには、どこかのタイミングで専科や他組への組替えの打診があったのかもしれない…
これは、私の勝手な想像ですが、ずっとずっと心にくすぶっていることでした。
組替えや専科への異動が転機となり、素晴らしい活躍やご自身の魅力の開花につながっている方々もたくさん見てきているので、そういう選択肢を選んだ方々も本当に素敵だと思います。
でも、なこちゃんは「敬愛する礼真琴さんの相手役」として卒業したかったのかな。
大好きな星組で、礼真琴さんの隣で卒業したかったのかな。
私は、「添い遂げ退団」という言葉は、少しくすぐったくなってしまうのですが、それでもあえてここで使わせてほしい。
だから、ある意味この舞空瞳さんの選択は、「礼真琴さんとの添い遂げ」なのかもしれないな、と…。
「礼真琴さんの隣は舞空瞳」
それを、全うしてくれたのかもしれない。
さまざまな男役さんと組んで活躍してきたなこちゃん。お兄ちゃんみたいな、お父さんみたいな、恋人みたいな…そう思える素敵な相手役さんと、たくさんのお役を演じてきました。
でもやっぱり、これまでの道のりを一ファンとして観させてもらってきて、なこちゃんにとってこっちゃんは「たった一人の王子様」だったのだと感じています。
っていう、一ファンの想像ではありますが、いろんなことに想いをめぐらせた、舞空瞳さんの退団会見でした。
前を向いて…。舞空瞳さんの卒業を心から応援する
なこちゃんの退団会見、観ることができて良かったです。心がぐっと落ち着いたし、前を向くことができそう!そう思えました。
残りのタカラジェンヌとしての時間は限られています。
カウントダウンは始まっている!
だから、私も前を向いて…!
舞空瞳さんの卒業を心から応援し、素敵な姿を、声を、そして纏う空気感を心にしっかりと残していきたいと思います。
まずは、ミュージック・サロンですね。
なこちゃんの夢が、残りの公演でたくさんたくさん叶いますように…!
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コメント
コメント一覧 (2件)
今日のnaomiさんのブログを拝見して「電車で読まなくて良かった、危なかった~」と思うくらい泣いてしまいました。
会見で語られた、なこちゃんの退団理由も一つの真実だと思います。でも、それでも「なこちゃんがそれだけでゴールが迫ってきているこっちゃんの隣を離れる決断をするだろうか…」という気持ちがどこかにありました。
けれどももし。異動の打診があり、受け入れるか宝塚を去るかの二択だったならば…すごく今回の選択がなこちゃんらしい気がしますよね。決して会見では言えないけれど…。
今日のブログを拝見して、そう思ったらもう涙がとまりませんでした。
前を向いて、笑顔で会見していたなこちゃん。本当に可愛いだけでなく芯の強い素敵な人だ!と再認識しました。
「記憶にございません」を今日あらためて見てみました。クライマックスで、総理が国会中継で奥様に様々な国の言葉で「愛してる」と語りかけ、駆けつけた奥様としっかり抱き合うんです。
このシーン、ぜひ宝塚らしくラブ度高めな演出だといいなと思いました!
最後まで皆様と気持ちを分かち合いながら、ことなこを応援したいと思います。これからもブログ拝見させて下さいね(*^^*)。
あやさん、そうでしたか…!
TAKARA座の記事に泣いて下さったなんて、私の方が感動してしまいます(;_;)
そうなんです。なこちゃんが決して公言できるはずのないこと。
あくまでも私の想像ではありますが、これまでことなこトップコンビをそして、礼真琴さん、舞空瞳さんおひとりおひとりを真っ直ぐ見つめてきて
こんな風に思わずにはいられませんでした。
なこちゃんがあまりにも充実していて、真ん中でも立派に輝く姿をミーマイで観て、「もしかしたら…」という気持ちがずっと消えませんでした。
やはり、なこちゃんがミーマイを機に退団を決意したと話してくれていたので、「やっぱりそうだったんだ…」と何とも言えない寂しく、でも納得した気持ちになったんです。
でも、その背景には、こういうこともあったのかな…って。
そうですね、私もあやさんや皆さまと気持ちを分かち合って、とても心が温められています。
こちらこそ、これからもブログを読んでくださったり、お気持ちコメントに残してくださったりしたらとても嬉しいです。