先日、宝塚の「結婚=退団」ルール見直しについて書かせてもらったところ、本当にたくさんの反響と、読者の方からコメントをいただきました。(InstagramのThreads(スレッズ)で、この投稿が閲覧10万と表示されていて、驚きました…)
皆さまから寄せられたお声、SNSに噴出する発信を読むうちに、関心の高さを感じるとともに、改めてこの件をさまざまな角度から考えるきっかけになったなぁ。
7月25日、宝塚歌劇団の村上浩爾氏が「結婚=退団」という暗黙のルールについて見直しを検討する考えを示した、というニュースが報じられました。
この言葉をきっかけに、ファンの間でも大きな反響が広がっていますね。
そして感じるのは、これは宝塚の課題の中でもかなりセンシティブなテーマだということ。
今回は、前回の続編として、寄せられたお声をご紹介しながら、もう少し掘り下げていきたいと思います。
現代の感覚と、宝塚の伝統のはざまで
社会は変わり、女性の働き方やライフプランも大きく変化しました。
「結婚しても仕事を続けたい」「出産後に職場復帰したい」という声が当たり前になり、企業も制度を整えています。
その流れの中で、結婚=退団という宝塚の暗黙ルールが「時代遅れ」と映るのも自然なことかもしれません。
でも一方で、宝塚は夢の世界を守るために築かれてきた独自の伝統があります。
結婚を公表した男役・娘役さんが舞台に立つこと、子育てをしながら舞台に立つこと…
それは、前回の記事に書かせてもらったとおり、さまざまな側面から、とても難しいことでしょう。
そしてそれは、宝塚歌劇を観る方々の舞台の見え方や、ファンが抱く“ときめき”に大きく影響を与えるかもしれません。
TAKARA座に届いたお声
今回の件について、TAKARA座(SNSも含む)にもさまざまなお声が寄せられました。
その一部を、ご紹介させてください。
「仮に結婚しても退団せず続けられるってなったとしても、特に男役さんは結婚したことを在団中は公表しないほうがいいかなって思いますし、結婚したら家のこともやりながらっていうのは相手の理解や協力がないと大変だと思うのでやっぱり結婚=退団のままがいい気もします😅」
「結婚自体は可能でしょうが、年間の中でショーのある大劇場公演が必ずスケジュールに組み込まれ、地方公演もあるとなったら妊娠した時に続けていくことは不可能でしょうね。子供ができたら退団せざるを得ないのなら子供を持ちたい人はやはり結婚=退団になるのではないかなと思います。」
「宝塚は非現実の夢の世界。社長が劇団の方を向いて改革なさっていることは評価しますが、ファンの気持ちは?
男性の若手俳優ファンでも結婚すると担降りするのに。男役が女であることをファンは無理矢理認識させられた上で、あの舞台を見ることは難しいですね。結婚は自由だけど嘘は突き通して欲しいです。」
「贔屓が結婚するということは、離婚もするし、再婚もある‥夢の国の崩壊の様な気持ち。小林一三さんの『少女たちが演ずる舞台芸術は、人格形成の場でもあり、観客に夢と品格を与えるものでなければならない』この根幹は?」
「結局のところ、『是正している』と対外的に発信したいだけで、宝塚独自の事情をくみ取ったものではない気がします。よくよく考えたら現実的に難しいことはわかりそうなのに…」
「なんとも、なんとも難しいことおっしゃられましたね村上さん…。若者の結婚離れや少子化に影響されたのですかね。働き方改革ですかね。ジェンヌさんが結婚か仕事か!で悩まれることがたくさんあったのでしょうか…。だとしても、111年の宝塚歌劇団としてポリシーが崩されていくようにとれてしまいます。
宝塚に求めてきた私たち観客の夢見る世界観。どこにあるのか、考慮した発言であってほしい…。
お客様がいないと成立しないんです、宝塚の舞台は!て、こっちゃんもおっしゃった❗宝塚に求めるものは何なのかをきちんと調べあげてからのお話と感じます。こればかりは、ジェンヌさんたちファーストの施策にしてはいけないんでないかい?(笑)産休、育児休暇とると2年は舞台から離れますが…。だいじょうぶ?なこちゃんに、旦那さんがいて、それでも舞台でこっちゃんによりそっても…夢の世界が…。私は、きっと冷めた気持ちで観てるだろうなあ。そーとーレベルの高い舞台作らねばなりませんよね。ジェンヌさんはフェアリー✨であるのが宝塚…。」

さまざまな想いが交錯する中で
今回の件は、ただ宝塚歌劇単独のトピックスではなく、現代の価値観・法律上の課題・宝塚の伝統・ジェンダー観など、いくつものテーマが絡み合うものです。
いただいたコメントからも、宝塚歌劇に想いを寄せる方々の間で、本当にさまざまな考え方がありました。
私は、この「宝塚=退団の議論」に関して、前回書かせてもらったような印象を持ちましたが…
加えて、ふと、こんなことも浮かんできたのです。
「結婚=退職」は、宝塚歌劇の世界だけじゃない
「結婚したら退団する」という考え方は、宝塚歌劇に限った話ではなく、どの仕事にも、その人自身の考え方が反映されるものではないかな、と感じています。
もちろん、夢を売るフェアリーの環境は特殊です。
でも、多かれ少なかれ、世の中には家庭と両立しがたい仕事がたくさんあります。
宝塚歌劇の改革の一つとして「現代の流れに合わせて…」と「タカラジェンヌ=結婚退団」を議題に挙げるのは、株式会社化などに伴い建前上致し方なかったのかもしれないけれど…
やはり複雑な気持ちにはなりました…。
そして、そこから溢れ出そうな問題も含め、もう少し発信の仕方、伝え方があったのでは…とも感じています。
よりよい環境が整うことを願う
タカラジェンヌの中でも、管理職や専科で長くご活躍される方は、少し状況が異なるかもしれません。舞台人としての宝塚歌劇との関わり方も多彩で、公演へのご出演も不定期となっています。
でも、多くのタカラジェンヌは、1年を通じて東西、そして別箱や全ツなどの公演を続けていく…。
若い漲る力で男役・娘役を全うするために、「ご自身で期間を設けて」その青春を捧げておられる方が多いのではないかな、と。そして、ご結婚を望まれた時は、自然な形でご卒業を決断されるのでは…とも感じます。
様々なケースがあり、考え方もひとつではありません。皆様は、どう感じられるでしょうか。
どんな形になっても、宝塚が「夢」であり「心からときめける唯一無二の舞台」であり続けるために…。
そして何より在籍するタカラジェンヌが、安心してご自身の芸に磨きをかけられるよう、慎重に進めていってほしいと願っています。
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コメント
コメント一覧 (1件)
まだ先日の【チケットの販売方法により超チケ難公演に空席が出来てしまう問題について】と、今回の【「結婚=退団」見直しについて】の2つの話題しか拝見していませんが、TAKARA座さんには共感できそうだと思い、「結婚=退団」にはコメントもしたくて、初めてブログ村アカウントを作り、フォローさせていただきました。私は、大学生の娘と2人で2年前の柚香光さん主演「うたかたの恋」(花組)で初観劇、電撃的に引き込まれた「にわか宝塚ファン」ですが、今では「阿修羅城の瞳」の礼真琴さんと暁千星さんに熱狂しています。家じゅうに礼さんの写真がいっぱい。なこちゃんも好きでした。これからTAKARA座さんの過去の記事も少しずつ読ませていただきたいと思っております。