宝塚歌劇団でトップスターがお披露目される時、大劇場公演の多くは「オリジナル作品」が多い印象です。
その理由のひとつは、大作ミュージカルやコラボレーションものは、任期の中盤で投入されることが多く、人気の盛り上がりも最高潮になる「トップスターとして脂の乗り切った時期」に持ってきたいという劇団の考えではないかと…
そして、お披露目公演はこれまで長年温めてきた、「トップスターとなるタカラジェンヌ」のイメージが形になる瞬間ではないかなと感じます。

私は礼真琴さんファンなので、すぐこっちゃんを例に出してしまいますが…
今でもこっちゃんが、「礼真」を印象に残る役として挙げられているように、私にとってもやっぱり「礼真」は忘れられない役柄です。
こっちゃんがトップスターとして歩んでいくスタート地点で、とても影響を与えたお役なのではないかなと、今となればとても感じる部分がありました。
お披露目公演は、当たり前ですがトップスターにとってたった1度の経験。
組としても個人としても新たな船出となる、大切な公演です。
やっぱりトップスターとなるタカラジェンヌさんの「持ち味に合っているな」と感じる役柄が巡ってくると、とてもしっくりきます。
いくつも作品を重ねた後ならば、変化球も楽しいものですが、お披露目はやっぱり「解釈が一致」しているといいなぁと思います。
トップスターのお披露目公演ではありませんでしたが、オリジナル作品でも「にぎたつの海に月出ず」のような素晴らしい名作が生み出せる宝塚歌劇団。こういう作品が生み出せる劇団なのだから…
なので、前回の話を引っ張ってしまいますが…
なぜ、新生宙組のお披露目公演、ここにきて桜木みなとさんの持ち味に合う役柄をあてた作品にしなかったのでしょう。ずんちゃん、武士役とか日本物も似合いそう。

さまざまな優れたエンターテイメントとの競争激化と近年の世間からの厳しい目…
宝塚歌劇団も正念場…
海外ミュージカルやコラボレーションも、人気の起爆剤としてとても重要だと思いますが…
やっぱり宝塚歌劇にしかできないオリジナル作品も含め、「品格とときめきのある舞台」での勝負をこれからも諦めないでほしいと、一ファンとして強く感じています。
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