極美くんは、もう大丈夫…。|名作「にぎたつの海に月出ず」配信を観て

星組の大切なスター、極美慎さん主演のバウ公演「にぎたつの海に月出ず」が千秋楽を迎えましたね。

平日の午前中に開演…

なんとハードルの高い日時であったことか。

でも、なんとしても観たい!!!!と心して観ました!!にぎたつの配信( ;∀;)

結果…

様々なことを調整して時間を作った甲斐もある、いや余りあるほどに、素敵な作品をみせてもらい「よい時間」を過ごさせてもらいました…(;_;)

何度も何度も涙が込み上げ、そして涙を流しました。

観終わった時に残る、浄化されたような気持ち…本当に、不思議な感覚になるほど心地よかった…。

この作品は、円盤にはならないのでしょうか…。

この作品が円盤にならないなんて、もったいない。

星組ファンやかりんちゃんファンにかかわらず、多くの方々の心に響く名作だと感じました。

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礼真琴さんの大ファンになる前、私は愛月ひかるさんが好きで、愛月さん目線で極美くん(かりんちゃん)を観ていました。

かりんちゃんは愛月さんをとても慕っておられて、当時の対談形式のトーク番組ではもうとろけそうなほど顏を真っ赤にして、愛月さんにドギマギしている姿も可愛かった。(愛月さんの『管武将軍』を新人公演で演じられたのも、懐かしい…)

愛月さんも、そんなかりんちゃんに喝を入れつつも、格別にとても可愛がっておられました。

なので、私にとってかりんちゃんは「ほんわかして、可愛いかりんちゃん」の印象が強かったんです。

それから、礼真琴さんのことが大好きになって、今度はこっちゃん目線でかりんちゃんを観るようになりました。

こっちゃんはいつか、実の弟さんにかりんちゃんが似ていると話されていましたね。

そんなかりんちゃんは、こっちゃんにとって弟であり、そして「BIGFISH」で親子を演じたことで息子であり、ご自身の全てを惜しみなく伝え続けた存在の一人だったことでしょう。

「BIGFISH」の頃から、私にとってかりんちゃんはもう「可愛い男役さんじゃない」と感じるようになりました。

頼もしさと、心にぐっとくるものがある素敵な男役さんに…。

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そして、今日。

「にぎたつの海に月出ず」を観て、あぁなんと大きな男役さんになられたのだろう。もう、可愛いなんて言えないなぁと勝手に感慨深くなっていました(;_;)

お芝居の深み、包容力、存在感も舞台姿も何倍にも大きく感じられて。

体幹のしっかりとした動き、いつのまにこんなに太く安定した歌唱になられたのかと思うほど、かりんちゃん自身の中でどんどん「一番巧い」を更新し続ける歌声、そして何より繊細なお芝居が本当に素晴らしかったです。

そして、かりんちゃんの智積(ちしゃく)を観ていると、何度も何度も礼真琴さんの「ディミトリ」が重なりました。

高貴な身分の、でも純粋に大切なたった一人の女性を愛し抜く姿、そして自分自身は控えながら(耐えながら)でも大切な人たちを見守りたい、守りたいという強い意志、そして行動…

あの、慈しむような眼差し、純粋な真っ直ぐな眼差しは、お芝居だからといってできるものではないと感じます。

こっちゃんのディミトリも、かりんちゃんの智積(ちしゃく)も、同じ「瞳」をしていました。

かりんちゃんご自身の魅力や持ち味の中に、確かにこっちゃんが宿っていました。

それに気づいてしまったとき、もう胸がいっぱいになって…

この、何層にも折り重なった繊細で、壮大なストーリーもさることながら、全てのキャスティング、音楽、舞台装置、お衣装、そしてそれを丁寧に紡ぎあげた極美慎さん、詩ちづるさんをはじめとする星組生、そして悠真倫さんのお芝居力の高さに感銘を受けました。(キャスト別感想書きたい!)

こんなにも素晴らしい作品の主演を手繰り寄せた、極美慎さん。

智積そのもののような、当たり役を得た極美慎さん。

かつて、愛月さんやこっちゃんに「しっかり!」「熱くなれ!」と鼓舞されていた、あの頃のかりんちゃんじゃ、もうない。どこか、自信がなさそうで、殻を破り切れていなかった頃のかりんちゃんでもなかった。

覚悟の決まった、精悍な表情の頼もしさったらなかったです!!

だから、もう一星組ファンとして本当に寂しいけれど惜しいけれど…

「極美慎さんはどこに居たって、必ずや輝けるスターさんだ!!」と勝手に誇らしくなって、組替えに心からのエールを送りたくなりました。

組長のちぐさんが、かりんちゃんの組替えに触れられた時、もう一回涙が溢れてしまったけれど…

かりんちゃんの、最後の挨拶。

本当に、素晴らしかったです。

この作品を通して、正しさとは何なのか、愛するもの、大切なもの、心を守るためにどのような道を切り拓いていくのか…智積(ちしゃく)演じてとても考えさせられたと…。

舞台は形は残らずとも、お客様や演者の心に温かく残るものだと、信じていると…

心に大切にしまったおきたいと思う公演期間だったと…

そして「今後も宝塚を愛してくださる皆様と、温かい時間を共に過ごせますように精進してまいります。」と涙声で結ばれました。

もうこの時、私、号泣…(;_;)

星空に、花弁が舞う(きっと、星組から花組へと組替えになる、極美くんへの餞だよね…(;_;))舞台の真ん中に立つ極美くん、そんな舞台演出からも愛されてるなぁと感じて…。

立派だよぅ、立派だよぅ極美くん(;_;)

舞台の真ん中で、キャストもそして作品も全てを包み込むような、極美慎さんを観て、誰の立場なのか私もわかりませんが、物凄く思いました。

「あぁ、極美くんは、もう大丈夫…。寂しいけれど、星組の大切な極美くんだけど、きっと組替えであなたはもっともっと大きくなる」と…

心の中に清らかな余韻の残る、真に美しい舞台を観せてもらいました。

ありがとう…。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

コメント

コメント一覧 (2件)

  • きわしんちゃんは、外見は
    大柄で、華やかだけどあまりギラギラ感が、ないから花組が、似合うとは思います、失礼ながら、永久輝さん、ほのかさんの花組は花であって華でありません、きわしんちゃんが、行くことにより華やかに、なりますよ、花組は、れいちゃんのときは
    見たいと思い、、うたかた以外は見ましたが、ひとこさんのはエンジェリックライは見たけど、悪魔城はそして、興味ないです、きわしんかきてからが。正念場ですよ

    • 極美くん、星組の熱さを秘めつつ、花組の華やかさ…似合いそうですね。
      花組生になった極美くん、きっと新たな風を吹かせられると思います!

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