永輝とハンナ|礼真琴と舞空瞳のあの頃…

久しぶりに、星組公演「桜華に舞え」を観ました。

北翔海莉さんと妃海風さんの退団公演でしたね。私、この作品はとても心に残っていて、生観劇はできていないのですが、映像では定期的に観返しています。最近、またスカイステージで放映されたので録画して、じっくり観ました。

なんというか、やっぱりこの時代は本当に激動で、ドラマティック。結末を知ってはいても、何度でも涙が溢れる。特に、パルファンのラストシーンは泣いてしまいます…。

決して楽しく明るいストーリーではないけれど、「宝塚歌劇でこういうのもやれるのか…」と唸った作品のひとつです。

主演の北翔さんにぴったりの、温かみと大きな懐を感じる利秋、凛としたお芝居がとても似合っていた風ちゃんの吹優、熱い熱い紅さんの隼太郎、お芝居の深みが増したヒサ役の綺咲愛里さん。

老け役も可愛らしく巧すぎたスガ役の夢妃杏瑠さん、やんちゃで切ない男の子役、太郎がとてもいじらしかった小桜ほのかさん…。愛奈姫の、哀しさと妖艶さが滲み出た真彩希帆さん。

そして、なんといっても場を引き締めたのは専科の皆さんです。

その中でも、特に心に迫るお芝居だったのが、西郷吉之助役の美城れんさんでした。お芝居が自然なのに威厳があり、温かみもあり、そして歌い出すと驚くほど巧い…素晴らしかったです。

そして、大好きな礼真琴さんの永輝。

身を窶して浪人姿、からの軍服で黒髪短髪、こっちゃん恰好いい…。会津藩の姫、愛奈姫を守ってきた永輝は、女郎となった姿を「おいたわしい」と嘆き、手にしたお金を使って姫を自由にする。そして自身は、戦に身を投じていくのです。

永輝の一途な忠誠心、そして会津藩への想い…こっちゃんのお芝居は若手スター時代から素晴らしかったですが、この永輝で、こっちゃんの中の何かが変わっていった気がします。

巧いだけじゃなくて、悲哀や奥行きを感じさせるお芝居、そして風貌も一段と大人の魅力が漂い始めたのもこの頃…。

当時、「桜華に舞え」を生観劇された方の感想も、お聞きしてみたいなぁ(*’▽’)

この時、2016年後半。

一方で、未来の相手役となる舞空瞳さんは、2016年に星組で初舞台をふみ、こっちゃんが永輝を演じたおよそ1年後、「ハンナのお花屋さん」で、いまや伝説と言っても過言ではない「ハンナ役」タイトルロールに大抜擢されます。

なこちゃんは、サヨナラ特番でも本当に大切な役だと、今でもハンナというお役が自分にずっとエールを送り続けてくれていると話してくれていましたね。

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こっちゃんは、なこちゃんがハンナに奮闘していた頃、少し前に「阿弖流為」を演じています。

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男役として魅力を増した色気あふれる熱い永輝、阿弖流為のこっちゃんと、妖精のように可憐なハンナのなこちゃんが、後に運命の相手役になるなんて…。

と同時に、それぞれに魅力も実力も華もあるスターたちひしめく星組で、礼真琴さんがひと際強い光を放ちトップスターに上りつめたこと。

花組で大切に大切に育てられた舞空瞳さんが星組組替えになり、初舞台では交流があったものの、ほとんど「はじめまして」状態からトップコンビを組んでくれたこと。

そして今、長い月日をともに過ごしなこちゃんがこっちゃんを「特別な方」と表現し、こっちゃんが「なこちゃんの存在に救われた」と伝えてくれたこと…

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全てに胸が熱くなる。

永輝・阿弖流為とハンナ、お2人の大きなターニングポイントになったお役なのかもなぁ、と改めて感じます。

こう考えると、私が宝塚歌劇から少し離れていた2016年と2017年って、凄い年だったんだなぁ…。

この後お2人が2019年にコンビを組み、今こんなにもたくさんの人たちを魅了するプリンスとプリンセスとなって宝塚歌劇の世界で輝いていることに、今更ながらとても感慨深くなりました。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 舞空さん、全然花組時代記憶二、なくスカステで、メランコリックジゴロ二、出てはったとなか舞空さんと、わかりました、うみのさんとかは凄く記憶二、あるのに。娘役は、そんなものかなあ

    • 花組時代のなこちゃん、私も星組生になってから過去のスカステで復習している感じです!全国ツアー、今度放映されるので楽しみです♪

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