宝塚歌劇オンデマンドプレミアムプラン、という動画サービスを購入してみました。
タカラヅカスカイステージも入っているし、観たい動画は個別に購入しています。それなのに、さらに見放題まで観きれるかなぁと、ちょっとイメージがわかなくて、ずっとスルーしていたサービスでした。
動画には未公開映像もあるので見応えがあるのですが、プレミアムプランに入るよりも「観たいものだけをピックアップ」した方がいいのかな…とあまりチェックしていなかったのです。
でも、PCやiPadなどで気軽に再生できて見放題!(公開されている動画配信全てではありませんが)これは、ちょっと興味あるなと入ってみたんですよね。
そのひとつが、「千秋楽舞台挨拶コレクション」
これ、すごく良かったです!
舞台挨拶だけで、泣けたもん(;_;)
私が観たのは、今配信されている千秋楽舞台挨拶コレクション2023~星組編~。
48分たっぷり、2023年星組の公演千秋楽挨拶のピックアップ。大劇場だけでなく、別箱の挨拶、全国ツアーも入っています。
この番組を観て、改めてしみじみ感じたことを今日は書かせてください。
星組:2023年公演をおさらい
ジャガビーの挨拶
2023年は、宝塚歌劇団にとって、そして星組にとっても激動の時でした。
険しい道のりを越えてきた実感、全方位への気遣いに溢れた、こっちゃんの千秋楽挨拶。「来られなくても応援してくださる皆さま」って観劇旅を控えていた頃の私には沁みる言葉でした(;_;)
退団者そして、花組へ組替えの綺城ひか理さんへ、一人ひとりとの思い出やこっちゃんの想いが伝わる温かいメッセージにもジンときます。
ぴーちゃんの「ステラボイス」挨拶
天華えまさんの主演作品。ぴーちゃんの飾らない、心を感じる真っ直ぐな挨拶でした。この頃には、もう卒業を決めていたのかもしれません。舞台の真ん中で星組パッションをする、生粋の星男ぴーちゃんが眩しかったです。
赤と黒の挨拶
シリアスなお芝居ではありましたが、こっちゃんの楽しそうな姿、心から舞台を愉しむ姿が印象的だった作品。ウィットに富んだ、作品を絡めた斬新な挨拶でした。
カチャさん全ツの挨拶
凪七瑠海さんが主演を務めた全国ツアー。カチャさんならではのトーク、間合い、新鮮。カチャさん、星組生のことが大好きだと言ってくれていて、涙を堪える姿が印象的でした。
こっちゃん休演後、涙の1789挨拶
東京宝塚劇場公演、大千秋楽の挨拶。私は、今まで聞いたどの挨拶のなかでも一番、心に刻まれています。こっちゃんが体調不良になり、休演を余儀なくされた公演。
でも、それをつないだ代役の皆さん、そして星組生とまゆぽん。
舞台人として、そして星組という組織を率いる「トップ」として、舞台の真ん中で「舞台に穴を開けたこと、不安や心配をかけたこと」に対する謝罪と感謝を述べる姿に涙が止まりませんでした。
こっちゃんの帰りを待ち続けたファンへの想い、心を寄せていた人たちへの感謝を涙を流しながら丁寧に言葉にするこっちゃんに、今また改めて心を動かされ、気づくとまた涙がこぼれていました。
この挨拶のことは当時も書いていましたが、今改めて観るからこそ感じることがあります。また、近いうちに記事にしたいです。
追記:上記のお話、後日こちらに書いています。よろしければ、合わせてごらんください(*^-^*)
カノンちゃん初主演挨拶
2023年10月、本当に宝塚歌劇の全てがストップしていた時。
バウホールで幕を開けたのは、天飛華音さん主演のこの作品でした。
新人公演初主演を務めた頃から、応援しているカノンちゃん。この挨拶を聞いて、舞台人としてなんて素晴らしい心を備えている方だろうと思いました。
あの状況で、あれだけ真っ直ぐに自分の心を言葉にして伝えられたこと。本当に難しいことだったと思います。
舞台人としての覚悟と、タカラジェンヌとしての覚悟を感じた忘れられない挨拶です。
カノンちゃんの舞台姿、そして千秋楽の挨拶は本当に安心感があって、更なる飛躍を感じさせました。
マイティ&ありちゃん博多座「ミーマイ」挨拶
専科の水美舞斗さん、星組2番手の暁千星さん、そして星組のトップ娘役舞空瞳さんが大活躍した、地元博多座の公演。
本当に大感動して今でも心に残る、千秋楽挨拶です。
ジョン卿の姿のまま挨拶をするマイティ、ビルの可愛らしさ頼もしさがぴったりなありちゃん。お2人が博多を大好きだと言ってくれたことが本当に嬉しく、お2人が感謝し合う姿も素敵でした。
宝塚歌劇の110年の歴史を揺るがすほどの大きな出来事が起こったばかりで、公演をすることもままならない時期でしたね。
でも、博多座でこのハッピーミュージカルを公演してくれたこと、心を感じる「舞台の真骨頂」をみせてくれたことはずっと忘れられない宝物になっています。
最後に星組パッションをコールしたのは、ありちゃん、マイティ、そしてなこちゃん。
舞空瞳さんが星組パッションをコールしたのは、これまでこの時だけだったのではないでしょうか。千秋楽挨拶にも一言加わってほしかったくらい、星組を堂々たる姿で率いたなこちゃんの姿に本当に感動しました。
本当に本当に幸せな公演でした。
2023年に星組で活躍していたあかさん、ぴーちゃん、みほちゃん、いーちゃん、そしてせおっち。卒業や組替え、異動で星組には居ない方たちばかりです。そのことにも改めて、寂しさと時代の移り変わりを感じたのでした。
礼真琴×舞空瞳で観たかった…
48分で2023年の星組公演千秋楽挨拶を振り返っていると、ふとあることが心に浮かびました。
返す返すも、惜しい。
それは、「礼真琴×舞空瞳」の(新作)別箱公演が「ロックオペラ・モーツァルト」だけだったこと…。
別箱=大劇場・東京宝塚劇場以外の劇場(ハコ)なので、こちらの作品も別箱!
