あぁ、衝撃でしたね…。
礼真琴さん主演の「BIGFISH」の映像化なし
このことについては、昨日のブログに書きましたが、その後も宝塚ファンの方々のさまざまな意見も読ませていただきました。
私が礼真琴さんファンというのはもちろん大前提にあって、それで物凄く悲しい気持ちになったのはあります。
今日は、星組東急シアターオーブ公演「BIGFISH」の映像化なしについて、そしてそれに付随する、いわゆる「版権が厳しい作品について」改めて書きたいと思います。
版権の厳しい作品を、なぜ今の星組に?
まず、このお知らせを見て私が思ったのは、「なぜ、版権が厳しい作品をこの時期の星組に…?」ということでした。
というか、そもそも映像化できない(するのが難しい)作品を選ぶのはなぜ?と思ってしまうのが正直なところです。
もちろん、版権厳しい=素晴らしい作品はたくさんあるのですが…。
礼真琴さんが長期休養を経て、復帰してくれて、円熟期を迎えられ、きっとゴールまでの時間はそう長く残されていないと舞空瞳さんの退団からも感じている昨今…。
この時期に、わざわざ版権が厳しい、映像化ができない(であろうと予想される)作品を充てるのは、どう考えても疑問が残ります。そして、それをどのタイミングでファンに伝えるかもかなり、デリケートな問題です。もうちょっと早かったら…、などさまざまな意見があることでしょう。
宝塚歌劇はVHSの時代から、映像化をしてきた劇団
私が宝塚を、いやもっと広く言うと舞台観劇を始めたのは、1999年でした。
その頃から、外部のミュージカル(宝塚以外のミュージカル)は、CDは発売されるものの、映像化されたものは発売がほとんどなかった時代だと記憶しています。(最近では、宝塚以外のミュージカルも映像化されて販売されていますね!)
でも…!!!
宝塚歌劇は違ったんですよね。当時は懐かしの「VHS」でしたが、当時から宝塚歌劇だけは多くの公演が映像化されて販売されていました。
私も何本か持っていましたし、VHSからDVDに変わった時のコンパクトさに感動したことも覚えています。
しかも…!
NHKでバンバン放映されていましたよね。
宝塚を好きになってすぐ、遠征するという感覚がなかったころは、博多座や全国ツアーがなかったら、あとは映像で何度も何度も擦り切れるほど観る!って日常でした。NHKで放映された美しい画像を録画して、何度観たことかっ(;_;)
そういう方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
これが、20年以上まえから他の演劇の違う、宝塚ならではのファン層の獲得と拡大の要因だったと、今でも思っています。生の舞台が観れなくても、宝塚に日常的に触れられる幸せ、これです。
これを数10年前からやっていた宝塚歌劇団。
映像作品があったからこそ、生観劇への期待が高まり、生観劇したからこそまた映像で何度も観たくなる。まさに好循環。
宝塚歌劇団があれほどの舞台でありながら、これほどリーズナブルにできるのも、こういった収益があることもひとつの要因なのかもしれません。
舞台は一瞬の儚い夢。でも、宝塚は…
それなのに…!
こういうファンの悲しみを噴出させて、これから宝塚歌劇を好きになるかもしれない方々へのチャンスを失ってまで、版権が厳しい作品を選ばなければならないのかなぁ…。
この作品を生観劇できることは、本当に有難いことです。大切に大切に観ます。
でも、映像化されているからこそ、お衣装の、表情の、舞台装置の、音楽の諸々の細部まで何度でも味わい尽くすことができる「総合芸術」ではないかなと思っています。もちろん、宝塚歌劇は生観劇の素晴らしさは代え難いものですけどね。
舞台は、その一瞬だけ目の前に現る夢のような空間。
その儚さこそが、舞台芸術の醍醐味でもあります。
でも、宝塚歌劇は、映像化することでこれまで連綿とファンを獲得し、より深くその魅力を伝えてきた劇団です。
それなのに、急にここにきて「映像化は一切できない」というお知らせは酷すぎました。
礼真琴さんや、星組キャストの皆さんの熱演が残らないこと。ライブ配信もなく、1回だけでも多くの方々の目に触れる機会がないこと。
宝塚ファンの方々はもちろん、観に行くことができない、キャストのお身内や近しい方々にとっても、残念でしょうね…。
タカラジェンヌとして過ごす限られた時間は、映像化を
結局何が言いたいかというと…
外部ミュージカルはもともと映像化されることが少なく、「残念やけど、そういうものだ」と飲み込んでいたけれど、宝塚は「映像化されるもの」という前提でこれまで販促が行われていたのに、突然「一切なし」のお知らせは青天の霹靂だったよ…という気持ちです。
版権が厳しい作品で、素晴らしい作品はたくさんあります。それは、本当にそう。
でも、タカラジェンヌとして限られた時間のなかで輝く彼女たちの姿は、できる限り残してほしい…。それが、未来のタカラジェンヌを生むかもしれないし、宝塚ファンを広げることにもなるでしょう。
版権厳しい=世界的に有名な作品、じゃなきゃいけない理由ってなんだろう…。
もちろん、もう本当に大傑作!ってくらい、こっちゃん主演の「BIGFISH」素晴らしいと思います(/_;)
それよりも、多くの方たちに愛されているトップスターの姿が、大好きなスターさんたちの姿が多くの人たちの目に触れること、そしてこれから先もずっとずっと残ること…。
映像ででもときめきをもらえることって、とても大事だと思うんだけどなぁ…
皆さまは、どう思われましたか。
私、とても複雑な気持ちになってしまいました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
こちらのメッセージも読ませていただきました(*^^*)。本当に、映像作品が多く残っているのが宝塚の良さですよね!
私は礼さんを好きになってから、過去の出演作を調べてBlu-rayやスカイステージで観た作品がたくさんありました。2番手、3番手のころはこんなお役をやっていたんだな…このころからやっぱりすごい!とますます好きになって。
ご縁があって生観劇できた舞台も改めてBlu-rayで観ていると「ここでこんな細かいお芝居をしていたんだ」とか「ここは劇場で見た時と少しセリフが違う?アドリブだったのかな?」とか新たな発見がいろいろあって、楽しいですよね。
どんなに覚えていたいと願っても映像に残っていない舞台は少しずつ記憶が薄れていってしまうから、放送も円盤化もできない作品は選んでほしくなかった…。少なくとも今は。
礼さんは退団後もきっと数々の舞台で活躍なさることは間違いないと思いますが、naomiさんが書いて下さったようにタカラジェンヌだからこそのお役、輝きは今だけのものだから…。
「ビッグフィッシュ」、naomiさんの観劇レポを楽しみに待っています。
コメント残してくださって、有難うございます!
こっちゃんの過去作も、本当にいいですよね(*^^*)
2番手、3番手、もっというと新人時代も作品に恵まれ、そしてご本人のクオリティも早くから高くて本当に素敵です!
おっしゃるように、生観劇の素晴らしさ+映像で細部を楽しめるのが宝塚の魅力だと思っています。
「男役」「娘役」とファンタジーの世界を演じながらリアルを追及してくれているからこそ、宝塚は唯一無二なんだなぁと思う今日この頃です。
だからこそ、貴重なその姿を映像化に…と思ってしまいますね。
温かいお言葉有難うございます!
しっかり感想書けるよう、記憶をしっかりと残さねば…!!