衝撃の『和希そら退団発表』から一夜明けて。心に秘めた想い

月城かなとさん、海乃美月さんの退団発表に浸っていたところに、突然の宝塚歌劇団からの「雪組退団者」お知らせ。雪組集合日だったこともあり、今思えば突然ではなかったのかもしれない…。

でも、誰がそのなかに「和希そら」の名前があると思っただろう…。

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少なくとも、私にとっては全くの青天の霹靂。

宝塚歌劇を愛し、その想いをこれまで、たくさんの記事で書いてきました。もちろん、この知らせを聞いてもなお、宝塚歌劇のことが好きな気持ちは変わりません。

でもそらくんの退団発表は、どう考えても私にとって心の整理がつかないものであり、本当に衝撃的でした…。

今日は、これまでずっと心に秘めていたことを書きたいと思います。

ちょっと、感情も出てしまうし、長くなります。

目次

「和希そら」に注目し始めたのは…

私が「和希そら」さんをしっかりと認識したのは、そらくんが宙組時代の2013年、Brilliant Dreams +NEXT#13「朝夏まなと」だったと思います。今からもう10年も前のことになるのですね。

その時、そらくんは最下級生として番組に登場し、当時からキレキレのダンスを見せながらもどこか素朴な雰囲気が抜けない可愛らしい姿でした。上級生たちに混ざってムードメーカーって感じ…!可愛らしくて、でもどこか光るモノがあり注目したくなったのを思い出します。

過去のブログにも、こんなことを書いていました。

スカイステージでの素顔をいろいろな番組で拝見してから気になっています。私、やっぱり好きになる方は、素顔のおしゃべりや振る舞いに魅力を感じるようです(^^)和希さんは、そのダンスセンスに脱帽(‘Д’)同じ振りなのに、おひとりだけ違う次元でカッコよさがある…天性のダンスセンスでしょうか。これからが楽しみです!!

【宝塚】私のなかのRISING STAR(ライジングスター)!TAKARA座

楽しくトークできるし、踊ればダンスはセンス抜群だし、歌えば安定感と艶のある歌声、お芝居にも期待!何より、どこにいてもパッと目を惹くスター性に注目し始めていた頃だと思います。

本格的に目を惹く存在になった『ヴァンパイア・サクセション』

真風涼帆さん主演、大好きな愛月ひかるさんとのバディで今でも心に残っている素敵な作品『ヴァンパイア・サクセション』。そらくんは、のちにトップ娘役となる星風まどかさんの元カレ、ランディ(医大生) をとっても可愛く健気に、そして存在感たっぷりに演じていました(*^-^*)

そのどうしたって隠せない華やかな風貌もですが、等身大の学生らしいフレッシュさ、そして高いお芝居力を感じさせたのも忘れられません。

この頃から、やっぱり和希そらは近年稀に見るスター性に溢れている…!と思っていました。

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印象的な生観劇。『黒い瞳』のトリオ(愛)

私にとって忘れられない博多座公演『黒い瞳』。愛月ひかるさんのプガチョフ様に魅せられて、この宝塚の世界に熱量を持って引き戻された作品!!

この作品での最も見せ場であると言ってもよい「馬車のシーン」。

影の主役であったのは、間違いなくそらくんを筆頭に歌も台詞もなく、ダンスのみで馬車の滑走を表現する「トリオ」の存在でした。

あの時の、しんと静まり返った劇場内。気温が一気に下がったかのように感じられる凍てつくような空気感、ロシアの雪原に自分がトリップしたように感じられたトリオの躍動的なダンス…!

真風涼帆さん演じるニコライと、愛月ひかるさんが演じるプガチョフの緊張感溢れる想いの発露に、トリオのダンスによる馬車の疾走感が加わって本当に忘れられないシーンになりました。

当時、私はこんなことを書いていました。

トリオ、初演からとても印象的なお役でした。とにかく言わせてください!「馬車のシーンの影の主役はあなたたちです!!!!」この一言で伝わりますでしょうか?もうね、トリオのおかげで本当に雪道に見えたんです。駆けていく馬車に見えたんです。ゆっくりとゆっくりと…馬車の車輪がまわるように、馬が駆けるように一定のリズムで体を動かすその様は、まるで機械仕掛けの人形のように正確で美しくて・・・。ニコライとプガチョフの心のぶつかり合いが本当に素晴らしいのはもちろんのこと、和希さんを筆頭に、トリオのダンスが素晴らしすぎて場面の緊張感や躍動感を増幅してくれました。いや~、どこにいても光っていた。和希そら、初めてしっかり舞台姿を拝見しましたが間違いなくスターですね。

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和希そらさんの輝きは、生観劇でより鮮烈に心に残り、この頃からそらくんが確実にスターの階段を登っていくこと、そして「必ず、組を代表する大きなスターになる」であろうことを感じ始めます。

決定的になったのは、Brilliant Dreams#135「和希そら」~personal~

和希そらさんが、将来的に必ず活躍するであろうスターだと認識した決定打は、Brilliant Dreams#135「和希そら」~personal~でした。そらくんの舞台姿以前に、もうこの番組を観てその人柄やセンスに「この方は、絶対に大躍進する!!!」と確信したことを思い出します。