【礼真琴さんと舞空瞳さんが出演された、その他の別箱】
- 『エル・アルコン-鷹-』『Ray -星の光線-』:梅田芸術劇場メインホール→エル・アルコンは2007年星組公演の再演
- 『VERDAD(ヴェルダッド)!!』:舞浜アンフィシアター→コンサート
- 『王家に捧ぐ歌』:御園座→2003年星組公演、2015・2016年宙組公演の再演
ですがここに書いたのは、新作(厳密には、ロックオペラも世界各地で上演されている人気作品ですが)の1本物が1作品だけだった…という意味です。
この千秋楽挨拶コレクション、そして先日の「BIGFISH」を生観劇して改めて感じたことですが、「こっちゃんは、別箱公演が格別に好き」なのではないかなぁと…。
いつかのことなこコーナーで「舞空瞳と言えば?」なお役を、ロックオペラモーツァルトの「コンスタンツェ」だと答えていたこっちゃん。
ひとつのお芝居に集中できること、それを限られた人数、カンパニーで丁寧に創り上げること、そして観客と演者の距離が近い空気感…。キャスト同士の距離感も、より親密になるのではないかなぁと感じます。(別箱だった「阿弖流為」もこっちゃんにとって特別な作品だと話してくれましたね)
こっちゃんはそんな別箱が、格別に好きなんじゃないかなぁと感じるんですよね。
こっちゃんの挨拶から伝わるいい意味のリラックス感、楽しそうな雰囲気は、別箱作品に共通しているなぁと…。
そんなこっちゃんが格別に好きであろう別箱公演、なこちゃんとの出演(新作お芝居)がプレお披露目たった1作品だったこと。
これは、本当に惜しいです。
歌やダンスはもちろんですが、私はこっちゃん、そしてなこちゃんのお芝居が大好き。お2人ががっつりとお芝居で魅せる別箱の3時間を体感してみたかった。
「BIGFISH」のこっちゃん、そして「ミーマイ」のなこちゃん、生観劇して、ダンスはもちろん、歌やお芝居の完成度の高さ、「生だからこそ」の舞台人としてのお2人の迫力に圧倒され、涙が止まりませんでした。
これまで、大きな舞台でことなこトップコンビだからこそ!なたくさんの夢とときめき、感動をもらってきました。そのスケール感も華やかさも本当に大好きです。
でも、贅沢を言わせてもらうならば、ことなこならではの演目で「お芝居の本気がぶつかり合った別箱」を観てみたかった。
これが、礼真琴さん舞空瞳さんトップコンビ時代の、私のただ一つの後悔です。
別箱は叶いませんでしたが、もう一つの密かな夢であった「幸せな気持ちになれる、コメディのことなこ」はもうすぐ叶いそう。
まだまだ先だと思っていた8月17日(土)の大劇場公演初日が迫ってきました。
こっちゃんと組長ちぐさんの稽古場情報も聞けて、より一層楽しみが増えました。
ことなこが共に舞台に立つ、貴重なこの時を心に刻みながら大切に過ごしたいです。
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コメント
コメント一覧 (4件)
いつも楽しく拝見しています。ことなこ別箱公演がロクモだけという風に受け取りましたが
エルアルコン VERDAD 王家は何故ノーカンなのか疑問です。TAKARA座さんのブログは
ファンの方のみならず色んな方が見ていて影響力があると思うので誤解を招きそうなことは
避けられたほうがよいかと思います。
いつもブログを読んでくださっているそうで、有難うございます(*^-^*)
そうですね!
コメントいただいたように、別箱にはエルアルコンやコンサート、王家も入りますよね!
言葉足らずでしたので、追記しました!
>TAKARA座さんのブログは
ファンの方のみならず色んな方が見ていて影響力がある
そんな風におっしゃってくださり、恐縮です。
誤解のない表現を意識して記事を書いていますが、こういったこともあるのでコメントくださって助かりました!
有難うございます^^
いつも琴なこ愛にあふれたブログを書いてくださりありがとうございます。早速追記していただき感謝です。確かに別箱で新作一本物はロクモだけですね。新作の部分を読み落としていました。TAKARA座さんのお気持ちよくわかります。ただ再演ものでも琴なこが演じると王家やロミジュリ1789と新しい解釈が加わって素晴らしい作品になっているので新作を見ているような気持ちになります。私も稽古場情報を聞いてすごく楽しみになりました。素晴らしい作品になりそうですね。
べいべいさん、こちらこそいつもTAKARA座を訪問してくださっているとのことで有難うございます!
仰るように、ことなこが演じるとどのタイプの作品でも「新鮮」にブラッシュアップされますね。
「記憶にございません!」もコメディですが、ことなこが主演作品であればきっと期待以上に楽しさだけじゃなく、「幸せ」をもらえると思います(*^-^*)