10月1日から今日までのことを、改めて思い返しながら今、ブログを書いています。
秋の空を見上げて、風が吹いてきて…。
季節が変わったことを実感しました。
そうしていると色んな思いが溢れてきて、自分でも驚くほど自然と涙が零れてきて…。
「今日という日」に、自分なりに気持ちの整理をしました。
ここにはあえて記しませんが、静かに心の中で私なりの方法で…。
10月2日の記事で、私は「この件については、そっとしておきたい」と書きました。
ですが、さまざまなことが動き出した今、改めて思うことを書きたいと思います。
宝塚歌劇、再開の幕が開く
今頃、花組 東京宝塚劇場公演『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』『GRAND MIRAGE!』の再開の幕が開き劇場では盛大な拍手が沸き起こっていることでしょう。
休演者が発表されるのではなく、休演されていた生徒さんが、復帰されたとのお知らせも本当によかったです。
花組の皆さんは、この数日、深い悲しみになかにあり、またたくさんの葛藤と闘われたと思います。それでも、舞台に立つことを選んだ生徒さんたちのことを、心から応援したいと思います。
劇場に観に行くことはできないけれど、この場所から心から盛大な拍手を送り、応援しています。
千秋楽まで、どうぞ皆さんが元気に舞台を務められますように…。
宝塚歌劇団 理事長のコメントについて
宝塚歌劇団理事長 木場健之氏のコメントが、昨日宝塚歌劇団のホームページに掲載されました。
全体を通しての印象もですが、この部分が特に気になりました。
SNSやインターネット上における、不確かな情報に基づく噂や憶測あるいは誤った情報の拡散や誹謗中傷により、関係者が多大なる精神的ストレスに晒されております。
宝塚歌劇団 理事長より
現代においてスマホは必需品であるし予測はできていつつも、どこかでこのような状況においては、生徒さんたちはネットやSNSなどから距離を置いているであろう…というイメージを持っていた。
「関係者」という記載にはなっていますが、ネット上の情報は宝塚歌劇の生徒さんたちのもとにもやはり届いているであろうことを実感しました。
どれ程のストレスを抱えているのだろうと思うと、いたたまれません。
宝塚歌劇に関する報道について
先日、発信された宝塚歌劇に関する報道内容について、宝塚ファンだけでなく広く知れ渡るところとなりました。
読む選択をした方を、批判するつもりはありません。読むのも読まないのも、それは人それぞれの自由であるし宝塚に対する思いなのだから…。
ですが私は、現時点で目を通さずにいます。
これほどの出来事が起こった今、本当に宝塚歌劇を愛する者であるならば、真偽のほどが分からないことは前提としても、「報道されている内容」を知ったうえでこれからのブログを発信すべきか…、と正直悩みました。
それほど、宝塚歌劇団の今回の件に関する、衝撃的な内容が掲載されていることが分かっているからです。
また、読まないことは「見たくないものは見ないという逃げではないか…」とも考えました。
ですが、私は自分に問いかけた。
「私は、『夢を届ける宝塚歌劇』に横たわる根深い問題、課題を含めた『舞台裏』を知りたいのか…」
答えは、否でした。
報道から受けた印象で「誰かを何かを」責め立てるような発信が溢れることで、宝塚歌劇の改革を混乱させ、本来宝塚ファンが望んでいる「愛と夢を届ける宝塚歌劇」から遠のくように感じるのです。
もし、宝塚歌劇団から公式に発表があれば、それは一ファンとして受け止めようと思います。全てが明かされる必要はないと思いますが、ファンが安心して宝塚歌劇を楽しめる、すなわち「真に生徒さんたちの心身が守られる」と感じることができるような、公式な発信がいつかあることを願います。
宝塚歌劇団の改革
報道から距離を取り、大好きなスターさんを信じているにせよ、それとは分けて考えなければならないのが宝塚歌劇団が置かれている現状です。
宝塚歌劇団が抱える問題点や背景が、多くの人たちの目にも明らかになり浮き彫りとなった。実際に悪しき体制、慣習が宝塚歌劇団にあるとすれば、改革する時が来たのだと思います。生徒さんたちを守るために、変革の時が来たということです。
これまで「これは、ちょっとおかしいのでは?」と思われてきたこと蓋をし、「慣習だから」と続けていたことが果たして現代の宝塚歌劇の在り方に合っているのか…。
全ては芸事につながると信じ、やってきたことのなかには「不必要」なことが含まれていたのではないか…。そのようなことが、一斉に見直される機会なのかもしれません。
退団後の宝塚OGの方々が「一般社会を改めて学びたい」と、一般企業に就職されたり、学び直しのために大学に行かれたりするケースも増え、セカンドキャリアも多彩になりました。
それほどに芸事一筋に過ごされてきている時間は尊いものですが、同時に価値観が狭まらざるを得ない特殊な環境であることも感じます。
そのことが、生徒さんたちをじわじわと追い詰め、そのことにより軋轢が生まれ、時に誰もが望まない方向へと突き動かしてはしまわないか…。そのような懸念もあります。
宝塚歌劇団は、そのようなことに向き合う改革の時が来たのかもしれません。この悲しく切ない出来事に対し、あらゆる側面から心を持って真摯に、誠実に向き合う。そして誠意を持って、たとえどれだけの時間が掛かろうとも言葉だけではなくより良き方向へと「行動で示していく」しかないと思います。
一ファンの私にできること
たとえ一ファンにできることは少なくても、より良き方向に変わってほしいという願いは届けることができる。
こんな、文字にすると何ともありきたりのことしか書けませんが、今私はそう思っています。
この件に関しては、発信をする、しないも含め、人の数だけ考え方、意見があると思います。なくしてほしくない大切な世界だからこそ、間違った方向に進まないことを願うばかりです…。
宝塚歌劇の生徒さん、大好きなスターさんが、この職業を愛し続け明日への希望を持ち、ゆっくりとでも立ち上がるために…。
一ファンである私ができることは、心からのエールと拍手を送ることだと思っています。
それは、何にも代え難い大きな力を持っていると信じて…。
読んだよ、のしるしに…。
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