マスカレードホテルは、さまざまな人間関係、人間模様が織りなす長編ミステリー小説を舞台化した作品。
キラキラとした宝塚らしさはほんの少し、あとはしっかりとお芝居を魅せてくれましたね~。それがとても新鮮だったし、瀬戸さんのパーソナリティにもとてもマッチしていてラストまで一気に観ることができました!
まだ作品を観ていないよ!という方は、ネタバレが少し入るかもしれませんので、ここからはご覧になってからお読みくださいね(^^♪
【栗原健治】 高翔みず希さん
鬼気迫る、リアリティのある役作りをされた高翔みずきさん。優しく穏やかなイメージから一変、とても神経質そうでキリキリとした痛みを感じるようなお芝居をされていた。
作品に奥行きを与える、印象的なお芝居を魅せてくださいました。
観ていてつらくなるような、栗原の姿…去り際も切なかったなぁ。
【藤木総支配人】 汝鳥 伶さん
汝鳥 伶さんは、仕事ができるだけではない「懐の深さ」を感じさせるような素敵なおじさま、上司の姿を魅せてくださいました。やっぱり年を重ねたからこそ滲み出るものってあるんですよね。
もし同じセリフ、同じお芝居をもう少し若いジェンヌさんが演じられていたとしたら…たとえ芝居巧者と言えども、やはり汝鳥さんのような風格はとても出せないと思います。これは、年輪を重ねたからこその深みや温かみではないでしょうか。
本当に貴重な存在として、宝塚の作品を底上げしてくださっている方の一人だと思います。
【長倉麻貴】 音くり寿さん
まさにこの作品は、「音くり寿」劇場!!
もうね、本当にそのお芝居の巧さに感嘆してしまいました。とても実力のある方とは聞いていましたが、そのお芝居をしっかり観たことはありませんでした。
でも、この作品でその真髄に触れた気がしました。
この若さにして、このお芝居力の高さよ!
ただただ巧いというだけではなくて、何ていうのかな…お芝居を突き詰めて研究し尽くして、それを自在に操り表現できるスキルが尋常じゃないくらい高い、という感じ。
もしかすると、彼女は宝塚のようなキラキラとした世界だけじゃなく、もっと広い世界で羽ばたけるタイプの「俳優」さんではないかと思いました。
宝塚OGなら白華れみさんみたいなタイプかな。宝塚以外なら、ソニンちゃんのように鬼気迫る芝居に近いような…ストイックにお芝居をするタイプのジェンヌさんのように感じたなぁ。
特に印象的だったのは、「老婆」の巧さ!もうね、びっくりですよ。あれほど高齢者を繊細に忠実に表現できるジェンヌさんっている?と思いましたね。
まずその声の低さとしゃべり方、身体の曲げ具合、歩き方など…きっとすごくすごく細部まで研究されたのでしょう。もし「音くり寿」とテロップが入らなかったら、私絶対誰が演じているのかわからなかった。
その後はかなりのネタバレになるので控えますが…
とにかくラストに近づくにつれ「音くり寿」劇場!ですよ。
ひとりでも舞台を全て埋められるくらいの迫力!この時ばかりは、主演もヒロインも、彼女の存在に食われていたくらい。
彼女のヒロイン姿を観たことがないので何とも言えませんが(蘭陵王でヒロインされていましたよね!)何となくお姫様、ヒロインとして舞台に立つよりも、芝居で思いっきり個性を発揮できるような「別格」として舞台に立たれる方が輝くのではないかと感じたくらいでした。
メサイアの時もだったけれど花組さんの作品を最近いくつか観て、やはり「花組」らしさってこんな感じを言うのかな、という何とも説明しがたい迫力をこの作品からも感じた。
「はいからさんが通る」もきっと素敵な作品なのでしょうね!すごく興味がそそられました(^^♪
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