この番組の感想、当時このように書きました。

歌、ダンス、そしてお芝居。アイドルのような風貌と明るいキャラクターで3拍子も4拍子も揃ったまぎれもないスター、和希そらさん。弟キャラ、可愛いキャラだった和希さんも、今ではすっかり上級生の風格が出てきました。特に目を惹くのは、やっぱりキレッキレのダンス!同じ振りでも、和希さんにかかれば「プラスα」の何かが光る。それを凄く感じたのは、Brilliant Dreams#135「和希そら」~personal~。ブルーノマーズの曲にのせて軽やかに踊る和希さんは、心からダンスが好きで楽しくてたまらない!という雰囲気が素敵だったなぁ。仲間、下級生からそのお人柄を慕われているのも凄く感じられて、ほっこりしました。ダンスだけでなく、それを魅せる目線や表情なども鳥肌が立つほどカッコ良かった!

2021年に飛躍しそうなタカラジェンヌは?PART5:【宙組編】TAKARA座

星組トップスターの礼真琴さんを尊敬し兄弟のように仲良しで…実力者どうし分かり合えることがあるのでしょう。以前礼さんの写真集だったかな?和希そらさんと一緒にペンキまみれで( ´艸`)撮影されている様子が放映されていました。とっても良い雰囲気で、似た者どうし。「できるからこその葛藤」もしかしたら、互いがそれゆえの孤独を感じる部分を分かち合える、貴重な存在なのかもしれません。生粋の宙組生まれ宙組育ちの和希そらさん。最近では女役にも挑戦し新たな魅力を開拓されています。そろそろ、次のステップがやってきそうな予感。少し老け役や重厚感のあるお役を積み重ねて、より大きな男役さんにステップアップしてもらいたい!と期待してしまいます(^-^*)

2021年に飛躍しそうなタカラジェンヌは?PART5:【宙組編】TAKARA座

本当に、そのダンスセンスと持ち前の形容しがたいドキッとするような色気、瞬時に自分の世界観に観る者を惹き汲む吸引力…。これはね、やっぱ一朝一夕で身につくものではないし、何なら天性のものとしか言いようがない…。

この番組、あまりにそらくんのダンスが異次元にカッコ良すぎたから、当時宝塚ファンではない家族に「絶対観て!!!」って観せたっていうね( *´艸`)それくらい、ちょっと衝撃的な「センス」やなと思った。

スーパーなこっちゃんが、あれほどまでにそらくんを絶賛するのも本当に納得です。

「和希そら」さんについて、私がずっと心に秘めていたこと

ここからは、私の個人的な想いや感じたこと…、私がずっと心に秘めていたことを書きます。

ここまで書いてきたような流れで私は和希そらさんという才能に触れていったわけですが、その才能を感じれば感じるほど、ある想いが溢れてくるようになりました。それは…

「この人は、ショースターとして輝けるどこかの組で、必ずや一番大きな羽根を背負う」ということ。

こういうことは、よっぽどでないとあまり言わないようにしています。もちろん、大好きなスターさんへ希望を込めてつい発したくなることはありますが、それでもできる限り堪える。

こういうことを発すると色んな意味でプレッシャーをかけるようだし、一ファンの憶測に基づいた言葉は公の場で発するべきではないと…。

それでも、和希そらさんが退団発表をされた今、打ち明けます。

和希そらさんは、そらくんが敬愛してやまない礼真琴さんと近しい持ち味を持つスター。いつかこっちゃんが宝塚歌劇団を旅立つ時が来たら、その時はきっとそらくんがその系譜を継いで、どこかの組で一番大きな羽根を背負って輝くのだろうと…。

そうとしか思えなかったです。そらくんの才能と輝きを観ていると、そう信じて疑わなかった…。

宝塚を長く観ていると(と言っても20数年ですが…)、自分がファンであろうとそうでなかろうと「この人の光は魅力は、きっとトップスターになる輝きだ!!!」って感じることが稀にあります。

それは、たくさんのトップスターさんたちの姿を観てきて、たくさんの作品に触れてきて備わった、何とも形容しがたい「感覚」としか言いようがない。

そう感じた近年稀な一人が、まぎれもなく「和希そら」でした。

だからこそ、雪組の実質3番手という今、なぜ今?

