さようなら。タカラジェンヌ「柚香光・星風まどか」

柚香光さん、星風まどかさん、そして花組で輝いてきた多くのタカラジェンヌが卒業していきました。

礼真琴さん舞空瞳さん、そして星組ファンの私も、一時代の終わりを強く感じました。

大好きな礼真琴さんとほぼ同時期に、トップスターとして組を宝塚を率い続けた柚香光さん。

こっちゃんも、自身のゴールまでれいちゃんは一緒…そう信じていたのかもしれません。

そういう意味でも、私にとってれいちゃんの卒業は、とても感慨深いものがあります(;_;)

大千秋楽の様子をタカラヅカニュースで観ることができて、ようやく実感した感じです。

れいちゃん、まどかちゃんは、何だかずっと居てくれるような錯覚に陥っていました。

トップスタートップ娘役に就任した瞬間から、ゴールは見えているはずなのに…。

それでも、ずっと居てくれるような気がしていた。

れいちゃん、まどかちゃん、そして花組退団者の方々の最後の挨拶が心に沁みて、しみじみ「花組は、これから大きく変わっていくんだな」と感じました。

タカラヅカニュースの大千秋楽の様子、挨拶、そして各社から発信されている記者会見の様子を観て思ったこと。

それは、「柚香光さんはやり切ったんだ」ということでした。

そして、れいちゃんはいつだってブレずに、自分の信念と美学を貫いたということです。

いつでも美しく、整った出で立ち。タカラジェンヌの品格を感じる言葉選びと、独自性のある詩的な表現。そして、時折覗かせるチャーミングな素顔。

れいちゃんが、凛として花組を率いてくれたからこそ、「宝塚歌劇は大丈夫だ」と何度思わせてくれたことでしょう。

退団ブーケに選ばれた、ダリアとプロテア。

ダリアの花言葉、「華麗」「優美」「気品」「威厳」「優雅」。

プロテアの花言葉、「王者の風格」。

今のれいちゃんに、ぴったりの花でしたね。

そして、その傍らで可憐な花を咲かせ、幸せそうな笑顔を見せてくれていた星風まどかさん。

宙組時代の隠し切れない幼さはいつしか消え、卒業公演では大人の色香を感じさせ、大輪の華を咲かせました。

宝塚GRAPH5月号の、れいちゃんとのサヨナラ対談で話してくれていたことは、本当に等身大で自然で「これが、本当にまどかちゃんなんだろうなぁ」と感じたなぁ。

堂々とした現在の舞台姿からは想像がつかない、そんな素顔がこのインタビューで垣間見られました。

「れいまど」は、これまでの宝塚歌劇トップコンビのなかでも稀に見る「公私ともに共に過ごす時間が長く、信頼関係をありのままに発信する」タイプのお2人だったなぁと思います。

プライベートでの仲の良さを、惜しげもなく披露してくれたれいまど。そして、それを舞台上でも見せてくれるれいまど。これも、トップコンビの個性ですね。

れいちゃんの挨拶で、印象的な言葉があります。

それは、「下級生時代は、自分のことが好きだと思えなかった」という言葉。

95期という、スター性にあふれた実力、華ともにポテンシャルを秘めた同期生に囲まれ、自身の個性を模索し続けていたのかもしれません。

でも、たくさんの応援に触れて、自分を磨くことへの楽しさや意欲が湧き上がっていったと話してくれていましたね。

いつしか、ヴィジュアルが磨き上げられ、リアル男子を思わせるお芝居に深みが増し、宝塚歌劇の枠を超えた表現力を身に着け、唯一無二のタカラジェンヌとなっていきました。

でも、私はやっぱり、れいちゃんの持つ個性のなかで一番印象に残り、好きだったのは、その「詩的な表現、言葉」です。

れいちゃんの内面から紡ぎ出される言葉は、いつも詩的で美しかった。(愛蘭みこさんにも、同じものを感じました)

超スタイリッシュな属性なのに、どこか往年のタカラジェンヌのようなノスタルジーを感じさせる柚香光。

この素敵なアンバランスが、とてもいいなと思っていました。

これだけの表現力を身に着けたれいちゃんは、これからどんな未来を選択しても、唯一無二のジャンルを開拓し続けるのでしょう。

そして舞月なぎささん、帆純まひろさん、愛蘭みこさん、美里玲菜さん、皆さんの心のこもった、満ち足りた挨拶にもとても感動しました。特に、ホッティーとみこちゃんの挨拶に、物凄くグッときてしまった(;_;)

私、タカラヅカニュースを観て泣くよりも、笑顔になれました。

それくらい清々しくて気持ちのよい大千秋楽だったんですよね。

でも、れいちゃん、花組ファンの皆さまのSNSを読ませていただいて、自然と涙がこぼれていました。

「本当に大好きでした」って…。その、シンプルな言葉に泣けちゃった。

れいちゃん、愛されていたんだね、本当に…。

れいちゃんがきっかけで、宝塚歌劇の扉を初めて開けた方も多いことでしょう。

それって、本当に凄い功績。

自分に自信を持てなかった少女が、いつしか圧倒的な「光」で宝塚歌劇を照らし続けた。

青春の全てを懸けたれいちゃんの未来は、こんなにも輝いていました。

さようなら、タカラジェンヌ柚香光さん、星風まどかさん。

宝塚歌劇に、そして世界に嵐が吹き荒れた時期にも、いつも美しい姿で夢を見させてくれて有難う。

ずっとずっと、心に残るトップコンビとなりました。

これからの、お2人のそして退団者の皆さんの未来に幸多かれ!!と心から願っています。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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