令和6年4月1日に市制70周年を迎えた宝塚市。
令和6年4月20日(土曜日)午前11時から、宝塚ホテル1階宝寿の間にて、「宝塚市制70周年記念式典」が行われました。一般席はなかったそうですが、ライブ配信(YouTube配信)があり、私も観ることができました!
始めから終わりまで、しっかり観ることができた記念式典。
宝塚少年少女合唱団や宝塚合唱連盟の歌唱から始まり、市長式辞や市議会議長挨拶、来賓祝辞、来賓・主催者紹介、市政功労者表彰なども観ることができて、宝塚市のことを身近に感じることができました。
物腰の柔らかい雰囲気の女性の市長さんで、ご挨拶の中で宝塚歌劇団への敬意、そしてこれからも宝塚市は歌劇とともに歩んでいく、ということを話されていたのが印象的でした。
宝塚歌劇団がこのような状況にあっても、やはり宝塚市にとってもなくてはならない大切な文化であることに変わりないのだな、と感じました。
式典のラストを飾ったのがゲストとして招かれた、宝塚歌劇団 専科の瀬央ゆりあさんの歌唱。コーラスは、星組の瑠璃花夏さん、綾音美蘭さん、乙華菜乃さん、藍羽ひよりさんです。
せおっちと星娘4人。
本当に素晴らしくて、私こんなにも感動するなんて…というほどに泣きました。
曲目はこの3曲
- すみれの花咲く頃
- 青い星の上で
- フォーエバー宝塚
まずは、瀬央ゆりあさんが1人で登場。緑の袴姿、そしてすっきりとおでこを出してきりっとまとめられた毛流れも美しい髪型、薄化粧なのに透き通るような肌がとても美しかったです。
すみれの花咲く頃を丁寧に、一語一語を噛みしめるように歌うせおっち。
来賓の方々に向け、柔らかな微笑みをたたえながら歌うせおっちは、本当に立派でした!
そして、その後星娘4人が登場し(これぞ!星娘!な華やかさ満開!)、せおっちが娘役さんたちを紹介します。娘役さんたちも自分の芸名を自己紹介し、「青い星の上で」が始まります。
もう、始まった瞬間、せおっちが歌い始めた瞬間…ぶわーーーーーーっと心が浄化されるような感動が込み上げてきて、涙が溢れてきて…
せおっちが、来賓の方々を左、中央、右と何度も目線を柔らかく投げかけながら歌うんです。その表情の静謐な美しさ、凛々しさ、温かさが本当に神々しいくらいでした。
そして、「あ~あ~今日からは~…」とサビに向かって盛り上がるところで、娘役さんのコーラス、せおっちの声量がどんどん膨らんでいって、そのハーモニーがもう素晴らしすぎて歌詞の一語一語が私の心に沁み込んでいって…
私、声が出るくらい泣いて、涙が止まりませんでした(/_;)
せおっちの歌声がのびやかで透明感があって優しくて…本当に素敵!!
「きっと、僕らの時が来る~あぁ~思うまま~」の歌詞のところで、(;_;)完全に涙腺崩壊(;_;)
せおっち、歌唱力と「聴かせる力」がハンパじゃないくらい素晴らしかった!!
コーラスの星娘4人も本当に美声で、ハーモニーが素晴らしすぎたよ(/_;)
こんなにも頼もしく大きな大きなスターさんになられたんだ…
この曲の歌詞に、元星組生としての誇り、せおっち自身の想いを重ねて歌われているように、強く強く感じて涙が止まらなかった…(;_;)
もともと好きなタカラジェンヌさんだけれど、瀬央ゆりあさんに対して、これまで感じたことのないくらいの、何とも言葉にできない感情が湧き出てきました(/_;)
それから、間髪入れずフォーエバー宝塚へ。
力強く、決意のこもった祈りを感じる歌声!!
退団者の方を送る時のいつものフォーエバー宝塚のような「和やか」といった雰囲気ではなく、私には瀬央ゆりあさん、星娘4人の「タカラジェンヌとしての誇り・覚悟」を感じる力強さが感じられて、本当に素敵だった!!!
すみれの花咲く頃、フォーエバー宝塚を歌うことは予想できていましたが、まさかあの大切な大切な「青い星の上で」を歌ってくれるなんて…(/_;)
私が宝塚を好きになった頃、稔幸さん、星奈優里さんの星組公演2001年「夢は世界を翔けめぐる」のなかで歌われていたのが「青い星の上で」です。
当時、20代前半の私は、この曲が一気に好きになって、ことあるごとにこの歌を口ずさんでは、心が潤うような気持ちをもらっていました。
それからどの時代に聴いても、口ずさんでも、もちろんその時の映像を観ても、いつも涙が出そうになるほど「いい曲だなぁ~」と思って自分にとっての大切な歌になっていました。
その宝塚歌劇にとって、そして私自身にとっても大切な曲を、「宝塚市制70周年記念式典」という対外的な(公式の場)で歌われたこと、凄いことだなぁと思って感動した(;_;)
この曲の曲調がロマンティックで壮大で美しい、それはもちろんなのですが、素敵なのはその歌詞ですよね。
いまや宝塚全体の曲とも言っていいのですが、やはり起源は星組だし、「青い星の上で」なので、やっぱり「星組の曲」として特別な想いがあります。
それを、星組で育ち活躍し、そして専科に羽ばたいた瀬央ゆりあさんが、これからを担っていく素敵な星娘4人と歌ってくれたことが、もう何とも嬉しくて嬉しくて超絶エモーショナルで…(/_;)
この式典を観て、瀬央ゆりあさんの頼もしさやタカラジェンヌとしての真の品格を見た思いでした。
そして、こういう方が率いる宝塚を観てみたい。
そう自然に湧き上がる想いを止められませんでした。
いつ、どのタイミングで、どの組で…とか、細かいことはもうどっかぶっ飛んでて、
理屈じゃなくて、ただただ、こんなにも素敵なタカラジェンヌさんが率いる宝塚を観たい。
ただただ、そう思ったんです。
もともとせおっちの歌声が好きだったけれど、こんなにも進化していたんやね(/_;)
星組を旅立ってから、こんなにもタカラジェンヌとして、舞台人として進化されていたことに、嬉しい驚きとともに「今は、待機期間なんだ」と自然にそう思いたくなりました。
以前、博多座で水美舞斗さんを観た時にも思ったけれど、瀬央ゆりあさんも、圧倒的「真ん中力」を物凄く感じた。
星娘4人との声も見た目の相性も抜群で、もっともっとせおっちが宝塚の舞台の真ん中で活躍する姿を観たいと素直に思いました。
この式典の様子がアーカイブに残らなかったこと、返す返すも残念です。
この3曲の歌唱は、スカイステージでフルで放映すべきだと思います。それくらい、過酷な状況が続く宝塚歌劇にとって貴重な貴重な舞台姿でした。
そしてやっぱり、また思った。
今の宝塚歌劇団に、「瀬央ゆりあさん」という存在が居てくれてよかった、って…。
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