宝塚の世界では、なぜ『2番手時代』があんなに輝くのだろう…。
初めて宝塚を観始めた1999年から今まで、どの時代でも共通して思うことがあります。
それは、「2番手男役』の何とも表現しがたい、その時代だけの独特の格好よさ…!
もちろん、ほんの一握りのトップスターに上りつめた方たちの輝きは圧倒的で、本当に素敵(*’▽’)それは不動のもの。
ですが、それとは別次元でどの組でも「2番手男役さん」の独特の輝きは、ファンであるとかそうではないとか拘らずカッコいいなぁ…!と思ってしまうのです。
『2番手時代』は芸名を最大限磨き上げるチャンス!
2番手時代のことは、よくトップさんのインタビューで話題にのぼります。作品やオフの姿を観ていてもやっぱりトップスターと2番手の関係によって、その組の雰囲気が感じ取れるんですよね。
私が、特に印象に残っているトップと2番手の関係、そして私の勝手なイメージは、こんな感じ…!
- 麻路さきさん×稔幸さん(大人の風格に溢れた気品が素敵!)
- 稔幸さん×絵麻緒ゆうさん(同級生みたいな関係性が楽しい!)
- 真琴つばささん×紫吹淳さん(信頼感のある先輩・後輩感がいい!)
- 安蘭けいさん×柚希礼音さん(ちえさんが瞳子さんを慕い、もがき苦しみながら自身の魅力を開花!)
- 柚希礼音さん×紅ゆずるさん(言わずもがな、兄弟(*^-^*))
- 朝夏まなとさん×真風涼帆さん(互いの信頼感にもとづく、楽しく温かい雰囲気にほっこり(*^^*))
- 珠城りょうさん×美弥るりかさん(前代未聞の上級生2番手。美弥ちゃんの包み込むような姿にじーん(;_;))
- 紅ゆずるさん×礼真琴さん(語り尽くせない最高過ぎる、トップ&上級生2番手の関係…( ;∀;))
- 礼真琴さん×愛月ひかるさん(こちらも語り尽くせない素敵すぎる関係(/_;))
- 真風涼帆さん×芹香斗亜さん(互いが全幅の信頼を寄せていて、見ていて心地よいバディ感!)
ぱっと思い浮かぶ、私が特によく作品を観ていたトップと2番手さんたち。ほかにも、れいちゃんとマイティ、こっちゃんとせおっちの同期ならではの関係性も、そういう立場を超えたかけがえのないものだと思います。
このブログを読んでくださっているあなたにも、そんな特別なトップ&2番手さんがいらっしゃるのではないでしょうか(*^-^*)
ここに挙げさせていただいた方々に共通するのは、トップさんが2番手さんをとても信頼していたってこと。そして2番手がトップさんをしっかりと支えようと頑張るだけでなく、自身も「芸名を最大限磨き上げていた」期間だということです。
主演となるトップスターは、どうしても役柄のテイストが偏ってしまいがち。どうしても、「皆に愛される役」になるものです。やっぱり、そういう作品が観たいしね。
2番手の大羽根を背負った時の、自信に満ち溢れた輝き
ところで、私、マニアックかもしれんのやけど…( *´艸`)
2番手男役さんが、大きな羽根を背負ってパレードで階段を下りてくる時の、あの何とも言えない余裕のある佇まいと自信にあふれた輝きが昔からめちゃくちゃ大好きなんです…!
なんていうのかなぁ、トップになるとあの感じではなくなるんよね。
皆の頂点に立つ太陽のようなトップスターではなくて、脇をがっちりと固める2番手だからこそ放つことができる、どこかいい意味の「クール」なカッコ良さっていうんでしょうか…(#^.^#)
真ん中のカッコ良さはもちろん大好きなんだけれど(花道好きやし( *´艸`))…。
そういう真ん中も圧倒的に似合う持ち味の方が「脇にまわっている」ときの、えも言われぬカッコ良さってありません?
それが、あのパレードの2番手羽なんです。
その昔は、それこそあの2番手羽を背負ったら「いよいよ、次は…!!!」って階段を登るカウントダウンが始まっていました。だから、そういう高揚感も相まっていたのかも知れません。
初めて宝塚に触れたのは(映像で)、当時星組のトップスター麻路さきさんだったんですが、その退団公演だったんです。その時、次のトップスターである稔幸さんが真っ白な大きな羽根を背負って悠々と階段を下りてきた。前だけをじっと見つめて、全くのブレがなく優雅にどっしりと…!
