宝塚歌劇団について、連日さまざまな情報が錯綜しています。
阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が、宝塚音楽学校の理事長を退任する方向、後任には歌劇団の理事長に就任予定の村上浩爾氏が就くと言われています。
宝塚歌劇団の女性演出家のSNS発信の件、宝塚歌劇団内部からの改革の動きについて報道された件…。
報道されている内容を詳細には見ていませんが、宝塚歌劇に関するニュース欄に実名でトップさんたちのお名前、二番手スターさんたちのお名前が並んでいます。
ここに書かれていることがどこまで真実かは分かりませんが、きっと「内側からの改革」が始まっているのだろうと思います。
これほどまでに、世間から批判を浴びる会見を開いてしまって、調査結果も不十分と言わざるを得ない。「自分たちの大切な場所」を守るために、声を上げる人たちがいてもおかしくありません。
宝塚ファンとして大好きな人たちが、自身の芸事を磨くことではなく、宝塚歌劇団を相手として改革を起こさなければならなくなっているこの状況を知ると、とても辛くなる…。
しかも、その模様がつぶさに実名報道されていることに、とても違和感を覚えます。
長い歴史のなかで積もりに積もったさまざまな問題点が一気に噴出して、宝塚109周年の年、八方塞がりな状況を生み出しています。
あの会見が、あの報告書の内容が、どれほど世間から見て違和感を覚えるものであったか、宝塚歌劇団はそろそろ気づかなければなりません…。
もし、報道されていることが事実であれば、内側からの変革は自身の「仕事場」であり「人生を懸けている場所」を守るために立ち上がる、ある意味感動的なタカラジェンヌの姿なのかもしれない。
でも、それを報道によって知る今の状態がそもそもおかしいし、実名が出たことによりご本人たちが矢面に立ち、賛否両論を受け止めなければならなくなることが心配です…。ご本人たちは、実名報道されることを了承してはいないと思うのです。
それでなくても、宝塚歌劇の幕が上がるとなれば最も負担が大きい立場なのに、このことでさらに追い込まれ疲弊してしまわないか…。本当に、混沌とした状態です。
そして宝塚歌劇団の劇団員は外部への発信はできないのに、演出家はSNSで発信可能なのも違和感があります。内部からの発信が限られているだけに、その影響力は大きいはず。発言の自由とは言え個人的な発信で、状況をさらに悪化させないかも懸念されます。
宝塚ファンは、これらを外から見守ることしかできません。
こうした方がいい、ああした方がいい、そう意見を言いたくもなります。
それくらい、宝塚歌劇を愛してきたのですから…。
でも、ファンはファン。
さまざまなスタイルで応援する方たちがいると思いますが、ファンはチケットを手にして客席に座る側。夢の世界をみせてもらっている側。
それ以上でも、それ以下でもない。
私は、そう思っています。
大好きな人たちが、辛い思いをしてほしくない。
幸せに舞台に立ってほしい…。
その想いを、私はこのブログから届けることしかできない。
宝塚ファンはこの状況が落ち着くのを、最終的には見守ることしかできない。むしろ、この状況をさらに混沌とさせ、事態を長引かせないためにも「過熱せず、見守ること」が大切だと思っています。
改めてそう考えが至ったら、私の心が凪ぎました。
だから、私は次々に出る宝塚歌劇に対する続報をつぶさに追っていくよりも、自分が好きだった作品、好きな人、過去の宝塚歌劇の思い出、スカイステージを観て、宝塚GRAPHを観て感じたこと…。
そういうことを、マイペースで書いていきたいと思いました。
誰かが傷つき、誰かが異常なまでに追い込まれることの先に、真の感動の舞台はない。
それを真に理解している人がいるからこそ、内側からの改革が始まっているのでしょう。
現状に厳しい目を向けつつも、宝塚歌劇を「見守る」。
そして、TAKARA座で大好きな人たちのこと、宝塚の思い出を語る。
それが、私にできるせめてもの、精一杯の礼真琴さん舞空瞳さん、そして宝塚へのエールです。
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