続々と2024年のスケジュールが発表されています。発表に嬉しくなったり、2024年の組体制に動きがあるのかも…とそわそわしたり、何だか忙しい日々ですね。先日、明日海りおさんが「あさイチ」プレミアムトークに出演されていたのを観たのですが、やっぱりトップスターって改めて幸せとともに重責を担っているのだな…と感じました。
トップスターの重責
トップスターに課せられる役割は本当に多岐に渡っていると思います。その全てを一ファンが知る術はありませんが、その一角を想像するだけでも心も身体も忙しい日々なのだろうなと感じます。
主演として舞台に立つのはもちろん、「座長」として組子を引っ張り、演出家の先生やスタッフの方々とよりより舞台になるよう話し合ったり、またそれを組子にフィードバックしたり…といった舞台の中心でどっしりと存在するのが大きな役割。
対外的なコメントを出したり、取材会に出席したり、スカイステージの番組の収録をしたり、撮影やインタビューがあったり…オフがあるのだろうか?というくらい忙しい日々のはず。そのような日々のなかで、常に主演として「舞台」「組」に対して責任を感じておられるのかもしれません。
居座らず、後に続くスターにバトンタッチする
2019年に退団したみりおさん。明日海りおさんがプレミアムトークでご自身の退団について話していらっしゃったのは、こんなことでした。(ニュアンスです)
5年半、長くトップスターとして過ごした。自分の納得のいく男役像ができるまでは続けたい、という想いがあった。でもたくさんの作品を創らせてもらって、どんどん後輩たちが頼もしくなるのを肌で感じていたし、ずーーーっと自分がそこ(トップスター)に居座るよりも、バトンを繋いでいく方が美しいカタチなんじゃないかな、と思った。
トップスターが去る時の美学というのを、私も作る時が来たのかな。先輩の背中を見てきて、そう思った。また新しいトップスター、新しいスターたちを楽しんでいただくと…。
みりおさんは、公式に発表がある1日前に組子の皆に伝えたとおっしゃっていました。伝えると皆泣いてくれて、それにもらい泣きしてしまったそう(;_;)ファンの方々も退団公演になると泣いて下さって、自分の方は「大丈夫だよ、大丈夫だよ」って感じで(包み込む感じ)で最後の方まであまり実感はなかったと仰っていました。
トップスターの去り際の美学
トップスターになった瞬間から、トップスターの方々は皆「ゴール」を思い描くことになると思います。どのタイミングでゴールテープを切るのか、それは人それぞれの考え方によると思うのですが、たくさんのトップスターの退団を見てきて、例外ももちろんあると思うのですが多くに共通しているのでは?と思うのは…
「自分の思い描く男役像を創り上げることができた!!」というような、タカラジェンヌとしての「満足感」を得られた時に「退団」を決意されるのかなと…。
そして、もうひとつ重要なポイントになるのが「後輩が頼もしく思えた時」ではないでしょうか。
やっぱり「あぁ、この人になら組を任せられる」「あぁ、うちの組のこの頼もしさなら大丈夫だ」そう思える続く人たちの存在ってきっと大きいんだろうなぁと想像できます。
こういう確かな絆があり信頼関係があるからこそ、みりおさんみたいに「居座らずに、後輩にバトンタッチしていくのが宝塚の美学なんだなぁ」と思えるのでしょう。
トップスターの去り際の美学、それはきっとどのトップスターの心のなかにも秘められていると思います。
誰がどう、いつ頃…とか私はあまり想像しないようにしている派なのですが、やっぱり発表される作品の内容とかタイトルとか見て「もしや…」と感じることはあります。
そして、ずっとずっと観ていたい大好きな人たちが宝塚を去る日がいつか来ることを想像するだけで、心がぐぐぐーーーっと本当に何とも言えない寂しくて切ない気持ちになる(;_;)
でも、それを繰り返しもうすぐ110周年。宝塚の歴史がここにあるんですよね。
今組を率いてくれているトップスターや娘役トップスター、そしてスターたちそれぞれの選択を、それぞれの美学を、宝塚ファンのひとりとしてそっと見守らせてもらいたいと思います。
「読んだよ!」のしるしにバナーをクリックしていただけたら嬉しいです!
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも興味深く拝見してます。
みりおちゃんのお話もとても胸に響きますねー。
ただ2014年では無く、2024年の間違いかと思いますのでよろしくお願いします。
光まどかさんへ
いつもブログを読んでくださり有難うございます!また、ご指摘有難うございます。なんと、こんな間違いを!(゜ロ゜;2014年にタイムスリップしてました!修正します有難うございます!