公演中止、日程変更など昨日は、何とも言えない気持ちを抱えて過ごした方が多かったと思います。そして今も、気持ちの持っていきどころがない方がたくさんいらっしゃると思います…。
チケットを手にしていなかった私ですら、そんな気持ちになったのだから、観劇予定だった方々にとってはどれ程の落胆だったでしょう…。これだけ多くの方々が異議を唱えている状況で、運営側が目にしない、耳にしないわけはありません。
宝塚歌劇団には、大切な伝統がたくさんあると思います。だから、「全てを変えればいい」ということではない。
七海さんの言葉を借りるのなら、やはり「宝塚は竜宮城」なのでしょう。
竜宮城だからこそ、人に夢と感動を与えられる部分もあると思います。日常を忘れ、たくさんの人たちが幸せを持って帰る場所なのだから。
でも、その竜宮城にも変化は必要でした。
これから宝塚歌劇団が本気で再生していく意思があるのなら、内部だけに籠らず、宝塚を愛する宝塚ファンや良識ある外部からの意見にも耳を傾ける必要があるでしょう。
本当の意味で令和の時代のスピード感にも、一般社会の感覚にも敏感になっていただきたいと切に願います。
それが、宝塚歌劇団がこれからも存続していくための、とても大切な要素だと思うからです。
そういう意味では、最近の宝塚歌劇団の方針のなかで、私が唯一、とても良かったと思っていることがあります。
それは、「水美舞斗さん」「瀬央ゆりあさん」が外部出演されること。
『HiGH&LOWTHE戦国』
2024年1月29日~2月25日
東京・新宿 THEATER MILANO-Za
私は、専科に異動になる直前に愛月ひかるさんの大ファンになりました。
だから、大好きな方が専科に行かれることの一抹の不安と寂しさを今も思い出します。いつ、どの公演に出演されるのか不透明…、なんとも宙ぶらりんな気持ちになったものです。
でも、今思えばあの専科時代のどんな飛躍を見せてもらえるのかというワクワク感と、縦横無尽に魅力を開花させる姿は格別だったとも思います。
約3年前のブログですが、こんな気持ちやったなぁ…と思い出す
なので、きっとせおっちやマイティのファンの方々も、もしかすると今、こういう気持ちでいらっしゃるのだろうか…と勝手に想像しています。
宝塚歌劇団が、牛歩状態である今、各組のタカラジェンヌの皆さんは舞台に立つこともままならない状況が続いています。今回の件で、タカラジェンヌは宝塚歌劇団専属の劇団員である、そして「宝塚大劇場」「東京宝塚劇場」を中心に公演を行っている、その舞台に立てないとなると本当に芸を披露する場がないということ…
そんな、これまで当たり前に思っていたことを、改めて考えさせられました。
ですが、星組から専科へと瀬央ゆりあさんが、花組から専科へと水美舞斗さんが異動したことで、大きな変革が起きた。
これまでも「スター専科」という立ち位置で、外部出演されたり、主演作品が上演されたりするケースはありました。
ですが、今回せおっちとマイティが出演する舞台『HiGH&LOWTHE戦国』は、これまでの外部出演とはかなり違う印象です!!
まず、メインヴィジュアルの世界観が、宝塚歌劇団とは全く異なるもので、これはこれでとてつもなくカッコいい!!皆さん、ご覧になられたでしょうか?
私はもう、観た途端思わず笑いが出るほど興奮しました…!
せおっちとマイティがカッコよすぎて!!!!
『HiGH&LOWTHE戦国』のメインヴィジュアルはこちら
マイティは、ノーブルで凛とした和の佇まいで、硬質な美しさがあるまさに「黒髪の美青年」。
対して、せおっちは「スターウォーズ」に出てくる?ってくらい多国籍で近未来的なお衣装、くしゃっとラフに仕上げたウェービーな金髪が超絶にカッコいい「異世界の美戦士」
もう、せおっちがせおっちじゃなくて、なおちゃんでもなくて「瀬央さん」いや「瀬央ゆりあさん」やった…(/_;)(大好きすぎる「桃太郎ダンス」と同じ方とは思えない( *´艸`)クールさ…!桃太郎ダンス、ご存じない方は下記の番組の再放送をぜひご覧ください!!2023年12月29日貴重な再放送ですっ!!!)
