『黒い瞳』感想:プガチョフ(愛月ひかるさん)編

愛月プガチョフ様に出逢い、その魅力にノックアウトされ、観劇後もずーーーーっと愛月プガチョフ様のことが頭を離れず…

もう完全にはまってしまいました…

目次

はい、一目惚れです(#^^#)

こんな気持ちになったジェンヌさんは、本当に久しぶり。組全体を観ていて、成長していかれる姿を応援していて…という好きになり方はあったのですが、1回の観劇で、これほどまでに一気にノックアウトされたのは柚希さん、涼さん(初演ロミジュリ)以来。

は~、早速キャトルに走り、舞台写真を買い、パーソナルブックを買い、毎日眺めるなんて何年ぶりだろう…。

この記事を書いた日、誕生日だったんです(*^^*)

誕生日の少し前に、こんな素敵な出逢いができたこと、すごく嬉しいです!!!

それでは、愛月プガチョフ様の感想書きます!

プガチョフ(愛月ひかるさん)

始めに登場した時には、まさに「浮浪者」(それでもやはり美しい)。ボロを纏い、話し方も動き方も怪しさと粗暴さがあり、何をしでかすか分からない怖さがあったプガチョフ。でも、ニコライの優しさに触れプガチョフは、心から感謝して再会の時には必ず恩返しをする!と宣言するんですよね。この時、愛月プガチョフ様の「変身ぶり」はまだ想像もつきませんでした。

コサックの首領として皇帝を名乗り雄々しく登場した時、胸が躍りました!

浮浪者の時から一変、大変身!!!ゴージャスな赤い衣装を纏い、美しい毛並みの帽子、美しく整えられた髭、凛とした表情で・・・それは、外見の変化だけでなく、コサックの首領としての大きさ、気高さを感じる内面の変化も感じさせるほど。

野性的でありながら、気品も感じる素敵な愛月プガチョフ様!!!

馬に乗って掛けるようなダンスのシーン、歌に合わせて、私の心は一気に「愛月さんのプガチョフ、すっごく良い!!!」と持っていかれました。

純矢さんエカテリーナ2世と居並ぶシーン。女帝と並んでも、全く引けを取らない堂々たる風格。「皇帝の名を騙っている」ことを納得してしまうほど、どっしりとした存在感にただただ見惚れて…。

それからというもの、もう目が、心が愛月さんから離れられない!「皆を観なきゃ!今回1回だけの観劇なんだよ!!」と自分に言い聞かせつつも

ダメです…目が自然に愛月さんを追ってしまう。

ニコライとの再会のシーン、恩義を忘れずニコライを許すプガチョフ。紫吹さんが演じられた初演の時から、ニコライを「先生!!」と呼ぶプガチョフが何だか好きで、とても印象的な台詞でした。

愛月さんの私が思っていた以上の素敵な「先生!!」に、にんまり(#^^#)(マニアックですね(笑))

そして、私が今回一番好きなシーン、「宴」。

コサックの民を纏め、自ら先頭に立ち、雄々しく戦う大胆不敵なプガチョフ。そのプガチョフが唯一、少し「素」「ひとりの男」の雰囲気を出すこのシーンが私のツボでした。

踊り子たちを前に、酒壺を持ちながら立て膝でどっしりとした椅子に腰かけるプガチョフ。踊り子を品定めするように眺める姿は、色気がありすぎて・・・(*^^*)

よし!と何かを決めたように立ち上がると、夢白あやさんの踊り子とおもむろに踊りだす。ただ、それがまたセンシュアル(知的な色気)なのです。

ゆっくりとゆっくりとリフト、回転…酔っているからなのか大人の男の余裕なのか、一連の流れを楽しむようにゆっくりと…。

このダンスがたまらなく色気に溢れていました。

それからの、長い棒を持ったコサックのダイナミックなダンス!愛月さんの長身がこれでもか!と生かされて、男らしくて。本当に素敵なダンス!ずっと観ていられる、このシーン、ずっと続いてほしい…くらいの素敵さ(*^^*)

はい、この宴一連のシーンで完全にノックアウトです。

私、愛月プガチョフ様に完全にはまりました。

休息も束の間、ニコライの訪問、マーシャを助けに行くあの名場面「馬車のシーン」

戦況が危うくなり、仲間も裏切りが始まっている、これからどこに向かうのか…。ニコライは、相容れない関係でありながらも不思議な友情で繋がるプガチョフに「立ち止まれ!!!」と強く促す。プガチョフは「核心に迫ってきたな!先生!」と余裕を見せつつも、本当は心の中は荒れ狂う嵐のようなんだな、と感じさせる表情、強く「進むだけ!!!」と雄々しく叫ぶ歌声。

狭い馬車の中、暗く寒い雪道、ふたりだけの空間。男と男の心のぶつかり合い。互いを思いやる心が渦巻いて、ただただお互いに前を向いて…。心に迫る本当に本当に素晴らしい名場面でした。

最後の闘い。剣を抜いて自らも戦うプガチョフ。この姿も本当にかっこ良かった!ビジュアル面はもちろんのこと、剣さばきが鮮やかで美しくて。戦況は悪化し、ついにプガチョフも縄をかけられてしまう。ニコライは、最期の姿を見守ってやりたいとプガチョフのもとへと向かう。

もう私の心もいっぱいでした。

気が付くと、自然と愛月さんプガチョフの目線でお芝居を観ていたので、切なさなのか何なのか分からない感情になってしまって…

縄をかけられて暴れるプガチョフ。「どこに連れて行く気だーーー!!!」暴れ、叫び続けるプガチョフ。皇帝を名乗っていた時の気高さは陰って、登場した時の浮浪者のようなプガチョフに戻ってしまった・・・。もう後がない、もがき苦しむ様子が切なかった。

でも、群衆の中にニコライを見つけたその時。

「そんなところに居たのか!先生!!!」あの、雄々しく気高いコサックの首領プガチョフが蘇った。それが、凄く良く分かる明確なお芝居。ニコライの前では毅然としていたい、きっとそんな気持ちだったんだろうな。最期は毅然とした姿で・・・。

そして、今回の愛月さんのお歌のなかで一番心を揺さぶった絶唱。

博多座が揺れるくらいの、太く響く悲哀を帯びた声で雄々しく歌う愛月プガチョフ様。

割れんばかりの拍手が場内を包みました。涙を堪えきれませんでした。

ラストシーン。ニコライとマーシャが結ばれるシーンで、プガチョフが、純白の衣装で雪の精になってふたりに寄り添い踊っていました。その表情がそれまでのプガチョフでは見せたことがないほど、優しくて優しくて…。プガチョフの中に燃えていた熱く激しい炎が、優しい雪の結晶になったんだな、そんな気持ちになれる神聖なラストシーン。

この作品の後、専科に異動する愛月さん。

「プガチョフというお役に出会い、何があっても前に進む勇気をもらいました!」

千秋楽の挨拶で仰った、その言葉が胸に去来します。愛月さんにとって、この博多座公演が博多で過ごした時間が忘れられない「思い出」になったのなら・・・。福岡から長く宝塚を応援しているひとりとして、こんなに嬉しいことはありません!

そして、愛月さんの代表作と言っても良いほど(まだ過去の作品をほとんど知らないのですが…)プガチョフは当たり役だと思うので、そんな当たり役を博多座で演じてくださったことに、ただただ感謝です。

専科に行かれても、愛月ひかるさんを応援していきたい!!

そして、こんなに夢中になれる愛月プガチョフ様に出逢えて本当に幸せな公演でした!!

これから宝塚を観ていく大きな大きな楽しみが、またここから始まります!!!

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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