の記事に続いて、ベテラン勢の感想を(^^♪
星組はやっぱり層が厚いなぁと改めて感じられる、素晴らしいキャスティングです!
ロレンス神父 英真 なおき
ロミオを温かく包み込むような「包容力」、いや、ロミジュリの世界全体を包み込む大きさを感じた神父様でした。
もう何度目の神父様でしょう。でも、やっぱり英真さんにしか醸し出せない情緒のある、素敵な神父様でした。
結婚式のシーンで、祈りを捧げる英真神父様。全く無駄がなくスキがなく、余裕のある立ち居振る舞いは、「そぎ落とされた美」を感じました。
豪華な衣装も、必要以上の振り付けもいらない。
この方には、引き算してもなお光る「お芝居心」が溢れています。温かみがあり素晴らしい歌も聴かせてくれました。英真さんは、いつでもロミジュリの世界を重厚にしてくれる立役者です。
モンタギュー卿 美稀 千種
ちぐさんは、モンタギュー卿の風貌がとてもよく似合いますね。
お髭のイメージがなかったのですが、とてもカッコ良かったです!勇ましくも品があり高貴な家柄を感じる佇まい。
白妙なつさんとの並びも、さすが組長・副組長コンビだけありとても自然でお似合いでしたね。
モンタギュー夫人 白妙 なつ
まず、その美しさに目を奪われました。
ロミオの母親として納得感のある美しさと可憐さのなかに、息子を想う母の強さを感じるモンタギュー夫人。
個人的に、夫人どちらもお衣装が素敵なのでいつも注目してしまいます。高音が気持ちよく響く、聴き取りやすい歌声も魅力的でした。
キャピュレット卿 天寿 光希
キャピュレット卿、天寿さん。
1回目2回目のライブ配信では、やっぱり一樹千尋さんを思い浮かべてしまい、迫力の面で少し物足りなさを感じてしまったのが正直なところ。
でもビジュアル面はとても素敵で、若きジュリエットの父として説得力のある現代的な風貌に「おおお!!」と毎回注目してしまいました。
そして今回、すごく良かったです!!!
凄味の方向性がより「深く」なっていて、それでいてジュリエットへの親心もしっかりと表現されていて…
天寿さんは大きな存在感を要求されるお役をたくさんされてきましたが、きっとジュリエットの父は挑戦だったのでしょう。
でも、今回はその壁を見事に乗り越えられた感がありました。千秋楽までさらなる深化を期待してしまいます。
ヴェローナ大公 遥斗 勇帆【B】
1回目のB日程ライブ配信よりも、やはり今回の方がより役としての大きさを表現されていたと思います。歌声の安定感はもちろんですが、両家を抑える台詞も凄味があり大きさが増したように感じました。
99期生と若手ながら、専科さんのような貫録があるジェンヌさん。
スカステで同期コーナーがあったのですがその時もどっしりと落ち着いた風情があり、舞台姿も堂々たるもの。
こういったお役ができる若手が育っている星組、やはり層が厚い!!
ピーター 輝咲 玲央【B】
輝咲さんの持ち味は、渋いおじさまなど大人の男性役。でもピーターは楽しそうにノビノビと演じられていて可愛かった( *´艸`)
有沙乳母に怒られまくって、大きな体を小さくしている姿にクスクスなってしまいました。
A日程では大公という両極端な役替わりを、ベテランの底力で見事に演じ分けられているなぁと振り幅の広さを感じます。
キャピュレット夫人 夢妃 杏瑠
ライブ配信でキャピュレット夫人を観るのは3回目。夢妃さんは、「歌のジェンヌさん」「大人の女性を演じられるジェンヌさん」として認識していたのですが、正直1回目、2回目はもうすこし迫力が欲しい!なんて思っていました。
初演の音花ゆりさんのイメージがどうしても強くて、その凄味と色気、歌声の大迫力を求めてしまっていたからかもしれません。
でも、今回3回目を観劇してとても進化されていました!
大人の色気や強さがとても表現されていましたし、何より印象的だったのはその対応力!
バルコニーから瀬央ティボに花を落として渡すシーン。受け取ってもらえず投げ返される…というやり取りで、この日はせおっちティボのお花がバルコニーまで届かず落下!!( ;∀;)
ティボが投げた花をジュリエットに渡すはず…の花がない!
一瞬「あら」と表情が変わりましたが、すかさず乳母が持つ花束に手をかけ
「この花はパリス伯爵からよ~」と難なく進行(*’▽’)
こういうことって、生の舞台では多々あるんでしょうけれど、ライブ配信でアップで映る!という場面ではやっぱり焦ったことでしょう。でもお芝居を止めることなく進められた夢妃さんはやっぱり頼れる「杏瑠ねえさん」でした(*^-^*)
ロミジュリの世界観にどっぷりと浸り、無観客の中最高以上のパフォーマンスを魅せてくれた星組キャストの全員に、大きな拍手を何度も送りました。この気持ちが届くことを信じて…
画面越しでも、伝わる熱い想い。こちらからも届くはず!と涙を流しながら何度も拍手しました。
ライブ配信は、これからも続くことでしょう。無観客配信だって増えてくるかもしれない。だからこそ、これからは観る側からも演じる方たちへ気持ちを届けられるアクションを用意してもらえないだろうか。
zoomの拍手機能のようなものから始めてもいいと思います。
舞台の進行の妨げにならない方法で、演じる人たちが手ごたえを感じられる「ニューノーマル」なライブ配信の心のキャッチボールがしたい!と切に願います。
本当に素晴らしい、心に残る公演でした。
さらなる作品の、キャストの皆さんの進化に期待がとまりません!
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