昨日は、大好きな礼真琴さんの誕生日でした。
スカイステージは礼真琴さんの特集、と言ってもいいほどのラインナップ。
私がこれまで見逃していたかもしれない、トップ就任当初の番組が満載で、もう本当に有難かった…。
そのなかでも特に、「この番組は凄い…」と感じたのが、『トップスター・ロングインタビュー#32「礼真琴の魅力に迫る」』です。
この番組で、こっちゃんは星組の新トップスターに就任するにあたっての心境やこれからを、本当に真摯に正直に語ってくれています。今観ても、どこにも「やったーーーー!!トップだ!!」なんていう浮かれたところは微塵もなし。何なら、喜ぶというよりも不安でたまらない…くらいの切迫した印象を受けました。
これが、本当の「男役礼真琴」なんだ。
何でもできるスーパーマンのように思われがちだけれど、本当にとてつもない努力を重ねてここまで持ってきているのだし、いつだって余裕なんて少しもないのかもしれません。
それでも、与えられたものをキャッチして体現する能力がずば抜けていて、努力し続けられる才能を授けられている人、そして仲間と切磋琢磨してどこまでも芸を磨き上げられる宝塚という環境だからこそ、天才的な舞台姿をみせてくれているのだと、改めてこの番組を観て感じました…。
こっちゃんがこの番組を収録したのは、まだ紅ゆずるさん、綺咲愛里さんトップコンビが退団してそれほど時が経っていない頃だったのだと思います。
前トップコンビのことをとても尊敬しているのを感じて、紅さんの言葉、柚希礼音さん、北翔海莉さん、そして紅ゆずるさんのスピリットをとても大切にしていることを語ってくれました。
- 「諦めない心」
- 「何よりもお客様のために」
- 歴代トップさんたちは、どんな時にも笑顔で元気でいてくださった
星組トップスターとして、自分も絶対に大切にしたい、そう語るこっちゃんは本当に自分に凄くプレッシャーをかけていると感じてしまうほど…。こっちゃんは人に怒ることができない、怒ると自分の方が泣いてしまう、と話してくれていました。涙もろくて感情が物凄く揺れ動くこっちゃんらしいエピソードやなぁと思った。
宝塚でこうして舞台に立てていることが本当に嬉しい、宝塚歌劇に命を懸けている。
そういう覚悟を決して作り物ではない、飾らない感情を吐露してくれていたこっちゃん。
こんなにも宝塚を愛し、星組を愛し、自分の全てを宝塚に捧げたいと思っている…
こっちゃんの曇りなき言葉は、こっちゃんが歩んできた歴史、上級生との関係性、組子との関係性の真実を語っていたと思います。
今回は礼真琴さんの番組ですが、ほかにもたくさんのスターさんたちが心情を語るこのような番組は数多くあります。どの方も本当に真摯に、取り繕うことなく語ってくれています。
宝塚歌劇を報道する方々に、そして宝塚歌劇を知らずに報道だけを観ている方に、是非ともこの番組を観ていただきたい。
取り返しのつかない重大な出来事が起こったことは事実であり、それが何も解決しておらず、宝塚歌劇団の対応にはファンですら落胆して憤慨したくなる部分が大いにあります。
ですが、宝塚歌劇には確かに礼真琴さんが語っている「このような側面」もあるのです。
それを「宝塚専門チャンネルだから、いい部分だけ取り繕って話しているのだろう」そう思われるでしょうか?
だから、宝塚歌劇は潰れてしまえばいい、舞台の全てをストップさせるべきだと言えるでしょうか。
ご遺族側弁護士、代理人会見を拝見しましたが、そもそも、ご遺族側はこのようなことを求めてはいらっしゃらないと感じました。
改めるべきところは確かにある、過重長時間労働、行き過ぎた指導や言葉の刃、実際に行われていたのであれば認めるべきは認め謝罪する必要もあるでしょう。
ですが、今回報道されているようなことがこれまで宝塚の歴史全てで行われてきたと、誰が断言できるでしょうか。
宝塚歌劇団の規律や人間関係やファンの在り方まで、全てを一括りにして攻撃的に報道している方々に、この番組を観てほしい。
先入観なしに、観てみてほしい。
必ず、宝塚歌劇という「芸術」の多面的な構造を感じることができるはずです。
そのうえで、問題点となる部分を冷静に洗い出し、宝塚歌劇の「光」の部分も理解したうえで報道してほしい。
そう感じるくらい、今だからこそこの番組で語られている、こっちゃんの言葉はとてつもなく私の心に響きました。
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