龍真咲さん:宝塚月組全国ツアー公演『愛するには短すぎる』感想

龍真咲さん(フレッド/マイケル)

龍真咲さんがトップ就任後初、私が観劇した作品が、全国ツアー公演『愛するには短すぎる』。霧矢大夢さんの「ミー&マイガール」でジャッキー役をされた舞台を観劇して以来でした。この時は女性役でしたので、男役として生の舞台を拝見するのも初。

これまで、スカイステージなどで拝見してきて感じたとおり優しさ温かさが滲み出ていて、どこか可愛らしく今回のお役、「26歳」という設定がぴったりはまる「リアル」なお芝居で、驚くほど、フレッドという人物が、すっと心に入ってきました。


まさに、キラキラした若者!フレッシュな若者!という印象

美しい歌声、歌唱力はもちろん申し分ないのですが、それ以上に驚いたのが非常に台詞が聞き取りやすい!これは、当然のことながら、かなり大切なことだと思います。


龍さんは、男役らしさの中にも、声の高さ、滑舌が絶妙に良い!長台詞でも、噛みそうな台詞でも滑らかでそれでいて、感情が言葉に寄り添うように乗っている。これは、努力もさることながら、きっと天性のものじゃないかと思いました。

そして、先ほども書きましたが、26歳という大人だけれどまだ若さも残る
微妙な年頃特有の、幼さと落ち着きが同居した感じが龍さんのキャラクターにマッチして、何とも巧く表現されていました。


それをとても感じたのが、美弥るりかさんとの軽妙なやりとり!男同士のじゃれ合い、仲が良いからこその遠慮ないものの言い方。どれもが自然で、その世代の男性ならではの感じが良く出ていました(*‘∀‘)

また、恋愛においても、バーバラへの思いをストレートに表現できない部分であったり随所に、「青さ」と「大人としてすべき振る舞い」がせめぎあっている様子が、本当に「リアル」

実を言うと、私が感じたこのお芝居における龍さんは、トップとしての存在感がものすごくあるかと言えばそうではない。


どこまでもナチュラル。癖がない。当時そう感じました。


他の役者が個性的なので、余計そう見えるのです。しかし、このナチュラルさこそが、「フレッド」であり素の「マイケル」そのものなのだと思いました。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

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