「立場が人を育てる」とはよく言われることですが、宝塚ほどそれを感じられる世界はないのではないでしょうか。
下級生時代から、「この方はスターになりそうだ!」とか「何だか気になる…!応援したい!」と自分だけの「原石の輝き」を探すのも宝塚の醍醐味ですよね。私は星組ファンなので、やはり星組生のお話になってしまうのですが、ここ10年位の星組は特に注目してそういう視点で観てしまいます。
ハイクオリティな歌、ダンス、お芝居にくわえ、風貌も大きく変化
そのなかでやはり大好きな礼真琴さんの変遷を思い出すと、下級生時代から歌もダンスもお芝居もずっと文句なく巧くて、ハイクオリティな状態が続いていたなぁと…。
下級生時代のトークはやはりフレッシュな若さを感じたものの、トップスターになってからの言動はもう本当に作品を重ねるごとに円熟し、気遣いが素晴らしく、そしてその場その場を感じて自然な言葉が発せられる「温もり」にいつも幸せな気持ちをもらいます。
そんなこっちゃんが、ここ数年で男役として大きく変化を遂げたのが「ヴィジュアル」だと思うんですよね。そのヴィジュアル変化を観ていくと、そこにはこっちゃんの『職人魂』を感じるのです。
フレッシュで可愛い男役が、色気のあるカッコいい男役へ
こっちゃんの可愛さについては、もう何度も書いているのでしつこいけれど、いやでもやっぱり何度でも言わせていただきたい…!
- ロミジュリ初演の「愛」は、もう本当に天使すぎた…(*^^*)
- ノバボサのヴィーナスの引き締まった筋肉!!そして可愛くて美しい笑顔、忘れられない!
- 『めぐり会いは再び 2nd〜Star Bride〜』のルーチェ君は、ぶーっとなった表情もリアルに可愛い弟系男子だった( *´艸`)
- 怪盗楚留香(そりゅうこう)は、声も風貌もオリエンタルな美人さんだった
『ガイズ&ドールズ』 アデレイド、生観劇できていないけれど紅ゆずるさんのサヨナラショーで登場した時にはチャーミングで美しくて、可愛さ満点で度肝抜かれた…!
星組宝塚大劇場公演 ブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ&ドールズ』 [DVD]
- Thunderbolt Fantasy(サンダーボルト ファンタジー)東離劍遊紀(とうりけんゆうき)は、外ハネ金髪がすごく似合っていて、元気いっぱいまさに可愛い系男子!
- 『GOD OF STARS -食聖-』 のリー・ロンロン、こっちゃんのコミカルさが光る、ちょっとヲタク&可愛い眼鏡男子(≧▽≦)
今挙げたお役は可愛い系ばかりですが、もちろん宝塚男役としてさまざまなお役を経て男役として磨きがかかっていくこっちゃん。それでも、トップになるまではやっぱり風貌は可愛いが勝ってしまって、私の中で「可愛い男役さん」から脱せなかったのです。
でもその印象が劇的に変わったのは、こっちゃんが本気で「男性」に見えるようになったのは、舞空瞳さんと組みトップスターとなってから…。
もちろん、「立場がより精悍な顔にさせる」ということもあると思います。でも、体格、顔のサイズ感、顔立ちの特徴など超絶に相性抜群、そして何より「本物の恋する乙女な眼差し」でこっちゃんを見つめるなこちゃんがお隣だと、磨き上げられた男役としてのカッコ良さがさらに何倍にも膨らんだ印象だったんですよね…!
このことに気づいた時の私の衝撃…!前に書かせてもらったのですが、本当に衝撃的でした(≧▽≦)
こっちゃんは、可愛い系男子の良い部分をほのかに残しつつ、さまざまな作品を通して色気のある大人の男役へと華麗に変貌を遂げていきました。
なこちゃんとは離れてしまった公演だけれど、『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』のジュリアン、サイドを刈り上げるくらい大胆に短くくしゃっと髪をおろしたヘアスタイル、物凄く色気がありカッコ良かった。『1789-バスティーユの恋人たち-』ロナンは、一見ラフでウェービーなヘアスタイルながら常に少しウェット感があって物凄く計算されたカッコ良さがある。
この2幕の白ジャケットのジュリアンは、特に色気がすごかった…!
メイクはいずれも赤みを極力抑えて、シックなくすみカラーでまとめてクールに…。時代性を絡めた、本当に素敵なヘアメイクだなと毎回唸ります…!ここ最近の作品を重ねるごとのヘアメイクの進化ったらもう凄すぎる!!どれだけの探求心とこだわりが溢れているのだろう…(*’▽’)
そこには、こっちゃんの『職人魂』が…!
こっちゃんの最近の映像や写真などを観ていると、いい意味で「渋み」がプラスされていていい感じだなぁと思います。
VERDADのメイクはより彫が深くみえてカッコよく、現代的なヘアスタイルやファッションもとてもお似合い♡ルーチェ君みたいなカッコ可愛い男子は持ち味にぴったりで絶品!そして、ディミトリのル・サンクの表紙でハッとさせられた「頬のくぼみ」「骨太感」!!表情によって「渋さ」も表現できる大人の男役さんへと変貌したこっちゃん。
この表紙の、こっちゃんの頬!!大人の男性の表情…(*”▽”)
そこには、こっちゃんのananや、これまで読んできた宝塚GRAPH、歌劇などのインタビューで見え隠れするとてつもない「職人魂」が注ぎ込まれていることを感じます。
地まつ毛のケア、洋服の選び方や着こなし、ヘアメイクに至るまですべてに自分らしさと探求心が溢れている。もちろんヘアメイクだけでなく内面的、人間的な成長が、「魅力的な姿」の土台となっていることは言うまでもありません。
そんなこっちゃんだからこそ、宝塚GRAPH2023年8月号の表紙や巻頭フォト、私服も似合うモノを知っていて自然体でカッコいいんだなぁと思います(*^^*)私、この表紙、ヘアメイクもファッションもすごい好きよ。
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柚希礼音さんも下級生時代からトップスターとなりレジェンドとして退団するまで、その風貌の変遷(洗練していくさま)が自分でも興味深いといったことをおっしゃっていたような気がしますが、まさにそれ…!
こっちゃんも、もともと可愛くて整ったお顔立ちですが、それを男役としてどう「カッコ良く素敵に磨き上げるか」はとても研究されたんだろうと思います。
これからも、こっちゃんの進化は止まらない!
こっちゃんは、『1789-バスティーユの恋人たち-』の後、長期休養に入ります。そこでは、本当にお休みしてほしいしリフレッシュもしてほしい。そうして戻ってきてくれた時、きっと意識をしなくてもこっちゃんはまた進化しているだろうし、風貌もまた一段と深みを増しているのではないかなと思います。
どんどん鎧を脱いでいきながらも、人間的魅力が増すごとに表情や身に纏う空気が変わっていく…。
これからも、こっちゃんがどんどんカッコ良くなっていく姿をファンのひとりとして見守らせてもらいたいなと思います(*^^*)
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