「宝塚歌劇」は変われるか…。内側からの変革期

宝塚歌劇団公式ホームページをチェックすると、次々に今後の予定やトピックスが発表されています。

宝塚歌劇公式ホームページ

公演については不透明な部分もまだありますが、礼真琴さん雑誌掲載や瀬央ゆりあさんと水美舞斗さんの外部出演情報、星風まどかさんの写真集発売、「タカラヅカワンダーランド」の開催期間延長など…。ファンにとっては嬉しいトピックスも少しずつ増えてきました。

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最近、朝ドラの「ブギウギ」を楽しみに観ているのですが、突如として会社側で一方的に決められた劇団員の待遇について劇団員自らが社長に直談判に行くシーンがあったんです。

そして、娘役トップである蒼井優さんを中心に、劇団員たちが続々とストライキに入る。そこまで観ました。

トップスターである翼和希さん演じる橘アオイは、大切なお客様を置いてそんなことはできないと言う。

でも、大和さんの考えはこうでした。

お客様に幸せを届けるためには、自分たちがまず幸せでなければならない。

その想いを胸に、本当はストライキなんかしたくないし、舞台に立ちたいけれどストライキを決行する。

このシーンの台詞、私もう堪らなかった。

「自分たちがまず、幸せでなければならない」

そうなんですよね。

もちろん、プロだから私情を挟まずに舞台上では笑顔をつくり、観客のために最高のパフォーマンスを披露しなければならない。それも正解でしょう。これは、舞台人だけでなくどのような仕事にも言えることかもしれません。

ですが、我慢し過ぎて自分が壊れてしまうほど追い込まれる、もしくは搾取されるのは容認できないこと。

宝塚歌劇団が調査中である以上、どのような状況なのか、宝塚歌劇団のなかで実際に何が起こっているのか、何が問題なのか…。それを憶測で語ることはできません。また、報道されている内容が全て真実だとも、偽りだとも言えない状況です。

今、宝塚歌劇団のなかでは、内側からも痛みを伴う改革が迫られているのかもしれません。私は一連の報道からは距離を置いていますが、これまで宝塚歌劇で起こってきたことを思い返すと、そんな気がしています。

「ブギウギ」のように、もしかすると生徒たち自らが何らかの変革を求めているのかもしれません。私は、宝塚歌劇団が膿を出し切り、変革する糸口を掴むための中止期間であると受け止めています。

ひとつだけ言えることは、「宝塚歌劇団は変わらなければならない」ということ。

これは伝統を何もかも捨てるとか、変えるということではなく、今の時代を鑑みて「タカラジェンヌが心身ともに健やかに職業を全うできる環境づくり」に尽力する必要があるということです。

芸事は、厳しさが伴うことは誰もが想像できること。優しく褒めるだけが指導ではないことも分かります。(これは、何事もそうですよね)何をどう変えていくかは、時間をかけて最良の道を見つけていくしかないでしょう。

そこには、宝塚歌劇団内の人たちはもちろん、宝塚OGや第三者の助言も必要かもしれません。

今日ね、宝塚OGの留依蒔世さんがラジオにゲスト出演されているのをradikoプレミアムで聞いたんです。(文化放送でした)約1時間たっぷりとお話しされていて、すごくざっくばらんで明るくて、でもとても心にグッとくるお話をされていました。

私が印象に残ったのは、留依さんが大怪我をされた時のこと。

膝を手術するほどに怪我をしてしまい、半年ほど休演された時のことでした。この時、留依さんは「今が踏ん張り時!」と前のめりで頑張っていたそうです。でも、後に治療をした病院で知り合ったアスリートの方たちの話からも「前のめりで頑張りすぎる」時ほど怪我をする、ということがわかったのだそう。

そして、今となればその時期は「休むように…」という知らせだったのかな…とも話されていました。

ずっと首席で走ってこられた留依さんにとって、この体験は本当に辛く悲しいものだったでしょう。悔しさもあったと思います。

でも今、そのような時期を乗り越え、宝塚歌劇団を卒業し宝塚OGとなってからもご自分でどんどん道を切り拓き、こんな風に穏やかに話すことができている…それって、やっぱり凄いなと思いました。

宝塚歌劇の多くが今、公演中止になっていることと、留依さんの怪我のことは全く異なる事柄であるため、並べることはできないと思いますが、「止まる時間」が与えてくれる「前に進むための力」があることを教えてくれました。

宝塚歌劇が、よい方向へと生まれ変わることを、今も祈っています。

大好きな人たちが、自身の職業を誇れるように…。

そして宝塚歌劇を愛する人たちが、応援し続けられるように…。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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