タカラヅカニュースで、ようやく彩風咲奈さんの退団記者会見を観ました。
白いスーツ、柔らかな印象の明るい髪色、艶のあるメイクでとても美しいさきちゃん。最近のさきちゃんのビジュアルで、一番優しい雰囲気で、温かみのあるヘアメイク。とても素敵でした。
さきちゃんのコメントは、ネット上に駆け巡った各社の記事を読ませてもらっていましたが、やはり実際の映像で観ると改めて感じることがあったので、今日は「彩風咲奈退団記者会見」の感想を書きたいと思います。
本当に雪組が好き、という気持ち
さきちゃんの会見で、最も印象に残ったのは「私は本当に宝塚が、雪組が大好きで…」という言葉。雪組で育ったさきちゃんは、誰もが認める「雪の御曹司」。それをプレッシャーに感じたこともあったかもしれないけれど、壮一帆さん、音月桂さん、早霧せいなさんなど歴代の雪組トップスター、そして雪組生たちとの時間のなかで、雪組への愛情を深めていったことをひしひしと感じました。
さきちゃんは、特別な時ではなく、雪組生と交わし合う笑顔、言葉が大切だと話してくれていたんですよね。そういうところに、雪組への愛情を感じるよね。
さきちゃんの真っ直ぐな瞳、優しい話し方に触れると、「あぁ、本当に雪組が好きなんだなぁ」と素直にすっと心に入ってきます。さきちゃんにとって、雪組はやっぱり温かい心の故郷なのでしょうね。そういう雰囲気がずっとある、真面目なだけじゃない「人間味のある」組なんだろうなぁと感じました。

宝塚に「ときめき」を感じて
さきちゃんがタカラジェンヌとして大切にしているもの。それは「ときめき」だそう。
宝塚を好きになったのも男役さんや、男役さん娘役さんが寄り添った時の「ときめき」がきっかけだったと話してくれていました。
私も、本当に同感…!宝塚歌劇ならではの唯一無二の魅力は、やっぱり「ときめき」だと思っています。
2番手以前のさきちゃんはどこかクールなイメージを勝手に持っていましたが、トップスターに就任してから心を感じる温かく素朴なお芝居もできる方なんだ…!と気づいて、実はこちら側が本質だったのだなぁと今更ながらその魅力を感じています。
きっと、卒業のその瞬間まで、さきちゃん自身が宝塚にときめいて、舞台からときめきを届けたい、そう思っているんだろうなぁ…そう、直に伝わってくる会見でした。

相手役「夢白あや」さんへの気持ち
夢白あやさんには、あやちゃん自身が宝塚人生をまっとうしたと思える時まで頑張ってほしい、という気持ちを話してくれていました。文面で観た時と、こちらの映像を観た印象は少し違っていて…。
文面では、相手役へということよりも「宝塚の先輩として」のようなニュアンスを感じていたんですよね。
でも映像を観ると、さきちゃんが本当にあやちゃんの立場になって「宝塚人生をまっとうしたと思える時まで」ってとこにグッと心を込めて、「同じタカラジェンヌとして」の気持ちで話されていたように感じたんです。
裏を返せば、さきちゃんは「(私は宝塚人生をまっとうしたと思えたよ、だから)私は卒業するけれども、(あやちゃんはあやちゃんのタイミングで)宝塚人生をまっとうしたと思えるまで頑張ってほしい」という想いをこめたのかな。そこに優しさを感じたし、自身の宝塚人生への満足感を表していたようにも思えました。

彩風咲奈の最後の「大きな仕事」それは、「卒業」
これまで、多くのトップスターさんの卒業を見届けてきましたが、トップスターに就任して、次の大きな仕事は「卒業すること」だと語った方は私にとっては初めてだなぁと思いました。
それは、ネガティブな意味ではなく、すごくポジティブに「責任感が人一倍強い人なんだろうな」と感じたんですよね。
自分の卒業を、どこか客観的に見ている。
花組、月組、雪組、星組、宙組、歴代のトップスターさんの多くもそうかもしれませんが、さきちゃんはトップスターに就任した直後もきっと冷静に「ゴールまでのカウントダウン」を始めていたんだなぁと思いました。
「オデッセイ」以降、自然なかたちでゴールに向かっていたさきちゃん。思わぬ出来事も数多くありましたが、退団の時期はきっと延長も短縮もなく、予定どおりだったのでしょう。
さきちゃんにとって最後の大仕事は「卒業すること」。

そのくらい、トップスターは就任してからのプレッシャーだけでなく、卒業するその瞬間まで全てを受け止める覚悟が必要なのだな…と改めて感じたんですよね。ただ、そのなかで仲間の頼もしさを感じたり、応援する人たちの温かさを感じたりしながら、同じくらいの「幸せ」も受け止めているのだと思います。
だからこそ、卒業の瞬間のトップスターは一様に幸せそうな笑顔を見せてくれるのでしょうね。
さまざまな事が起こった2023年、そして今もなお渦中にある宝塚歌劇ですが、卒業するその瞬間まで、さきちゃんが少しでも幸せを感じ、宝塚で過ごす時間が素敵なものになることを願っています。
下級生の頃に魅せてくれていたあの時のように、キラキラした笑顔で卒業の時を迎えられますように…。

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