宝塚歌劇団がライブ配信を導入してから、本拠地から遠方に住む私にとって、宝塚歌劇がより身近になりました。
だって、オンタイムで宝塚の舞台に繋がれるんですよ!
今さらですが、改めて凄くないですか( ;∀;)
…って、本拠地の近くにお住まいの方にとっては、ちょっと大袈裟なって感じでしょうか。
いえいえ、宝塚歌劇は遠征しないと観れない、博多座や全国ツアーがないと生では観れない環境に居る立場からすると、このライブ配信開始は本気で大革命でした。
これがあったおかげで、私のことなこ愛は加速しました。
そして、驚くべきは新人公演まで配信が始まったことですね。
これは、本当に画期的だった。
外出自粛を余儀なくされていたあの頃、私の記憶では、雪組の縣千さんが主演された「シティハンター」が初の新人公演配信だったと思います。
この新人公演、星組ファンの私もとても気になってライブ配信で観ました。あがちんは、風貌や体格、雰囲気から絶対に冴羽獠が似合いそうだと思ったし、何よりオンタイムの「新人公演」にとても興味があったから…!
ずいぶん経ってからスカイステージで放映されることはありますが、かなり待ちます。
ですが、労働環境改善の観点からも、新人公演が1回となった時期がありました。
結局2回に戻りましたが、1回の時代は新人公演メンバーも辛そうに見えた。
スカイステージで新人公演インタビューなどを見ていると、少なくとも主要キャストの皆さんは「2回できる有難さ」を語られていますね。
やっぱり、東京でぶっつけ本番状態よりも、宝塚で思いきり演じて、課題を見つけ、それを乗り越えるべくまたお稽古して、東京でブラッシュアップした姿を披露する…これが理想なんだろうなぁと感じました。
お稽古は大変かもしれないけれど、やっぱり2回あることに意味があるんだなぁと…。
ただ、私がずっと引っ掛かっているのは、今も続いている新人公演のライブ配信。
これって、通常通り舞台が動き出した今、これからも続いていくのでしょうか…。
もちろん、たくさんの方が新たなスター誕生の瞬間に立ち会える楽しみがあること、遠くに住む新人公演メンバーのご家族やご友人が、画面を通してその舞台姿を観られることは、大きなメリットでしょう。
でも、そもそも新人公演は、限られた観客(と上級生など)に見守られ、失敗してもいいから今の自分たちのチカラを舞台に思いっきりぶつけて、課題を見つけて、それを克服しながら次につなげていく…みたいな場なのだと、私は勝手に認識していました。
ある意味「未完の美しさ」ですね。
完成されていない、粗削りだからこそ次へのステップにつながる。それを、限られたファンや上級生たちが見届けて、後日スカイステージで多くのファンが見届ける、みたいなね。
でも、今はそれを全国どこからでも観られるライブ配信で放映しているわけです。これって、冷静に考えると凄いことだし、想像以上に大変なことではないかなぁと最近思います…。
もちろん、新人公演とてチケットを購入した観客を集めて、本役さんと同じお衣装を纏って、真剣にプロとしてお芝居を披露することには変わりありません。
でも、研7までの若手メンバーだけで構成した、たった2回だけの新人公演を配信というのは、とてつもなくプレッシャーではないだろうか…。
それがずっと気になってました。
表情や空気感が伝わる目の前の観客だけに披露するのと、ライブ配信で流れるのと、プレッシャーの度合いは全く異なるのでは?と想像しています。
お芝居そのものはもちろんですが、お衣装の着こなし、鬘、メイク、表情ひとつに至るまで…
生の舞台で披露するのも緊張感は凄いでしょうが、画面で顔がアップになるなど普段の舞台ではないような映り方もする。それを、たった2回しかない本番の舞台が全国に…みたいな気持ちになる方もいるんじゃないかなぁ…とね…。
最近、新人公演の主要キャストが新人公演前に休演されるケースもあり、気になっています。
タカラジェンヌの皆さんが、「新公もライブ配信があった方が、むしろ嬉しい!」というのならばとても良いことだと思うのです。一ファンとしても劇場に足を運べなくても、チケットがなくても観られるのは嬉しいことだし!
でも、もしも「何となく新人公演の配信をやめるタイミングがなくて、何となく続いている」ようなら、若手メンバーの希望も一度確認してみたらどうかなぁ、と一ファンとして思ったりもしました。
とはいえ…
10月31日(木)は、東京宝塚劇場にて星組の新人公演&ライブ配信が行われますね。
御剣海さん、綾音美蘭さんの新公最後にして、初の主演&ヒロイン!
宝塚大劇場では、とても緊張されたと思いますが、なこちゃんのサヨナラ特番でも、まりなちゃんが真摯に役に向き合ってなこちゃんからも物凄く学ばれている様子が伝わってきてじーんとしました(;_;)
主演&ヒロインのお2人にとって、そして新人公演メンバー全員にとって、力を出し切れる新人公演になりますように…!
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