宝塚専科生「外部出演」の恩恵と負担

先日、宝塚歌劇団専科の水美舞斗さんと瀬央ゆりあさんが出演されている、戦国時代活劇 舞台『HiGH&LOW THE 戦国』のメイキング特番が放映されました。

宝塚歌劇団とは全く違う雰囲気、顔合わせも何だか迫力があって、私も圧倒されました。

せおっちもマイティも、すごく緊張しているのが伝わってきて、こっちまで観ながら緊張した( ;∀;)あまりにもよい番組だったので、2回フルで観てしまいました。

目次

本気のLDH、本気の瀬央ゆりあ、水美舞斗

EXILE HIROさんの挨拶に始まり、平沼紀久さんの熱のこもった指導・アドバイス、それを真摯に受け何度もチャレンジするマイティとせおっち。LDHの皆さんも真剣に取り組まれていて、本当にエンターテイメントのプロ集団だと改めて感じました。

EXILE HIROさんがLDHの社長に復帰されるまでのストーリー、今の想いを記事や番組などで観たことがあるのですが、「新しいことへの挑戦」をグローバルに精力的に進め、LDHを日本のエンターテイメントを高みに押し上げることに全力を尽くされているのを感じるんですよね。

そんな覚悟を持った熱いEXILE HIROさん、そして自身も演じる人間として「細かく演技をやってみせる」平沼さんの迫真の指導、そして本気の「目」をしたLDHの皆さん。

本当は女性であるタカラジェンヌが、本当の「男性」と肩を並べて、「男役」ではなく「男」を演じることの難しさ、ハードルの高さをまざまざと見せられた気がします。

でもせおっち、そしてマイティのお稽古場の姿、そしてインタビューからは、それをしっかりとやってのけ、さらには魅力をさらに開花!!宝塚歌劇団に居るだけでは得られなかった大きな財産を得て戻ってきてくれることを感じました。

私の勝手な印象ですが、マイティはこの外部出演で得たことを今後の自身の男役に最大限生かしたい!!という熱い想い。

せおっちは、この経験を持ち帰って宝塚歌劇団のなかに広めていかなければ…という使命感。

そんなことを感じました。

本当に素晴らしい体験であろうし、本当におふたりとも超絶にカッコ良くて舞台人として何倍も大きくなって素晴らしい!!(/_;)

外部出演の恩恵とリスク

でも反面、全く異なる環境に「劇団からの意向」で専科生が外部出演されることが続くと、それはやはり専科生への負担はいかほどか…と思います。今回は、どのようなケースだったのでしょうか。

きちんとご本人たちの意向も含めて決定したのか、それとも劇団の意向のみだったのか…。

こうしてドキュメンタリー形式で「ザ戦」を観させてもらって、それをひしひしと感じました。

せおっちとマイティが外部出演することは、おふたりにとっても宝塚歌劇団にとっても、そしてLDH にとっても素晴らしいことであり、「諸々のメリットは大きい」と思っていました。

でも、やはり宝塚歌劇団という竜宮城で15年間過ごしてきて、その文化で慣れてきたなかで、突然全く異なる「国」へと旅をして短期間で過ごすことになったら、やはり心と身体は付いてこなくなるんじゃないかなぁと思います。

今回は大成功例だと思うし、双方のファンが増えたり、興味を持ったりと「恩恵」もあり、とても素晴らしいコラボレーションだったのでは、と思います!

でも、これから専科生が宝塚歌劇団に所属しながら、どんどん外部に出ていくことになるのは少し心配です。

「現役生徒」という自身の自由がきかないなかで、「宝塚歌劇団」という重すぎる看板を双肩に抱えて、さらに全くの異世界で「舞台人」として活動するというのはリスク、負担も伴うのではないかなと思うのです。

LDHの皆さんは本当に真摯で素敵な雰囲気の方ばかりでお互いに舞台人として通じ合っているのを感じてほっこり(#^.^#)

そういう人とのコミュニケーションという意味ではなく、この番組を観て、全くの異世界にタカラヅカ代表として身を置く「このような形態でのお仕事が続いたら、マイティもせおっちもやっぱり大変だろうな…」とは、やっぱり正直思いました。

いよいよ「ザ戦」千秋楽

水美舞斗さん、そして瀬央ゆりあさんは、明日ついに「ザ戦」の千秋楽を迎えられます。

この公演を終えたら、少しゆっくりできたらいいですね。

そして、特にせおっちは星組「1789」以来宝塚歌劇の舞台に立っていません。せおっちもきっと、宝塚歌劇の舞台が恋しくなっているんじゃないかな。早く、宝塚歌劇団で舞台に立つ予定が発表されることを願っています。

せおっち、マイティにとって、そしてザ戦に携わってきたたくさんの方々の想いが結実し、素晴らしい千秋楽となりますように…!!

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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