雪組全国ツアー公演「愛するには短すぎる」、元気に各地をまわり宝塚の魅力を伝えてくれているようですね(*’▽’)彩風咲奈さん自身も愛媛県出身、宝塚や東京から遠く離れた地域から宝塚歌劇団を目指したひとり。
今回の全国ツアー公演で、ひとりでも多くの方たちに宝塚の魅力を知っていただきたい…!
と強い思いがあることでしょう。各地で宝塚にあまりなじみのない方たちが観劇後、とても興奮されている様子に心の中でガッツポーズ…!といったような宝塚ファンの方のレポを拝見すると、私までガッツポーズしたくなります(*^^*)
全国ツアー、地方公演で再演を重ねる「愛するには短すぎる」
宝塚全国ツアーは、福岡に住む私にとっても宝塚に触れられる超貴重な機会。今回の雪組さんは九州方面は公演日程に入っていませんでしたが、これまで何度も足を運びました。福岡の会場は主に「福岡市民会館」になるため、会場の古さにいつも(/_;)となりますが、福岡市で最も賑わう天神にあるため交通アクセスが抜群…!
広い会場ではないためチケットは争奪戦になりますが、宝塚を地元で観劇できるだけでも有難いっ!とよくこちらで観劇しています。(前回の星組全国ツアー公演は、大好きななこちゃんが来てくれたにもかかわらず諸事情により観劇が叶わず…泣けるほど残念過ぎました…(/_;))
私が過去に観劇した全国ツアー公演のなかでも、印象的な作品のひとつがやはり「愛するには短すぎる」
龍真咲さんトップスター時代の2012年月組・全国ツアーでした。
2006年の星組の初演以来、再演を繰り返されている作品。今回雪組全国ツアー公演で上演されると知り、若干の「また再演かぁ…(;’∀’)」という印象もなくもありませんでしたが、やっぱり名作は名作…!
トップコンビと二番手が輝く作品だし、定期的に上演されることでこの作品が残っていくことも大切なのだと思います。
何より、今の雪組さんにすごく合っていると思う!
船上という限られた空間の中で、4日間という限られた時間、愛するには短すぎる、純粋で一生分の恋。正塚先生の作品の中では、ちょっといつもと違う感じかな?と思える、ミュージカルテイストの明るい場面もしっかり盛り込みつつ、男同士のやんちゃな雰囲気、友情、そして恋愛、様々な人間模様…魅力的な人物がたくさん描かれていて、とても見応えのある作品です。
柚希礼音さん&夢咲ねねさんコンビの「何か」が変わった作品!宝塚星組・中日劇場公演『愛するには短すぎる』 2020.02.13
ここで、改めて「愛するには短すぎる」の初演、そして再演のキャスト、それと観劇、映像視聴した感想もざざーーっと書いてみます。
2006年星組・初演
- フレッド・ウォーバスク 湖月わたる
- バーバラ・オブライエン 白羽ゆり
- アンソニー・ランドルフ 安蘭けい
思い返せば「愛するには短すぎる」は、湖月わたるさんの退団公演でした。宙組立ち上げ時の主要メンバーでもあり、長身と男らしい風貌で華やかな舞台姿、温かいお人柄で多くの方に愛された湖月さん。柚希礼音さんもずっと湖月さんを慕い在団中も退団後も交流が続いているようですね。
相手役の娘役トップスターは白羽ゆりさん。月組時代からひと際目を惹く華やかな美しさ…!私が初めて白羽さんを認識したのは「BLUEMOONBLUE」のうさぎちゃんかな(*^^*)前代未聞の4人エトワールも務めたうさぎちゃんのなかでも一番下級生でしたが、ぱっと目を惹く華やかさ「きっと期待されているスターさんなんだろうな」と思っていました。
雪組を経て星組でトップになり、この「愛するには短すぎる」を最後に、再び雪組に組替えとなり雪組でもトップスターを務められ2009年に退団されました。
この白羽さんのバーバラが、のちに演じるバーバラたちの土台となったことは間違いないでしょう。生観劇はできませんでしたが、映像で観てもその品の良さや艶やかさ、フレッドとの運命的な再会からたった数日の間でこんなにもドラマティックな展開があったことをを納得させる美しさ、魅力が溢れていました。
そして、この作品のスパイスとして重要な役割を果たすのが安蘭けいさんが演じたアンソニー。今思っても、初演が安蘭さんで本当によかったよね~!!軽やかで大人でおしゃれで…。コメディタッチな場面もしっかりと魅せられる芝居巧者な安蘭さんのアンソニーも絶品でした!!
