『同じ方向』を見つめること…。宝塚歌劇のこれから

女性誌にまで宝塚の今回の件が取り上げられている昨今…。

少し目を通してみましたが、宝塚歌劇の「裏側」や「闇」にフォーカスした内容ばかり…。

書かれている内容が、全くの誤りとは言えないのかもしれません…。

ですが、どこまでが真実なのかも分からない…。

ただこういうことが表紙に大々的に取り上げられるようになったこと、宝塚歌劇に興味があろうとなかろうと、本屋さんに行っただけでショッキングな見出しが目に飛び込んでくるほどの状況になっているのは現実…。

宝塚歌劇団としては一切実名は出していませんが、週刊誌には既に実名や年齢などが掲載されている。そのことも、気持ちがざわざわします…。

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混沌とした宝塚歌劇

調査期間の延長に伴い、多くの公演やイベント等が中止になりました。ですが、来月以降の公演についてはチケットの販売が進んでいる…。本当に混沌とした状態です。

博多座という本拠地から遠く離れているという場所柄もあると思うのですが、博多では宝塚歌劇の光が灯り続けていて明るく華やかな舞台が繰り広げられています。一方で、本拠地宝塚は静まり返っているのでしょう…。

宝塚を好きと言う気持ちの持っていきどころが、「限られた場所」に集約せざるを得ない状況です。

もし宝塚歌劇が全て報道されているようなことだけで塗り固められていたとしたら、109年も継続してこれたでしょうか…。そこには、「愛情」「友情」「師弟愛」などさまざまな形の「人の温もり」があったからこそ、今まで続いてきたのではないかと思います。

一方で、特殊なスターシステムやルール、独自の興行方法、「すみれコード」のベールに隠された裏側、公式ファンクラブがないことなど、20数年宝塚ファンをしていても理解できる部分といまだに「?」が浮かぶ部分があるのも事実です。

そういう明文化することが難しい事柄や感情がないまぜになって、110周年を前に膿となって出てきた今。もともと、混沌とした状態は続いていたのでしょう。

微妙なバランスで保っていた様々な事柄が、雪崩となって押し寄せている。これまで疑問がありながらも放置してきたことのなかに、問題点を解決していく鍵があるのかもしれません…。

Match 礼真琴・舞空瞳

ですが、そこに一筋の光があるとすれば、それは大好きな人たちの存在。

宝塚GRAPH2023年11月号 (発売日2023年10月19日)がようやく手元に届きました。

礼真琴さんと舞空瞳さんが揃って登場する、スペシャルな号。こういうの久々じゃないかな?物凄く楽しみにしていたのですが、その何百倍も上をいく泣ける程嬉しい素敵な8ページでした。

もう、永久保存版にしたい宝塚GRAPH2023年11月号の『Match 礼真琴・舞空瞳』。

秋色に染まったポートは、おふたりともリラックスした雰囲気。ファッションもヘアメイクも「ドストライク」に大好きでした。そして、柔らかい空気を纏ったお2人の佇まい、表情にもう言葉にならない程ときめいた…。

宝塚GRAPHのMatchで見せてくれた、礼真琴さんと舞空瞳さんの姿やトークからは、「作り物ではない信頼関係と温もり」を感じた。

こっちゃんのドヤ顔、企み顔、可愛い笑顔、ナチュラルな笑顔、なこちゃんの照れ顔、困り顔、可愛い笑顔、大人顔、無邪気な笑顔…あんなに自然な楽しそうな表情を見せあえる関係性も確かにあるということ…。

よく「夫婦は顔が似てくる」っていうけれど、最近のことなこコンビは就任当初よりもさらに本当に似てるんですよね。特に、笑顔ね。しかもそれをお2人とも自覚している^^(P22の右上の写真なんて、おんなじ顔^^)

トークのやりとりも、とにかく微笑ましい…。

そういう、心がほっこりするような人間関係も宝塚歌劇の世界に確かにあるということです。

もちろん、長い時間をともに過ごす中でお2人の間にも葛藤や悩みもあったかもしれない。でも、それが良くない方向にいくのではなく、よい方向に昇華されているのを感じます。

それは、いつでも2人は「同じ方向を見つめている」からだと思うんですよね。宝塚が大好き、よりよい舞台を届けたい…その想いがブレずに一体となっている。

リアル彼氏彼女みたいな、自然体でほっこりするMatchのポートのようにね。

作り物のような見つめ合うポーズや、作り物のような笑顔の写真は1枚もない。穏やかな表情で同じ方向を見つめている…。たとえ互いの目線が外れていても、同じ空気感を纏っている…。

そういうのは、たとえ誌面からでも伝わるものです。

こういう時間をかけて育んだ素敵な関係性までも、報道によって否定されたくないな。

宝塚歌劇のこれから…

でも、事実として起こった悲しい出来事決して忘れてはならないし、悲しい出来事を二度と繰り返さないように宝塚歌劇が生まれ変わらなければならないことも事実です。

問題点はどこにあるのか、目を背けずに洗い出す時。

そして、それを洗い出すだけではなく改善に向けて具体的な行動を起こす時。

私が一ファンとして心から願うのはね、すごくシンプルなことなんです。

タカラジェンヌの皆さんが、誰に遠慮することなくきちんと睡眠時間を取れるようにしてほしい。

温かくて栄養のある食事を毎日摂れるようにしてほしい。

困った時に、忖度なく相談できる先を用意してほしい。

そして傾聴するだけでなく悩みが改善するよう真摯に手助けしてほしい。

親類や友人に会うなど、心がほぐれる時間を持たせてほしい。

宝塚歌劇団は、音楽学校生から大人の女性まで幅広い世代の女性が集まる場所。その時々で、悩みは異なるはずです。それを「宝塚歌劇団」という狭い世界だけで解決していくことは難しいんじゃないかな。

受け継ぐべき大切な伝統は残し、時代に合わせて変化していくところは柔軟に…。

そのバランスはとても難しいと思います。

意見がたくさん出ることはいい。問題提起は多方面からあった方がいい。でも、宝塚歌劇と宝塚ファンは「宝塚歌劇がずっと愛される場所で在り続けること」という共通する想いのもとに、同じ方向を見つめられたら…と思います。

これまで数えきれない感動を届けてくれた宝塚歌劇だからこそ、きっとよい方向へと生まれ変われると私は信じています。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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