今日は、2017年に上演された博多座公演「長崎しぐれ坂」のことを書きたいと思います。
私の本拠地は、博多座。ということで、やむを得ない事情で1回逃したのを除き、全ての宝塚公演を観ています。全国ツアーをのぞけば、1年に1度、博多座で観劇できる宝塚公演。大変貴重なのです!
この公演は、月組の珠城りょうさん、愛希れいかさんの新トップコンビに加え、九州出身の大御所「轟悠」さんもご出演!久しぶりの轟さんの舞台姿も楽しみにしておりました(^^)私は、博多座での「凱旋門」「パッサージュ」以来!!(大人の雰囲気で美しく幻想的なショーでしたね。パッサージュ好きだな~^^)
それでは、率直な感想を…
「長崎しぐれ坂」20代の若かりし頃なら、入り込んで観ることができなかったかもしれません。(初演はまだ、きちんと観れていません。)でも当時37歳、年齢を重ねて観る「長崎しぐれ坂」は、なんだか心に沁みるものがありました。
明るくもなく、希望に溢れた結末でもなく、誰が救われるでもなく…というお話。ですが長崎独特の風情や、江戸の風情を舞台上に美しく盛り込んで、じっくりと魅せる良い舞台だったと感じました。
月組博多座公演 宝塚ミュージカル・ロマン『長崎しぐれ坂』-榎本滋民作「江戸無宿」よりー/モン・パリ誕生90周年 レヴューロマン『カルーセル輪舞曲』 [ 轟悠 ]
轟さん演じる(伊左次)は、声の出し方、佇まい、全てが「頼れる兄貴」的雰囲気を醸し出していて、細かい説明がないなかでも、珠城さん演じる(卯之助)や子分たちが慕う気持ち、伝わってきました。
もちろん、パッサージュの頃よりも全てに厚みを増した轟さんでしたが、タカラジェンヌとして微塵も衰えなど感じさせず、むしろパワーを増したようにも感じる舞台姿には感動(;_;)
そして、精悍さと温かさを感じる、珠城さん(卯之助)の優しいだけでないしたたかさや冷静さ。珠城さんにぴったりな雰囲気でした。青天、着物姿、凛々しくてとても似合っていましたね。アドリブにも的確に反応できるクレバーさ、とても魅力的だと思います(*^^*)
愛希さん(おしま)は、流れ流れて芸者に…というお役でした。美しさだけでなく、匂い立つ艶やかさとでも言いますが…そこに佇むだけで色気を感じる魅力的な「おしま」でした。そのうえ、何者にも負けない強さと迫力があり、シンプルな和の衣装でこれだけ存在感を出せるのは、愛希さんならでは。もっと出番があれば良かったなと思いましたよ。
九州公演ということで、長崎を舞台にした演目を持ってきてくれたことに、九州への応援の気持ちを感じ取るとともに、地域おこし的な意味合いも感じて、何だか嬉しい気持ちになりました。実際に、ロビーなどでは九州各地の物産などが溢れ、遠方から来た方にも九州をアピール!という雰囲気で、いつもの博多座以上に活気づいていたように思います(*‘∀‘)
ただ!ただね。博多座公演をずっと楽しみに観ている、いち福岡の宝塚ファンとしては…
もうちょっと明るくて、「宝塚でしか観れない世界観の作品を観たい!」というのが正直なところ。(あくまでも私の主観ですが)
かつての博多座公演でいえば、「LUNA」「ノバ・ボサ・ノバ」「めぐり逢いは再び」「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」など他の公演ではまず観られないような演目に、すっごくワクワクしたんです。ここ最近、和ものが続いているのもありちょっぴり寂しく思ってます。
だからこそ、「黒い瞳」きたーーーーーー!!!って感じでした♪こちらも決して明るいお話ではありませんが、宝塚らしさがとっても出ていたから(#^^#)
とはいえ、全力の舞台、心打たれましたし涙もほろり。派手さはなくても、じっくりと魅せる舞台、やはり宝塚の醍醐味を感じた作品でした。
次回は、同時に上演されたショー「カルーセル輪舞曲」を書きたいと思います!お楽しみにしていただけたら嬉しいです♪
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スカイステージは、ずっとスカパーで視聴しています(*’▽’)
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