タカラヅカ・スカイ・ステージ開局21周年特別番組「SKY STAGE SUMMER SCHOOL~スターが集う夢の学園~」
スカイステージは、スカパーで視聴しています!
せおっちが演じる村上 吏希丸役のスチールは、これまでのどのお役とも違う(それは、そうですよね)「ゴージャス感+スタイリッシュ+リアル男子(厳密に言うと2次元男子)」だった…!!カッコ良すぎるよ、せおっち…(/_;)
このせおっちのスチール、最高すぎやしませんか…(/_;)マイティも、美しすぎてもはや絵画…!!
このメインヴィジュアルを観て、私は確信した。
宝塚歌劇をあまりご存じない方も、この作品を観て(ネット情報など含む)「瀬央ゆりあ」「水美舞斗」のファンが爆増する…!!!
仮に私がせおっちのことをもし知らなかった…として、このヴィジュアルを観ただけで「え?この綺麗な人誰?(*’▽’)」「ちょっと、カッコよすぎる…って、え、ちょっと待って…女性なん???(*”▽”)」ってめちゃくちゃ気になって検索して、「え?なんか…もしかして実は面白い人?( *´艸`)」って気になり過ぎてファンになる自信ある!!
ってくらいの衝撃を受けました…!
このメインヴィジュアルのせおっち、そしてマイティの単独スチール、表情が凄くいいですよね。いい意味で余裕があって、舞台人としての大きさを感じさせて。
せおっちもマイティも、お人柄、お芝居力、そして「洗練された美しさ」は宝塚歌劇のなかでも群を抜いていると思います。
なんか外部の刺激を受けて、彼女たちは今、どんどん脱皮しているような感じがする。ほんの短いメインヴィジュアル撮影風景を観るだけでも、いい雰囲気を感じました!
せおっちもマイティも美しくてお芝居が素晴らしい方たちですが、もともと眠っていた「役者」として「舞台人」としてのポテンシャルが一気に開花したような…。そんな感じがしました。
逆風吹き荒れる宝塚歌劇、世間から厳しい目が向けられています。ですが、外部出演によって「こんな人たちが、宝塚がいるんだ」とその魅力を直に感じる方たちが増え、魅力に触れることになる。
それは、せおっちやマイティにとって、そして宝塚にとって、とてもよいことだと思うのです。
もちろん、宝塚歌劇が根本から見直すべきことがたくさんあると思うし、問題点はそう簡単に解決するものでもないでしょう。そして、いくらタカラジェンヌが素敵な姿を魅せてくれても世間の目は厳しいままかもしれません。
それでも!
せおっちやマイティが外部の方々と「お稽古という場で触れ合う」ことで、さまざまな点で宝塚歌劇団との違いを数多く感じられることでしょう。
それを宝塚歌劇団に持ち帰り、「もっとこうした方がいいんじゃないか…」と具体的に、「専科」という立場だからこそ全組に対して伝えていけると思うのです。
せおっち、マイティが外部出演することによって、「せおっち、マイティに注目する人が増える」「せおっち、マイティによって外部の風が吹き込まれる」
この「超」閉塞的な状況の宝塚歌劇団に「風穴を開ける」大きな存在になるのではないか…と思えてなりません。
慣れない環境で大変だと思いますが、せおっちもマイティも舞台上で思いっきり暴れてほしい。
飛躍するお2人が、ますます楽しみです…!!
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こっちゃんだけじゃなく、せおっち、ありちゃんのインタビュー、写真も全て凄くよかったanan(/_;)
コメント
コメント一覧 (2件)
いわはる通りとは、思います、最初二人に、全く興味なかったけど、段々演技が、よくなって、セリカとあよりよいです、せおさんは判らないけど、宙組水美さんに、託してよいのではとか、思います。私の意見です。
瀬央ゆりあさんと水美舞斗さんは、専科に異動になってからさらに魅力が開花されているように思います。これからもご活躍が楽しみですね!