なぜ今やったん?和希そらさん(;_;)

そんな気持ちととてつもなく残念な気持ちがぐるぐるに相まって、なんかもう昨日の夜はなかなか寝付けませんでした…。

私でこうなんだから、熱心にこれまでそらくんを応援してきたファンの方の心中はいかばかりかと思います…。

いつかそらくんが、「すみれんず」というタカラジェンヌの故郷を紹介する番組で、そらくんの故郷岡山県に里帰りして母校を訪ねていました。

なんかね、そらくんの素朴な人柄や、地元のあったかさやらを感じたし、その自然溢れる穏やかな地から宝塚歌劇団という華やかな世界を目指したんやなぁと感慨深くなった…。

私自身も福岡という地方に住んでいて、やっぱり関西や関東に比べると宝塚へのアプローチが難しいだけに、知り得る情報や実際に触れられる機会も2大本拠地に比べると限られます。

だから地方から宝塚を目指して見事合格し、故郷から遠く離れて、身内や友人にもなかなか会えず歯を食いしばって頑張ってるであろうことを想像してしまうとね…。

そういうさ、地方から出てきた少女がこんなにも洗練されて、誰よりも都会的になって舞台上で輝いて、「和希そらが観たい!!」って劇場にたくさんの人が各地から訪れて…

それって、すごく夢があるし地元の方もさぞ喜ばれていただろうし、本人の頑張りもオフの姿をスカイステージや宝塚GRAPHなどから人一倍凄かったのだろうと感じる。

どうしても、心動かされるスター「和希そら」

逆にね、そらくんみたいな輝きのあるスターがトップスターにならんで、誰がなるんやろう?ってむしろ疑問が湧く。

いやそれは、宝塚歌劇団の「ネガティブな点」にフォーカスすれば、そういう意見もあるのかもしれない…とも思う。昨今の、過度な報道を見るにその気持ちも理解はできる。

トップスターになるための条件がきっと山のようにあるなかで、どうしても払拭できない懸念点があるのかもしれん。

でも、それでも自分の目で心で生の舞台姿を観たり、スカイステージや宝塚GRAPH、歌劇などでオフの姿を観たりして、純粋にその姿に心動かされるのかで判断するしかないと、ある時私はそれを貫く方に舵を切りました。

そういう視点で宝塚という世界を観て、やっぱりどうしたって「頑張っているな」とは思っても、心を動かされない方も正直いた。

反対に、それでもどうしても、その姿に心を動かされる方もいた。

和希そらという男役スターは、後者でした。

どうしても、心動かされてしまうスター性、舞台人としての圧倒的な魅力を感じました。

そういう人が、宝塚歌劇の一番大きな看板を背負わないって、やっぱりどう考えても勿体ないと思う。

男役としては「小柄」であることも、もしかするとそらくんの躍進の足枷のひとつになったのかもしれない。でもさ、実社会でも男性の体格に幅があり、エンターテイメントの世界を見渡しても小柄なスターはたくさんいる。そういう多様化している世界で、「小柄なトップスター」って何か問題ある?相手役さんのバランスだけは凄く大切になるだろうけれど、それ以外はむしろ個性的でいいやんって思う。

だって、あれだけの「目の光」があれば十分やろうもん。人を惹きつける強い光があれば…。

こうして書いている今も、どこかそらくんの退団が「何かの間違いやったんじゃないかな…」と思いたい自分が居ます。

こういう退団発表を耳にした時、私は基本的にどんな状況であっても最終的には「ご本人の意思を心から尊重したい」「ご本人が決めたことならばそれでいいじゃないか」ってずっと思ってきました。本心からそう思っていた。

でも、今回ばかりは発表を聞いていすぐにそうは思えなかった。そして今も、このことを落とし込めていない自分が居ます。

もちろん、そらくん自身がよくよく考えて出した答えであって、もしかするともうずっと前から、組替えの頃からの想いだったのかもしれないとも思う。そらくんの心は、これから先の未来を見据えているのかもしれない。それが、先日の主演公演の挨拶だったのかもしれない…。

そして、宝塚歌劇団を取り巻く、昨今のさまざまな事象もそらくんの気持ちをそうさせたのかもしれない。

今はもう、「かもしれない」を並べることしかできないのが悔しい…。

「2番手」を経験せずに、宝塚歌劇を旅立つこと

なぜ、和希そらほどの逸材が2番手の期間もなく退団してしまうのか…。

今からが、和希そらがさらに宝塚歌劇団で輝く時だったんじゃないかっ!!て寂しくて、もはや何に対してか分からないけれど悔しくてたまらなくなりました。そらくんが、2番手、その先だからこそ輝く観たい役柄も姿もいっぱいあっただけにね…。

和希そらさんがこれからの宝塚歌劇に在籍したいと思うような、そういう方向性はなかったのかな、といつまでも考えてしまいます。

今はただ、この事実を受け止めるしかないし、今更言ってもしょうがないことをたくさん書いてしまいました。でも、こういう気持ちも大切だと思うんです。

そのくらい宝塚歌劇を愛しているし、私自身そらくんの才能とスター性に魅了されているということだと思います。

しばらくは、こういう気持ちを抱えたまま宝塚歌劇に触れることになると思います。このブログを読んでくださっている方たちのなかにも、持っていきどころないやりきれない思いを抱えている方はたくさんいらっしゃることでしょう。

もう、こういう気持ちは仕方のないことですよね。我慢せずに、人に迷惑をかけないのであれば自分なりの方法で折り合いをつけていくしかないですね…。

私も、皆さまの想いや言葉に触れながら、ゆっくりと自分なりに受け止めていきたいと思います。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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