昨日の、専科・花組の退団発表が思った以上に堪えています。
まず凪七瑠海さんのラストステージ、サヨナラショーが行われるのに、すでにチケットが販売されていること。
花組も、綺城ひか理さん、泉まいらさんの退団発表が、雪組千秋楽にぶつかったこと。
宝塚は5組と専科があり、宝塚歌劇団がこれからもそれを大切にしていくのならば、一つひとつの発表や公演に宝塚ファンが集中させてもらえるよう、せめて1日でもずらして大きな発表をしてほしかった、と思いました。
また、それぞれのスターさんに多くのファンの方が居るのだから、退団発表→チケット販売という順番にはできないものか…と感じました。心の準備ができなさすぎる…。
とりわけ、いまだに退団の寂しさに浸ってしまうのが綺城ひか理さん、あかさんです…。
本気で寂しくなってきた…。なんか、寂しさを実感してきた…。
あかさんは、星組生に組替えとなってから注目して観るようになった男役さん。
もちろん花組時代からあかさんのことを知ってはいたけれど、星組生となってからの目覚ましい「個性」の開花は本当にグッとくるものがありました。
あかさんの品のある佇まいやクレバーな立ち居振る舞い、そして涼やかな風が吹いているような清廉さは、パッション溢れる熱い星組の中で一服の清涼剤のような存在でした。
私は礼真琴さんファン、星組ファンなので、やっぱりパッション溢れる華やかな男役さんが好きなんですよね。
一方で、第3次宝塚ファン時代に大好きだった愛月ひかるさんのスピリットも感じる、あかさんの舞台姿も素敵だなぁと思っていました。持ち味は消さずに、星組の熱さをしっかりと心に舞台姿に宿したあかさん。
トップ娘役の舞空瞳さんを肩に乗せてリフトした、グラン・カンタンテのあかさん、トップコンビ以外ではめずらしいダイナミックなリフトに、観客の方々から盛大な拍手が沸き起こっていましたね。
以前、男役10年を迎えたスターさんのオリジナル番組、あかさんが登場した回。THE STORY~男役10年、その先へ~#6「綺城ひか理」
もしまだ観ていない方がいらっしゃったら、再放送の際はぜひ観ていただきたいなぁ。
あかさんの理想とする男役像、男役として「どう居たいか」やタカラジェンヌとしてどんな存在で居たいか、さまざまなあかさんの魅力がひしひし伝わってくるとても良い番組でした。
わかる!その感じ!
宝塚って、真ん中の方たちが輝いているだけではなく、やっぱり他のスターさんたちも個性を放ち、そして品格と凛とした雰囲気を纏って堂々と舞台に立ったくださっていることが、とても贅沢な気持ちにさせてくれます。
自身をよく観察し、研究し、持ち味を活かしそれを高めていくことを怠らない。
そんな姿勢に感動したことを思い出します。
願わくば、また星組生と一緒に舞台に立つ姿が、タカラヅカスペシャルなど何らかの形で観たかった。
そして、学年を越えて「友情」という言葉をあえて使って関係性を語ってくれた瀬央ゆりあさんとも、一緒に舞台に立ってほしかった。
寂しいよ、あかさん…。
谷貴矢先生、稲葉太地先生なら、きっと退団者の方々の花道を飾る素敵な場面をたくさん作ってくださると思います。
花組公演が素敵な公演になることを、心から願っています。
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