星組の「明確な3番手」、極美慎さん。大切な星組スター、かりんちゃん。
今日、かりんちゃんのバウ主演作品『にぎたつの海に月出づ』の先行画像も公開されましたね!
「息をのむ」とはこのこと。
観た瞬間、声にならない声が出た。はっとした。
静謐で、でも研ぎ澄まされた美が迫ってきました。これは、芝居心のある極美慎さんだからこそ、醸し出せる「美の迫力」ですね。
極美慎の10年
THE STORY~男役10年、その先へ~#10「極美慎」を観ました。
星組生たちが、かりんちゃんのお芝居の組み立て方がとても細やかだと、よく話されていますよね。
でも、この番組を観て、私が想像していた以上にかりんちゃんは「緻密」にお芝居を構築する方だと実感しました。
決して「感覚型」ではなかった。「ベアタベアトリクス」でも、とてもお芝居が好きな方なんだと感じましたが、想像をこえて緻密だった。
かりんちゃんの、オフのホンワカした雰囲気から、あまり細かいことを気にしなさそうな大らかさを感じていましたが、ことお芝居に関して…というか芸事に対しての姿勢が非常に「頭脳的」だった。
礼真琴さんトップ時代の星組をずっと熱く見つめてきて、その中にかりんちゃんはいつも光る存在だったけれど、こうして改めてフォーカスされた姿は、これまで受けていた印象以上に素敵でした。
美しい字で、要点をしっかり押さえてまとめられたお芝居ノート、あえて色を使わずにシャープペンシルで書かれたその紙面は、かりんちゃんの頭の中を少しだけ覗かせるような「実直さ」がありありと浮かんでいました。
美弥ちゃんも、そのキラキラとした現代的容姿を持ち、同時に「とにかく書く」ことでお芝居を構築していた方。その役作りはとても緻密で計算されていて、それでいて感情もしっかりと乗っている、真の役者さんだと思います。
持ち味は異なれど、もともと持ち合わせていた美しさをさらに磨き上げ、芸事に緻密さと独自の絶対的世界観があった美弥ちゃんと、極美慎さんは私の中でいくつか重なる部分がありました。
かりんちゃんは、番組中のファッションチェックで鮮やかなイエローのジャケットを着用されていました。「最近、私に黄色いものがあつまってくるんですよ~」(ニュアンス)って話してくれていて、しかもイエローが凄く似合う。びっくりするくらい似合うんよね(*’▽’)
艶やかな世界観が似合う、極美慎
からの、今日の先行画像です。
あのハッとするような美しさ、艶やかな世界観がとても似合う、お芝居心が滲み出た立ち姿と表情…あれ…?
なんか、今頃気づいたけど、作品のタイトル…
『にぎたつの海に月出づ』
にぎたつ海に「月」出づ。「月」…
極美慎さんの当て書きと思われるバウ作品のタイトルに、わざわざ「月」が入っている。
これは、単なる偶然?それとも意図的…?
かりんちゃんって、陽の属性のようだけれど、舞台姿を生で観れば見るほど、どこかに「陰」の要素を兼ね備えていることを感じるんです。役を深めれば深めるほど、その「陰」の魅力が引き出されてくる感じ。これは私の印象なのですが…
「RRR」「BIGFISH」「ミーマイ」そして、「記憶にございません!」、生観劇することができて、どのかりんちゃんからもどこかに「陰」の要素を感じました。陽の中にあるダークな部分、悲哀、切なさ。そういう奥行きを感じたんですよね。
そういうお芝居が、何だか月組を感じさせて。
最近「万華鏡百景色」をようやくスカイステージで観れたのですが、もう素敵すぎて久しぶりにこんなに衝撃を受けたショー。(別記事で感想書かせてください(*’▽’))たとえば、こういうテイストのショー作品でかりんちゃんって超絶輝きそうな気がしたんです。
和とモダンが交錯する世界観。艶やかさとギリギリの色気が漂う空気感。でも根底には、絶対的「清潔感」が必要。
全部、備えていると感じる極美慎さん。
アンバサダーメンバーの行方…
かりんちゃんを含め、関西万博アンバサダーメンバーの下記5名、組の顏として選抜されました。
- 花・聖乃あすか(100期・研11)
- 月・風間柚乃(100期・研11)
- 星・極美 慎(100期・研11)
- 雪・縣 千(101期・研10)
- 宙・風色日向(102期・研9)
もはや、関西万博は宝塚歌劇から遠いものとなりましたが、ここで選抜されたメンバーはやはり劇団の期待を背負う存在であることは間違いなさそうですね。
ただ、このメンバーが各組そのままずっと自組に…という可能性は低いのでは、と最近強く感じるようになりました。
なぜなら、5名それぞれが組カラーを越えて、ご自身の「際立つ個性」を存分に発揮され始めたからです。
芝居の月組、色気と大人の魅力に溢れた月組。芝居心ある清潔感溢れる舞台姿が持ち味の、極美慎さん。
『にぎたつの海に月出づ』ヒロインは、元月組娘役スター詩ちづるさん。
私は星組ファンだから、かりんちゃんが星組にずっと居てくれたら嬉しい。それなのに…
THE STORY~男役10年、その先へ~#10「極美慎」を観て、月と極美慎さんの親和性は高いと、どうしてこんなにそう感じたんだろう。
その答えは、『にぎたつの海に月出づ』からも伝わってくるかもしれません。
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