苦悩、葛藤、希望を感じた。礼真琴さんの「souls」

礼真琴さんの武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』が近づいてきましたね。

グッズの販売、入場のルール等の案内、公演時間は休憩なし約100分とわかるなど、カウントダウンをするように武道館コンサートへの期待が高まります。

そして、カウントダウンスペシャル動画でも解禁されていた、礼真琴さんプロデュース曲「souls」が本日、2025年1月16日(木)配信されましたね。

早速ダウンロードして、聴かせてもらいました。

大好きなこっちゃんが歌詞や曲のイメージなどの原案を出し、プロフェッショナルに依頼。完成までもこっちゃんが伴走しながら生み出された、渾身の1曲。楽しみに待っていました。

こっちゃんは、「自分の気持ちの発表みたいにはしたくない」そして「応援歌に」とこの曲をプロデュースしたと話してくれていましたね。

じっくり聴いて、私が率直に感じたのは…

「礼真琴さんの葛藤・苦悩と一筋の希望」でした。

目を瞑って、歌詞をなぞって聴くとダイレクトに、こっちゃんの言葉が入ってくる。

こっちゃんは、以前からご自身で何度も「ネガティブなところがある」「スーパーマンじゃない」と話してくれていました。

また、数々のインタビューなどから、宝塚歌劇を取り巻く現状にも、きちんと客観的視点を持っておられるように感じます。

こっちゃんは、3拍子揃ったスーパー男役と呼ばれ続け、いつも高いハードルを与えられてはそれを大きく上回る結果を残してこられました。

と同時に、自身へのストイックさは底知れず、人への思いやりに溢れ、その場の空気や状況を即座に読み取り、言語化・表現する能力に長けていて、真に筋が1本通った方だと、そのお人柄にいつも心が動かされます。

そんなこっちゃんも、「こうやって、戦ってきたんだな」と感じさせる歌詞でした。

近年のJ-POPにJ-ROCKを掛け合わせて、さらにデジタル系の軽妙さや疾走感もある曲調。

でも、歌詞は葛藤・苦悩する人に寄り添う、すなわち礼真琴さん自身とも重なっていると想像できるもの。

「アンセム」は同じコンサート公演であっても、こっちゃんの「青春」を感じた「VERDAD」の頃とは、あきらかに違う雰囲気を感じます。うまく言えないんだけど…

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公演中止期間、ご自身の休演、宝塚歌劇に起こった大きな出来事、宝塚に向けられる厳しい目…

その中で駆け抜けてきた、トップスター礼真琴さん自身の今の心境や、心の変遷も感じた歌詞でした。

そして、苦悩の中に一筋の光も見えた。

「soul『s』」聴く人がそれぞれ絶えず「何かと」戦っている、でも「あなたは一人じゃないよ。私も戦ってる」と言ってくれているような…

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わかりやすく「エール」を伝える歌詞じゃなく、明るい曲調でもないんですよね。

だからこそ「しんどい」時でも、この曲が力をくれそうだと感じます。

宝塚歌劇に燻っていた事柄の数々、宝塚歌劇団への是正勧告、宝塚歌劇団の法人化、友の会リニューアル、今の宝塚歌劇団に向けられる目は、依然厳しいまま…。

その中で、先頭をきって宝塚歌劇の看板を背負い続け、対外的なインタビューにもできうる範囲で自分の言葉で応えるこっちゃん。

人気を牽引する一方で、宝塚歌劇にまつわるさまざまなことへの矢面に立たなければならず、どんなに「しんどい」だろうと想像しています。ご自身が命を懸けて守りたい場所と、ご自身の奥底にある想いとの葛藤に悩まれることも多いのではと…

ふいにみせる翳りや繊細さ、哀愁が滲む表情が、舞台人として人としての奥行きになり、そういう部分も含めてこっちゃんの魅力だと感じています。

その中で、この歌詞は、この曲は生まれたのかなと感じました。

私は礼真琴さんのファンだから、宝塚には5組と専科がありそれぞれに輝くスターさんたちが居るなかで、こう呼ぶことは少し躊躇してしまうのだけれど…

今なら、もう言ってもいいよね。

「令和のトップ・オブ・トップ、礼真琴」

礼真琴さんが歌うからこそ、説得力のある曲でした。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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