「次の時代は、私に任せてください」
そんな決意が具現化されたような、その2番手羽姿に、当時宝塚のことを何も知らない私でも、言葉にできない感動とときめきがぶわーーーーーーっと湧き上がってきたのを思い出します。
最近では、2番手羽根を背負おうとも、トップスターになることなく退団されるケースもあります。それでもやっぱり、この2番手羽根を背負っている男役さんたちの威厳と余裕とこの時だけの輝きに満ちた姿は、ずっとずっと心に刻まれているんですよね。
礼真琴さんの『2番手時代』、改めてカッコいい…(/_;)
最近、礼真琴さんが充電期間に入ってから、こっちゃんの2番手時代を観ることが増えています。これまではトップ時代の作品ばかり観ていたのだけれど、ふと2番手時代が観たくなった…。
そしたら、以前観た時よりも今観た方が、やっぱ「2番手時代のこっちゃん、めちゃくちゃかっこいいやん( ;∀;)!!」ってなりました(≧▽≦)
こっちゃんファンと言いながらお恥ずかしいですが、今更ながら、先日のスカイステージを録画して1幕まで観ました。思った以上に大人っぽくて(老け役も渋くて( ;∀;))、仕草も顔立ちも佇まいもなんかめちゃくちゃカッコ良かったことに感動!!
スカイステージは、ずっとスカパーで視聴しています(*’▽’)
うん、当時のこっちゃんも渋くて濃い大人のお役を自分のものにしてる!!久しぶりに、スカーレット・ピンパーネルのショーブランを観たくなった~(*”▽”)
食聖のリー・ロンロンは、基本超絶可愛いんやけど、やっぱ根底は2番手ならではの余裕とカッコ良さがあったなぁ(なこちゃんとのラブラブっぷりが最高過ぎて、むしろ泣けてきた(/_;))
阿弖流為も2番手時代の作品、言わずもがな素晴らしい…!
やっぱね、思うんです。
2番手時代を尊敬できるトップスターさんのもとで、しっかりじっくりと過ごせることってとてもしあわせなことだなぁって…。
色んなパターンがあるので一概にどのタイプがいいとも言い切れないんだけど…。
やっぱり2番手時代にしっかりともがいて、そのなかで自分の魅力を見つけて、トップスターを支えられてってところまで持っていけるよう、じっくりと過ごせた2番手さんは、トップスターになってからも強い意志で力強く前に進んでいけるんじゃないかなぁと思います…。
そういう意味では、こっちゃんはとても恵まれていて、こっちゃん自身の努力はもちろんなのだけれど、柚希礼音、北翔海莉、紅ゆずるといったタイプの全く異なるトップスターを間近に見ながら、舞台人として自身を磨いてこられた「礼真琴」はしあわせな舞台人なのだろうと思います。
だから、食聖、エクレールブリアンで紅さんが退団された時、お芝居でのこっちゃんは弾けまくっていて最高だったし、パレードの2番手羽根姿はもう言葉にならないくらい輝いていたし、「満を持して感」が凄かった…!
「ついに礼真琴の時代が来る!!!」って凄く高揚したのを覚えています。
男役が眩しく輝く時、「しあわせな2番手時代」をどう過ごすか?
トップスターになれることが一握りであるのなら、2番手になれることもまた一握り。
トップスターという大きな大きな存在が目の前にいるなかで、それに対峙する存在として大きなお役を担う2番手男役。主演であるヒーローと敵対したり、バディ感を楽しんだり…クールな魅力を最大限に発揮し、レビューでもやはりトップに次ぐ印象的なシーンを任せられ眩しく輝く…!
そんなある意味「美味しい」役割を担えるのも、『2番手時代』だけなのかもしれません。
美弥るりかさんや愛月ひかるさんは、どちらも本当に大好きで応援していたこともあって、どこかで「一番大きな羽根を…」と密かに願い続けてしまったのは事実です。
でもね、お2人とも幸せに退団されて退団後もそれぞれの道で元トップスターに匹敵するほどに輝いている今となっては、「2番手時代をどう過ごしたか」って凄く大切なんだなぁと思い知らされます。
美弥ちゃんの小次郎、めっちゃ色気あったなぁ(;_;)
美しすぎる、まさにラスボス感な愛月さん…、あのお役は愛月さんしかできますまい!!
こっちゃんのしあわせで、カッコ良くて、最高にキラキラ輝く2番手時代を観て、めちゃくちゃしあわせな気持ちをもらいながら、最近の宝塚を取り巻くいろいろなことを考えてしまった…。
これからも、トップスターはもちろんだけれど、2番手男役さんはずっとどの組でも気になる存在…!素敵な関係性を見せてもらえたら嬉しいなぁと思います(*^-^*)
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