最近、さまざまな娘役さんが新人公演のヒロインを演じられるようになりましたね。
以前は、特定の娘役さんが何度も新人公演でヒロインを務め、そのまま小劇場公演でヒロインを務められたり、ついにはトップ娘役に就任されたりと、ある意味、今後の体制が比較的予想できる抜擢が多かったと思います。
でも、最近では「ニューヒロインの誕生!」を期待するかのようにチャンスがさまざまな方に分散するようになった印象があります。
そんな最近の娘役さんたちのなかで、最近私が特に注目したいと思っている方がお2人いるんです。
106期:乙華菜乃さん
可愛らしい容姿で早くから目を惹く存在ではありましたが、実は、私自身そんなに注目していたわけではありませんでした。でも一気に印象が変わったのが、先日スカイステージのオリジナル番組。
「名作 ことばの泉~第二章~#15『ジャワの踊り子』」を観てからです。
この番組は、お衣装を身に着けることなく、「素化粧」のまま「台本読み」のような形式で宝塚の名作のお芝居を再現するというもの。ですが、場面にあった場所で撮影されるなど、なかなか見応えのある番組です。
まるで、お芝居のお稽古場風景を覗かせてもらっているような、いや朗読劇と言ってもいいクオリティの高さが魅力…!
絶賛応援中のカノンくんが主演とあって期待大!で観始めましたが、カノンくんの男前さはもちろんのこと、大希さんの落ち着いたお芝居、そして何と言ってもなのちゃんの可憐さやヒロイン力の高さ、そしてお芝居の巧さを感じて「おおおおっ!!」となったのです(*’▽’)
そういえば、暁千星さんのフォトブックの相手役として、撮影に登場したのがなのちゃんでした。深紅のドレスがよく似合いスタイル抜群、でもお顔立ちは可愛らしくて初々しさ溢れる受け答え、そのギャップが印象的だったなのちゃん。
最近では大人っぽいお役も挑戦されましたが、このジャワの踊り子のヒロインはまた違った魅力がありました。
なんかね、カノンくんって本当に「真ん中力」のある男役さんだと思うのですが、いざ「相手役」を思い浮かべたとき以外にしっくりくる方が思い浮かばないんですよね。
もしかしたら礼真琴さんと同様に、実は誰にでも合うというタイプの男役さんではないのかもしれない。(こっちゃんは、舞空瞳さんというスーパーお似合いの運命の相手役が居てよかった(/_;)以前↓のブログにも書きましたが…)
でも、この番組を観てカノンちゃんとなのちゃんが並んでお芝居をしているのを観て「お似合いすぎるーーー!!」と私は思いましたよ(*’▽’)
カノンちゃんが今までよりずっとずっと男らしく、さらにカッコよく見える!そしてなのちゃんにも大人の色気を感じる…
なのちゃん、これから大人っぽいお役、重厚感が必要なお役、そしてザ・ヒロインにもどんどん挑戦して、新しい扉を開けてほしいなぁ…なんて思っていたところに、「RRR」でジェニファー(ジェニー)役がきたーーーーー!!!これは期待大です!しかもお相手は、この番組でも共演した大希颯です。
なのちゃんのよく通る声、美しい歌声、お芝居力は、ニューヒロインの資質を秘めているなぁととても楽しみになりました…!
108期:星沢ありささん
『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』 ルイーザ・ドイル『FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)』(東京宝塚劇場) 新人公演初ヒロインを務めた星沢ありささん。私、この抜擢で初めて星沢ありささんをきちんと認識しました。
星組『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』で初舞台の108期!
えええーーーーっ、めちゃくちゃ最近やん!あの菫の花のロケットのなかにいらっしゃったのね!と時の流れの速さを感じました。
すごく個人的な意見ですが、私、星沢ありささんの素顔を見て「誰かに似てるなぁ」とずっと思っていたんですよね。で、ピンときた!「松嶋菜々子さん(の若い頃)」にそっくり…!と。あと、実咲凛音さんの系統でもあるなと思います。
星沢ありささんは、和の風情もあるすっきりとした美しい方。でも、新人公演のダイジェスト映像を観ると、イギリスの淑女のお衣装もとても似合っていて素敵でした…!
主演の華世京さんが挨拶される時に、涙を浮かべて真摯に見つめる姿がとても印象に残ったな。実にヒロインな佇まいでした。
すでに、ヒロイン的な華やかさのある方なので、さまざまなお役で経験を積んで娘役さんとして開花されることを期待しています。
やっぱり新人公演は、大切な場
新人公演の挨拶を聞いていると、新人公演はやっぱりとても大切な場なのだなと感じます。
劇団内の環境について、さまざまな情報が出て、「働き方改革」とも言える改革が行われることはとても大切なこと。そして、労働時間(お稽古の時間)や準備の時間なども含めて寝る間もないほどに追い込まれるのは良くない。
でも、だからと言って大劇場の新人公演をなくす方向に持っていくことは、舞台に立つ彼女たちにとって果たしてよいことなのかな、と思います。
大劇場と東京宝塚劇場の2回あるからこそ、課題を次の公演へとつなげていける、ということもあるでしょう。
大劇場の新人公演をなくすことよりも、2回行っても無理をし過ぎずに公演できる体制を組むことが急務なのではないかなと…。
場数を踏むことは、どの業界でも大切なこと。
注目の娘役さんだけでなく、たくさんの原石たちが1回でも多くのチャンスを得るように…。
主演やヒロインだけでなく、どのお役でも新人公演を期に注目したい!と思うことはありますもんね。
次世代のタカラジェンヌが輝く舞台が、よい形で持続可能なることを願います。
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スカイステージは、スカパーで視聴しています!
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