私は、TAKARA座でもいつも書かせてもらっていますが、礼真琴さんが大好きで、こっちゃんを中心とした星組の熱さも大好きです。
そんな自分も今回、月組全国ツアーを生観劇し、鳳月杏さんを中心とする月組を初めて観て「今の月組も個性が際立っているなぁ」とひしひし感じました。
そして、月組ファンの方も熱いなぁと…!
そこで今回は、こっちゃんファン、星組ファンではありますができるだけフラットな視点で、「星組」「月組」それぞれの人気を支える事柄や、各組のこれからについて考えてみたいと思います。
星組|現代性×アーティスト性という、唯一無二の魅力
星組の強みは、なんといっても「突き抜けた現代性と先進性」。
トップスター礼真琴さんの存在感は、まさに“タカラジェンヌでありアーティスト”だと感じています。
表現豊かな歌唱力、ジャンルレスな楽曲を歌いこなし、抜け感と決めるところはバチっと決めてくれる超絶ダンス、そして舞台での圧倒的な光属性──リアリティと夢の狭間を行き交うお芝居にも魅了されます。
『阿修羅城の瞳』『RRR』『ANTHEM』と、どれをとっても「こんな宝塚、観たことない」と思わせる舞台が続いています。
そして何より、そのトップの背中に星組生全体が食らいついている。
礼真琴さんという偉大なトップを中心に据えて、相対的にぐんぐん成長している。
5年8か月という長期任期の中で、「礼真琴とともに進化する星組」としての一体感が今、集大成を迎えています。

月組|伝統美を纏う、大人の気品と粋
一方で、今の月組には「再演ものが似合う伝統美」が色濃く感じられました。
それは、5組中でも随一なのではないでしょうか。
革新よりも、繋いできた素晴らしい作品を令和版にブラッシュアップするのに適した布陣。
鳳月杏さんの“翳り”を含んだ芝居や舞台姿は、宝塚の古き良き美学を今に伝えるような気品に満ちていて、どの場面にも「余白」があるんですよね。
その余白が「粋」であり、「かぐわしい」と感じた理由だったのかもしれません。
今の月組には、まさに“大人の香り”が漂っていました。
“かぐわしい大人の色香”
これは、私が率直に感じた、月組ならではの突き抜け方でした。
そんなちなつさんの周りには、やはり大人の落ち着きと、慎重に丁寧に役を深めに深める仲間たちが揃っているのでは、と感じます。

他の3組にも、それぞれの“らしさ”がある
ここまで、星組と月組の“人気の理由”として、個性の強さに注目してきました。
ですがもちろん、他の3組──雪組・花組・宙組にも、それぞれの持ち味や、素晴らしい舞台があることは言うまでもありません。
雪組は「美しい宝塚」を体現する組
今の雪組には、ヴィジュアルに強みを持つスターが揃っているという印象があります。
それは偶然ではなく、「宝塚らしさを守る美しさ」への意識や、戦略的な采配が感じられる部分でもあります。
どこを切り取っても絵になるような舞台は、やはり雪組ならでは。
壮麗な衣装やショーの構成で“美しさ”を最大限に活かすのがとても上手だと感じます。(フローズンホリデイ、とても良かったと思います)
さらに、朝美絢さんのトップスター時代には、漫画やドラマの世界から飛び出したような…
原作がしっかりとした世界観を再現率高く、そして宝塚ならではのときめきを散りばめた作品が似合いそうだなと…。
花組は「総合力の高さ」で魅せる
花組には、芝居・ダンス・ビジュアル・構成力など、あらゆる面でバランスがよく、舞台としての完成度が非常に高い印象があります。
博多座公演でも、その総合力の高さと安定感が伝わってきました。
特に、永久輝せあさんと星空美咲さんの単独での歌唱力、そしてハーモニーは素晴らしく、これからの花組の未来を明るく照らしているなぁと感じた…!
その分、突出した『色』が見えにくいこともあるかもしれませんが、「安定していい舞台が観られる」組としての信頼感は抜群です。
まさに“宝塚の正統派”。
これからですよね、現体制の花組が面白くなるのは…。
リセールチケットの件、チケット事情などで話題になることもありますが…、トップスターとして色々気になるかもしれません。
でも、大切な星組の極美くんが組替えすること、そしてひとこちゃんを中心とした花組に、私はとても期待しています。
宙組は今、変化の途中にあるのかも
宙組は、長年培ってきた“都会的でスタイリッシュ”という印象があります。
ただ今は、大きな転換期にあることも事実で、ファンも宙組生もその流れの中で、これからの“新しい宙組像”を探している途中なのかもしれません。
だからこそ、この数年で新しい個性が芽吹いてくるような…そんな予感もあります。
桜木みなとさんのトップスターとしての個性が、新たな宙組のイメージを生み出す鍵になるのかもしれません。
ずんちゃん、思いっきりやってほしい。
組それぞれの“際立ち方”を、これからも見つめていたい
宝塚には、5つの組があります。
だからこそ私は、5組の個性が「被らない」ことが、実はとても魅力的だと思っていて…。
今でもあの時の印象を思い出せるほど、5組の個性がはっきりしていたように感じます。
今は、とても端的に言うとこんなイメージを持っています。
- 星組の「光属性×アーティスト性」
- 月組の「伝統を今に伝える美学と粋」
- 雪組の「ヴィジュアル戦略」
- 花組の「総合力と伸びしろ」
- 宙組の「転換期と可能性」
だからこそ、それぞれの組が突き抜けることは、その人気や魅力の開花につながるのではないかな、と…。
これからの宝塚がますます多彩で、それぞれが唯一無二の輝きを放つことを、心から楽しみにしています。
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