遠征のリスクと、度重なる「宝塚公演中止」について

花組公演の急遽公演中止が発表されてから、早1日で明日からの公演再開のお知らせがありました。

本当に、大丈夫なんだろうか…。

トップコンビの退団公演ということもあるので、いつまでもストップするわけにはいかない、そして代役というわけにもいかない…ということでしょうか(/_;)

休演せざるを得なくなった花組生の方に無理はしないでほしいけれど、この公演の観劇を心待ちにしていた方にとってはやはり「幕が開いて欲しい」という気持ちもありますよね。

当日の急遽公演中止。

改めて、私自身が遠征をしなければ宝塚を観れない環境(博多座公演を除いては…)であることから、凄くずしっときました。

これは、休演せざるを得なくなった花組生の方がどうのこうのと言っているのでは、もちろんありません。

…じゃなくて、宝塚歌劇団の対応のことを、一ファンとして考えてしまいました。

今日は、そんな遠征している身として、今の気持ちを書かせてください。

目次

東京遠征するまでの工程は、数多い…

もちろん、遠征じゃなくても大切な観劇の日を心待ちにしている方は大勢いらっしゃるはず。ただ、東京宝塚劇場の座席に座るまでの工程が数多い遠征、という立場から今日はここにフォーカスしたいと思います。

もし、自分が星組「RRR」の遠征の際に、急遽当日の朝に「公演中止です」とお知らせがあったら…。(あの時は、幸い公演が行われたのですが)本気でしばらく立ち直れないと思う…。

自分が遠征してみて、その辛さの度合いがリアルに想像できるようになりました。

それでね、東京バージョンしか書けなくて申し訳ないのですが、もし私が「当日公演中止」になったらどうするかを考えてたんです。(頼まれてないけど)

そしたら、まず、東京宝塚劇場の座席に座る前にこういう流れになると思います。

遠征の観劇チケットを取る→交通機関、ホテルの予約をする→1ヵ月以上前から遠征に向けて、仕事や日々のあれこれのスケジュールを調整する→遠征が近づいたら、自分も含め家族の体調管理もより一層気を付ける→荷造りする→遠征当日、何事もなくこの日を迎えられたことにほっとしつつ、交通機関で移動(なかなか長い)→東京到着して(羽田からだと、まぁまぁ距離ある)前入りならホテルに荷物を預けに行く、当日観劇なら直接劇場に向かう→劇場到着(座席に座る)

ってね、どんだけ端折ってもこれだけの工程があるわけです。

そしてそこには、やはり結構な費用もかかる。

これが公演があれば、もう万々歳でそれは費用というよりも、「幸せな時間のために有意義に使えた!!」という満足感でいっぱいになるわけです。

改めて、「遠征」は観劇が目的

遠征ってそもそも、観劇が中心となる旅ですもんね。

旅行+チケットが手に入れば観劇しようかな、みたいなテンションじゃない…。

だからこそ、その第一目的である「観劇」が当日になくなってしまう、というのは正直キツイと思います。

でも、こういうことは、考えたくないけれどこれからもないとは言えないんですよね。

人が演じている以上、体調に関してはどうしようもないことです。ずっとこのブログでも書き続けていますが、「タカラジェンヌの心身の健やかさは大切で守られるべきもの」だと思っています。

でも、宝塚観劇を目的として遠征する身としては、「キャストの体調不良→公演中止」がこんなにも頻繁にある状態、チケットとって遠征のための諸々の予約を取るかは本当に一か八かの賭けみたいな気持ちになります。

そこで、宝塚歌劇団がどのようなフォローがあるといいのだろうと考えた。

私だったら、チケット代返します、次回の公演のチケットを優先的に取れるようにします…というだけで、納得できるだろうか…。

やっぱり、「観劇のために遠征」しているから「何かしら観劇したい」と私は思ってしまう。

もちろん、キャトル行って、閑散とした日比谷界隈を歩いて、気持ちだけでも宝塚気分を味わいたい、とは思うでしょう。

でもやっぱり正直に言うと「もう、とにかく何か観劇したい」

宝塚が観たくて、大好きなタカラジェンヌさんに会いたくて遠征しているのは前提ですが、公演中止になったならもう仕方がない…それが、退団公演であれば尚更に辛いという言葉ではすまないくらいの気持ちになると思う…

でも、気持ちを切り替えていくしかない、と思うかも…。

他の劇場で公演されている作品を観劇する、という発想も…

そこで思ったのが、もし私だったら、宝塚は観れなかったけれど、せっかくだから東京宝塚劇場の近隣の劇場で行われている公演を観たいなということ。

日比谷に改めて行ってリアルに思いましたが、今更ですけどあの近隣って本当に劇場が多いですよね。

福岡だったら博多座、キャナル劇場くらい。

ここで公演されていなかったら、当日観劇は難しいです。

でも、東京の日比谷界隈は、日生劇場、シアタークリエ、帝国劇場、歌舞伎座、新橋演舞場、少し足をのばせば、それこそめちゃくちゃ劇場があって常に何かしら公演されている。

近隣の公演が全部SOLDAUTしていたら仕方ないですが、当日券がまだあるよって場合は、私だったら観に行きたいです。

でも公演中止に打ちひしがれている状態では、それから他の公演のチケットを探したり、時間を調べたりする気力あるかなぁ…。ないな、しばらくは茫然かも…。

でもそこで、近隣の劇場の当日チケットの空き情報がパッとわかれば、打ちひしがれながらも、何とか気持ち切り替えて、チケット取って観に行きたいと思うかもしれない。

宝塚は観れなかったけれど、観る予定じゃなかったけれど、偶然席に座れたというご縁に感謝すると思う。

なので、欲しいのは情報です。

当日、これから(せめて翌日くらいまで)観ることができる公演の情報、チケットの残席状況がパッと見れたら嬉しいかな、私だったら…。

公演中止をしなくてもいい体制が理想的…

先日他の公演の中止で持ち上がっていた、交通費や宿泊費まで保証してくれる、という話題にはびっくりしたけれど、現実的にそれは難しくないかなぁ。人それぞれ、どこまで保証する?というのが難しいですよね。

もちろん、そういう付け焼刃的な対策じゃなくて、根本的に公演中止にしなくてよいような体制づくりは、今後宝塚歌劇団の大きな課題になるでしょう。

特定のスターに負担が大きすぎる体制が、常態化していた結果ではないかと感じています。今に始まったことではないけれど、この数年の間の目まぐるしい変化はやっぱり凄い負担増だと思います…。

だからこそ、私自身も含めファンも求めすぎちゃいけない、と改めて思うし

舞台に立つ方々も、度を越して無理をし過ぎてはいけないし

宝塚歌劇団も、度を越して無理をさせてはいけない…。

今は、本当にさまざまな事柄の「過渡期」で、とても難しい局面なんだと感じます。

どの時代も大変なことはあったと思いますが、今という時代にタカラジェンヌとして在籍している皆さんの、目に見えないご苦労は計り知れないな、と思う今日この頃です。

どうか、明日からまた幕が開くという花組公演も延期になった新人公演も、何とか無事に駆け抜けられますように…。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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