柚希礼音さん、涼紫央さんによって、再び宝塚熱が戻った私。おふたりの退団後、愛月ひかるさんに出逢うまで…ぽっかりと空いた穴を埋めてくれたのは2人のタカラジェンヌでした。
星組さんで育った、美弥ちゃんと真風さんは特別な存在。
美弥ちゃんの退団発表があってから、泣き出しそうな、複雑な思いを抱えながら過ごして、その後私が思ったのはこういうことでした。
美弥ちゃんは「美弥るりか」というタカラジェンヌのジャンルをつくった!!
麻路さきさんが退団される公演から宝塚を観始めた私。
当時トップは絶対的地位にあって、人気も華も全てがトップだから、「トップなんだ」と思っていました。
初めて触れる世界なので、そうなのだと思い込んでました。
現に、トップの方は誰にも負けないオーラがありますし、やっぱり素敵!
私も、麻路さきさん、稔幸さん、そして真琴つばささん、柚希礼音さんはトップさんになってからファンに。
でも、長く宝塚を観ていくうちに思ったんです。
振り返ると「この方は、今も良いんだけれど『○番手時代』が特に好きだったな~」「番手に関係なく、何だか目で追ってしまう!」って多々あるんだなって。
それが宝塚の魅力のひとつなんだって。
単純にトップ、2番手、3番手、別格スターなんて分けられない、ファンにはそれぞれの思いがある。
何が言いたいかと言うと、美弥ちゃんは番手を超えて「美弥るりかというタカラジェンヌ」であったということ。
星組で、紅さんと出演した「メイちゃんの執事」の剣人。
衝撃的でした。本当に漫画の人が動いてる(笑)こんなに現代的でかっこ可愛い男役さんがいたんだ!って。
紅5では、コミカルでユーモアたっぷりなのに、カッコ良さと品は忘れない。温かい人柄の良さとクレバ―さが際立ち大好きに!
あずるりコンビが、紅5の皆がとっても好きになった!
星組大劇場公演でも、どんどん星組スターとして存在感を増していく美弥ちゃん。ほどなくして月組に組替え…。直前の紅5コンサートで、美弥ちゃんへのサプライズに涙が出た。
寂しいけど、いってらっしゃい!頑張れ!の気持ちでいっぱい。
でも、月組に組替えした美弥ちゃんは、驚くほど良い意味で「ふっきれて」いて輝きが増していました。
自分をようやく開放したのかな。全国ツアーで生観劇した龍真咲さんとの「愛するには短すぎる」では、物凄く息の合った良い感じのコンビで、「あれ?美弥ちゃんって前から月組の人だったけ?」なんて思ったもの。
龍さんも美弥ちゃんを信頼しているのが、とっても伝わってきた。
大きな羽を背負ってパレードに登場した時には、何とも言えない感動がありました。
それからの活躍、大躍進は、ご存じのとおり。
龍さんを月組をしっかり支え、役の幅を広げ、2番手とも別格スターともくくれない多彩な役柄を見事に演じた。黒い役も繊細な役を演じても、美弥ちゃんの存在感は増すばかり。
そして、珠城りょうさんトップ時代へ。
たまちゃぴコンビを大きな愛で包み込むような、素晴らしい2番手さん。
若きスターを、大人の魅力でしっかりと支え、でもフレッシュさはいつまでも失わない稀有な存在として。女性も男性も超えた美しさを、日に日に増して…。
私がたまちゃぴコンビにときめくことができたのも、美弥ちゃんという大人の色香と確かな芝居力、独自のスター性がそばにあったからこそ。
大好きな涼紫央さんが、いつか美弥ちゃんと対談された時におっしゃっていました。
「いつか一番大きな羽を背負って降りてくる姿が見たい」
ミーアンドマイガールで、美弥ちゃんジャッキーが歌っていました。
「今に見ててごらん。トップへのぼるわ!今はじまるわ!」
心の中で、期待の小さな芽がどんどん膨らんでいくのが自分でもわかった。私、美弥ちゃんに期待しちゃってる。
初めてトップでない人のファンになって(涼さんは、私の中で別格)、その人が階段を上っていくのを応援するという
そんな楽しさを、宝塚の醍醐味を味わってる!
でも、今思います。
トップであろうがなかろうが、私が応援している美弥ちゃんは、本当に素敵な姿をたくさん見せてくれた。
夢もいっぱい見させてくれた。
わくわく、ときめきをたくさん与えてくれた。
宝塚ファンでありながら、忙しさでなかなか行かないキャトルレーヴに足を運んだのも、美弥ちゃんのパーソナルカレンダーを毎年買うため!
福岡にいて、宝塚を身近に感じられる機会はそうないもの。
そんなささやかな、楽しい時間もくれた。
柚希さんや涼さんが退団して、宝塚から遠く離れた福岡で応援する私は、スカイステージを解約しようかな…という気分にもなっていました。
いやいや、宝塚のこれからをもっと観ていたい!と踏みとどまらせてくれたのも美弥ちゃんのおかげ。
宝塚歌劇団にとっては、小さな一ファンの行動かもしれない。
でもそういうスターさんがいるからこそ、宝塚から遠く離れたファンでも宝塚と関わっていたいと思う。美弥ちゃんは、間違いなく私と宝塚を繋ぐ大切なタカラジェンヌさんになったのです。
きっと、ご自身が決断されたことなのだと思います。退団後のインタビューなどでも、退団を決めた素直な思いを美弥ちゃんらしく語っていました。気持ち良いくらいに真っ直ぐで迷いのない、素敵な舞台人としての在り方…
美弥ちゃんの想いが、その言葉ひとつひとつからストンと心に落ちてきた。
美弥るりかさん、退団後のインタビュー記事が掲載されています。
週刊文春WOMAN vol.4 創刊1周年記念号 創刊1周年記念号 (文春ムック)
美弥ちゃんは、あんなに柔らかく心配りが素晴らしく温かい人。でも半端じゃなく意志が強い人だと思っています。
だから、自分で自分の行き先をしっかりと見極めたうえでの決断だったのだと感じられました。こんなに素敵なタカラジェンヌさんに出会えたこと、今でも本当に嬉しいです。美弥ちゃんが残したたくさんの宝物を、今現役のタカラジェンヌの皆さんが受け継いでいることも素敵!
ああ、やっぱり宝塚っていいな。
これからの美弥ちゃんの活躍も、とっても楽しみです(*^^*)
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スカイステージは、ずっとスカパーで視聴しています(*’▽’)
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