2011年星組・中日劇場
・フレッド・ウォーバスク 柚希礼音
・バーバラ・オブライエン 夢咲ねね
・アンソニー・ランドルフ 凰稀かなめ
映像で観劇した感想は以前に下記の記事に書いたので割愛させていただくのですが、柚希礼音さん(ちえさん)と夢咲ねねさんコンビの空気感やお芝居力が大きく変わったのがこの作品だったように思います。
この時のちえさんの大人のカッコ良さ、ねねちゃんの美しさ、そして凰稀かなめさんの色気のあるアンソニー、また初演とも異なるアプローチでこちらもとてもよかったです。
当時、キャストの皆さんも「中日劇場でだけの公演ではもったいない…!」という声があったよう。そうですね、それくらい他の劇場でも公演して欲しかったくらいこの当時の星組の魅力がギュッと凝縮されていました(*^^*)
2012年月組・全国ツアー
・フレッド・ウォーバスク 龍真咲
・バーバラ・オブライエン 愛希れいか
・アンソニー・ランドルフ 美弥るりか
2012年の月組全国ツアーは、生観劇することができました(*’▽’)この時、大注目していたのがアンソニー役の美弥るりかさん…!星組から月組に組替えになったばかりだったと記憶しています。
美弥ちゃんが、総スパンのお衣装丸い羽根を背負ってパレードに登場した時には、めちゃくちゃ感動したなぁ(/_;)
今でも、龍さんフレッドと美弥ちゃんアンソニーの「恋は元々アンフェア」は大好きで、iTunesでダウンロードしてしょっちゅう聴いています(*^^*)
そして、忘れてはならないのが愛希れいかさん(ちゃぴちゃん)のバーバラ!娘役転向後、あっという間にトップ娘役となりこの作品はお披露目のロミジュリの次の公演でした。愛希さんの若さ溢れるフレッシュなバーバラ…と思いきや、いい意味で裏切られた(‘Д’)びっっっくりするくらいに大人っぽく、艶やかで魅力的なバーバラだったんです。
のちにスーパートップ娘役と呼ばれ、退団後も舞台で映像で大活躍!そんなちゃぴちゃんの片鱗がそこかしこに。そのほかのキャストも、本当に役にぴったりでとても見ごたえがあります。
もし月組全国ツアーバージョンを観たことがない、という方は、是非観ていただきたい…!月組ファンのみならず宝塚ファンなら、このバージョンを見逃すのはもったいないかもしれません( ;∀;)
2023年雪組・全国ツアー
・フレッド・ウォーバスク 彩風咲奈
・バーバラ・オブライエン 夢白あや
・アンソニー・ランドルフ 朝美絢
そしてそしてついに…2023年の今、雪組全国ツアー公演にて再演されていますね。スカイステージの番組で朝美絢さんが話されていましたが、やっぱりフレッドとの「恋は元々アンフェア」の場面が好きだと…(*”▽”)
私もーーーーーーーー!!!!と全力で頷いたよね。
ちらっと彩風フレッドと朝美アンソニーの「恋は元々アンフェア」が映りましたが、もう良すぎた(≧▽≦)
「恋は元々アンフェア」って曲自体もおしゃれで素敵なんだけれど、あの「男の友情」って感じとラフなやり取りが、腕を絡ませてお酒飲んだりとかっていう粋な振り付けで、まるっと大好きな場面…!(→コメント欄でご指摘いただきました!腕を絡めてお酒を飲むってシーンは、最初の船室でフレッドとアンソニーが過ごす場面でした!失礼しました(*^^*))
それに正塚作品ならではの「リアルな会話」が魅力ですよね~。語尾が私たちの日常会話に近いものを取り入れていたり、娘役さんもいい意味で宝塚娘役過ぎないリアルな「女優さん」って感じのお芝居だったり、そういうのがいつも新鮮だなぁと思います。
夢白あやさんも、「ザ・宝塚娘役」よりもこういうお役がとても似合いそうなので今の5組のなかでこの作品を上演するのならベストな主要メンバーだなぁと思いました…!
宝塚全国ツアーにはやっぱり「名作」が正解かも
全国ツアーって、宝塚に触れる機会がなかったり少なかったりする方たちが観劇することが多いもの。
あまりにも定番すぎる再演され過ぎた作品はちょっと…と思うのですが、やっぱり「あれ?」ってなるような賛否両論あるような作品よりは、間違いなく「よいお芝居観れたな~」「観た後、何だか清々しいな~」と感じる作品がやっぱりいいのかな?と地方から宝塚を応援する一ファンとして思います。
そういう意味でも、やはり歴代の星組、月組スターたちが輝く「愛するには短すぎる」の再演は正解なのかもしれません。
だって、全国ツアー公演は1年に1回観れるか観れないかわからない、とか、初めて宝塚観た!っていう層もたくさんいらっしゃるわけで、やっぱり観た後たとえ悲しくても救いがあったり、なぜだか爽やかな気持ちになれたりする方がいいもんね。
今回の雪組全国ツアー公演がいいのは、この「愛するには短すぎる」でしっとりしたところで、ファッシネイト・レビュー『ジュエル・ド・パリ!!』-パリの宝石たち-と2本立てであるところ…!
これは、間違いないでしょう!(→まだ見れてないけれど、タカラヅカニュースなどで観たこのレビューはすごく宝塚らしくて美しかった)ポスター画像もすごく素敵でしたもんね…!
藤井大介先生の華やかなレビューでさらに宝塚らしい美しさを堪能することができれば、満足度がより爆上がりしそうですね(*’▽’)素敵な組み合わせだなぁと思いました。
全国ツアー公演は、楽しくも過酷な日々だと思いますので、雪組全国ツアーメンバーの皆さんも各地で美味しいものや温かい笑顔に触れながら、元気に乗り切っていただきたいなと思います(*^^*)
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。気になったのでひと言。
恋はアンフェアは腕を絡ませてお酒を飲む曲ではありません。
腕を絡ませるのは最初の船室での2人の場面の曲です。
ご確認ください。
おきさん、コメント有難うございます!
>腕を絡ませるのは最初の船室での2人の場面の曲
そうでした!腕を絡ませてお酒を飲む振り、とても印象的だったので「恋はアンフェア」だと勘違いしておりました(*^^*)
修正いたしますね。
ご丁寧に、有難うございます!